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『4』New Year's Eve  作者: 睦月 龍生
第1部
6/9

6話 手紙

授業がすべて終わり、クラスでは


「部活いこうぜ」


「掃除めんどくさいなー」

などの声が聞こえてくる。


僕は、階段掃除だったので階段に向かった。掃除は、早めに終わり教室に向かおうとしたが


渡良瀬わたらせ、このプリント物理教室に持っていってくれないか?」

僕は担任に捕まり、断ることができず持っていくことにした。


ちなみに僕のクラス、2年3組の担任は、物理の先生でもあるのだ。


「まあ、同じ階にあるし、いいか」

そう呟き、物理教室に向かった。


物理教室に着き、机にプリントを置いて教室を出ようとした時にドアが開き誰かが入って来た。

だが、僕はこの教室に入ってくるのは、1人しか知らない。


「すまんな。いろいろと仕事があってな。」

やはり担任が入って来ていた。


「別にいいですよ。」

内心は、早く2年3組の教室に行きたいと思っている。


「では先生、これで失礼します」

ドアに手を掛ける僕に


「ちょっと待て、渡良瀬わたらせ。」

担任が僕を呼び止める。

僕は振り向いて、担任を見ると何かを投げて来た。


それは缶ジュースだった。


「急に頼んだからな、それ持ってけ、でも、他の生徒には、内緒だぞ。」


(じゃあ、最初から、渡すな)

と思いながらカバンの中に入れた。


「じゃあ、先生、さようなら。」


「おう。気をつけて帰れよ。」


教室のドアを開け、ゆっくりと閉めた。

そこから、走って、2年3組の教室に向かった。



2年3組の教室に着き、ドアに手を掛ける。

もう居ないんじゃないかと不安が頭をよぎる。

ドアを開け、中に入り、教室を見渡す。

誰もいない。

窓は空いている。


(遅かったのか?)

と思いながら、自分の席に座ると机の中に何か入っていることに気づく。


「なんだこれ?」


それは、手紙だった。


渡良瀬わたらせ ちか君へ

と書いてある。 こんな手紙、さっきまでなかったよな。

不審に思い裏側を見るが、名前が書いてない。


「でも、僕宛てだよね。読んでもいいのかな」

と少し不安もありながら、手紙を読んだ。


渡良瀬わたらせちか君へ。


私の初恋の人。


「おいおいなんか最初から、ツッコミどころなんだけど、これ、ラブレターなのかな?」

と途中で止めて思っていた。


続きを読もう。


私が、あなたを見たのは、中1の春のこと。


一目惚れだったの。


でもね、私は、すぐに親の転勤の関係で私も転校してしまって、名前もわからずじまいだったの。



転校した学校でも、すぐには、君を忘れられずにいたの。


でも、なるべく早く転校した学校に慣れたくて、友達づくりとかで、君のことが薄れていったの。


そして、高校進学の時には、ほとんど忘れていたの。

でも、また一年後、親の転勤の関係で私も転校することになって、編入してきたのがこの学校、咲桜さきざくら高校、2年3組だった。


教室に入った瞬間、忘れかけていた、初恋を思い出したんだ。

それは、クラスに初恋の人がいたから!

それも、なんと初恋の人の後ろの席に座ることになって、心臓がドクン、ドクンって音がなっていたの。後ろの席に座る時に心臓の音、聞こえてないかなって心配だった。


でもね、私、頑張って自己紹介したら、渡良瀬わたらせ ちかですって言ってくれて、やっと名前がわかって嬉しかった。


僕はここで読むのを中止し、考え込んだ。


(僕の今、起こっていることとすごく似てる)

と思った瞬間。


ちかくんって以外と鈍感だよね。」

急に後ろから、声が飛んで来た。


後ろを振り向くと先ほどまでいなかった、女の子がいる。


「また、会えたね。私の初恋の人。」


櫻田さくらだ まつりが笑顔で言った…。

こんにちは、睦月 樹です。

どうでしたでしょうか、6話目楽しんでいただけたでしょうか?

読みずらい点もまだまだあると思いますが、なるべく直していくつもりなので、読み続けていただけると嬉しいです。


次は、7話目です。どうなっていくのかお楽しみに!

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