用語集 岩
*岩の種類
花崗岩……これを抑えなくて、クライミングは語れない。そんな岩です。マグマが地中で固まって出来た岩で、ドーム状になりやすいらしいです。アメリカの聖地ヨセミテ、日本の瑞牆や小川山など、多くのクライマーを魅了してやみません。粒子が荒いので、フリクションはバッチリ。
凝灰岩……日本では塩原ボルダーが有名。比較的柔らかいので、侵食を受けやすく、ポケットホールドをよく作ります。フリクションは少しつるつるです。
石灰岩……堆積岩の代表格! 酸性の水に溶けるため、侵食を非常に受けやすく、多彩な形状、ホールドを形成します。スペインのオリアナ、ドイツのフランケンユーラ、日本の双子や備中など、高難度のリードルートの最前線にいる、そんな岩。
チャート……日本でチャートと行ったら、かの忍者返しの岩を要する御岳でしょう。ツルツルのフリクションで、クライミングシューズのソールの性能がもろに出ます。エッジが立つので、結構痛い。チャート育ちのボルダーは、オープンで持つのが上手い気がします。
安山岩……程よく手に馴染むフリクションが楽しいです。小学校でも習う通りの火山岩。節理(規則性の有る割れ目)があり、城ヶ崎の海岸のように、多彩なクラッククライミングが楽しめます。
砂岩……
ボルダリング誕生の地、フランスのフォンテーヌブローが有名です。サラサラのフリクションが手に優しいです。場所によって形状や強度が非常に異なります。
各種変成岩……
泥岩など、普通なら登れないような岩でも、熱変性で固くなることが有ります。三峰など、土地特有の岩質を楽しめます。
*岩の形状
カンテ……岩の角のこと。レイバックやヒールフック、トウフックなど、特有のクライミングを楽しめます。
リップ……岩の上の縁のこと。難しいリップでマントルを返した瞬間は、最高に気持ち良いです。
フレーク……壁面に張り付いてるような、鱗状の岩。
ダイク……花崗岩でよく見られる、岩の硬い部分が飛び出て帯状になったもの。
クラック……岩の割れ目。トラッドクライミングの舞台になり、アルパインでもここから攻略することが多いです。ジャミングという特有のホールディングをします。
ポケット……岩にあいた穴のこと。
コルネ……石灰岩特有の形状で、鍾乳石が壁に沿ってうねうねと伸びたもののこと。その大きさは様々です。
フェイス……クラックやカンテでは無い、岩の壁面のこと。ボルトを打った、フェイスのリードクライミングの流行によって、一気にクライミングの難易度は上昇しました。




