1話 親友の恋
あれから、何事もなかったかのように時間は過ぎ、1週間経った日。
いつも通り、学校へ行く準備をして
「いってきまーす。」
と声をかけて、玄関を開ける。
「おはよう! 愛! 」
「おはよう、 來叶。」
すべてがいつも通りだった。
だが、いつも通りだったのは、僕だけだった。
「あのさ、愛。」
突然、來叶が話しかけてくる。
いつもと違う表情で、とても真剣な来叶がそこには、いたのだ。
「國枝 種実って、知ってるか?」
「うちのクラスにいる子だろ。学校内で1位か2位を争うくらいかわいい子だよな。」
来叶が、言ってる子はうちのクラスのまあ、簡単に言えばかわいい系の女の子なのだ。
「お前は、どう思う愛? 」
「まあ、いい子だろうな俺に普通に話しかけてくれるし」
「いやいや、それは普通のことだろ。」
「來叶、お前少しずれてると思うけどね。」
「何が? 」
來叶は、本当に不思議そうな顔で僕を見ていた。
「まあ、いいやその話は、で、なんで國枝さんの話聞いたんだよ。」
「いや別に何でもないぜ。」
いつもの軽い口調で返してくる。
だが、ここで僕は確信した。
(來叶は、確実に國枝さんのこと好きだろ! )
と思ったのだ。
多分、これは僕が来叶と長い付き合いだからこそわかると思う。
(てか、嘘下手すぎだろ来叶。)
心の中で、にやにやしている僕。
だが、來叶はまだ隠せてると思っているらしい。
ここで僕は、來叶に揺さぶりをかけてみる。
「そう言えば、僕、國枝さんが誰かと付き合ってるって聞いたことあるんだよな~。」
ほんとは、嘘だけど
だが、來叶はまんまと引っかかってしまう。
「愛! その話本当なのか!? 」
すごい勢いで來叶は、反応した。
「やっぱり、來叶は國枝さんのこと好きなんだろ。」
「そうだよ。なんか問題でもあるのかよ。」
急に開き直り始めた。
「愛には、隠し通せると思ったのになー。」
「いやいや、來叶、嘘下手すぎだからね。」
こんな調子で軽く会話を続けていると
「でさ、明後日、俺、國枝さんと櫻田さんと買い物行くんだけど、愛も来る? 」
「えっ?もう一回言ってくれる? 」
「だから、俺と國枝さんと櫻田さんで買い物に行くって言ってるじゃん! 」
「いやいや、何で祭も一緒に行くんだよ! 」
「なんか、國枝と話してたら、私も行きたいと言い出したから。で、愛も来る? 」
「行くよ! 絶対行くよ! 」
「よし! じゃあ、明後日な。」
と話していたら学校に着いた。
そして、何だかんだ時間が過ぎて、明後日になっていく…。
お久しぶりです!
遅くなり申し訳ないです!
まさか、年明け前、寸前に出すとは思ってませんでした。
来年は、もっと小説を書いていきたいと思っております。
今年ももう終わりです。自分の小説を読んでくださりありがとうございました!
では、来年もよろしくお願いします!