プロローグ
はじめての投稿です。
漢字のミスなどや、文章がおかしいなと思う所があると思います。ご容赦ください。
――私は貴方をずっと待って居た。
―――貴方が私の……
***
ここでは、沢山の人が暮らしていた。小さな命の誕生があり、一方で全てを終えて死にゆく者がいる。あらゆる者の、生と死を見届けた大地は、それぞれの生きた証を示す。
建物、水路、畑や駅などは、数々の思い出を刻み歴史を紡いできたそれらは主を今でもなお、かつて生きていた者達の人生を物語る。
それが、人々の終わりだとしても。
ある時、生きる者達がその命をかき消された。その終わりも鮮明に跡に残されている。それを見れば、この孤独がこれは紛う事なき現実だという事をこの胸に焼き付ける。これが夢ならどんなに救われた事だろう。
そんな思いも虚しく、新たな時代が始まった。
人間以外が主役の世界、人とは違う「彼ら」の世界。彼らは神秘的で、野生的、だからこそ美しい。今度は自分達が主役だと、ある者は澄み渡る空に舞い、またある者は地中を自由に泳ぎまわり、ある者は海の波の音と射し込む光の共鳴を心ゆくまま楽しんだ。
――残されたのは?
残されたのは私。いつまでも変わらない自分。すべてが終わってから何年経ったか、もう私には分からない。変わらない私は、世界の全てに忘れられ、一人残されて、生き続けなければならない私は、孤独に狂う事も出来ずに、来ない終わりを待ち続けた。あの時までは。
読んで下さった方、ありがとうございます。
プロローグは短めになりました。小説のルールなど、勉強中ですがわからない事いっぱいですが、これからも続けて行けたら良いなと思います。
*次の更新がいつかは決まっていません。