サンタさんへの手紙
サンタさんへ
こんばんわ ぼくは、サンタさんに
おねがいがあります
それは、はやく ぼくのかぞくを
しあわせにしてください
プレゼントなんかいりません
ぼくが おほしさまになってから
かぞくは、げんきがありません
おとうさんは、まいにち おしごとにいきます
かえりもおそいです からだがこわれるほど
おしごとしています
おかあさんは、まいにち ないています
ごはんをつくることも たべることもしません
なにもしないで なきながらねています
おねえちゃんは、おかあさんのかわりに
おうちのことをして がっこうにいっています
ともだちとあそばずに まっすぐ
おうちにかえってきます
ぼくのおはかにも きてくれます
ひとりでくるので いつも ないています
おねえちゃんも ぼくのところに
いきたいといっています
このままじゃ かぞくは、かぞくじゃなくなります
ぼくは、ただ かぞくにわらっていてほしいです
だから サンタさん ぼくのかぞくを
しあわせにしてください
まもるより
サンタさんへ
こんばんわ サンタさん ありがとうございます
かぞくは、しあわせになりました
まいにち わらっています ぼくは、しあわせです
だって ぼくとおなじ おほしさまになったから
サンタさんが ぼくのおねがいをきいてくれたから
ぼくは とてもしあわせです
ぼくのおねがいをきいてくれたサンタさん
プレゼントがあります
それは、ぼくとかぞくのうまれかわるときに
ひつようないのちです
このいのちがないとぼくたちは、
うまれかわることができません
でも、そんなのいりません
だって ぼくたちかぞくは、ずっといまのままが
いちばん しあわせだから
まもるより
もしかしたら守君が お手紙を書いたサンタさんは、
悪魔だったのかもしれませんね…