5話 挨拶
次の日の朝、珍しくインターフォンを押して來叶が迎えに来た
「愛、昨日どうだった?」
と來叶が聞いてくる。
「名前で祭さんって呼んじゃたよ」
と頬を緩ませながら僕は言う
「え?それだけ?」
とびっくりした顔で來叶が言ってくる。
「それだけだけど?」
と微笑みながら返した
「はぁ~」
來叶はすごく深いため息をしていた。
「なんでため息なんだよ」
「だってよ、二人きりなんだから告白くらいしろよ」
「いやいや、無理だって」
僕は來叶の言葉を否定する。
昨日は、そんな状況ではなかった。名前を急に呼ばれたりなどいろいろなことがありすぎて
「それにいるだろ、彼氏の1人や2人」
と來叶に僕は言う
「いや、そうでもないぜ。あんまり男子と話してるところ見たことないし、ほとんどが女子と話してる」
と來叶が俺の観察力をなめるなと目で訴えていたが、それを無視し、歩いていると
「そういえば、愛、なんで櫻田さん笑顔だったのか聞いたのかよ。」
と急に痛いところをついてきた
「聞き忘れたんだよ」
と言い返す
「なにやってんだよ。以外と愛って大事な事聞きそびれるよな。」
と來叶が言ってきた。
僕は何も言い返せず、歩いていた。
「まあ、でもまだチャンスがあるしょ」
と軽い感じで言ってきた。
「そうだね」
と返したが、内心では、いつ聞けるのかな。などと考えていながら
ただただ、歩いていた。
学校に着き、2年3組の教室
僕は席に向かった。すると
「おはよう!愛くん!」
と朝から大きな声で、挨拶された。
「おはよう櫻田さん。」
と僕は言うと
櫻田さんは、頬を膨らませて
「愛くん、私の名前、祭でいいって言ったのに呼んでくれないんだ。」
とわざとらしく、怒った感じで言ってきた。
「ご、ごめん。こんなに大きな声で、挨拶されたの久しぶりだったから、動揺して」
「じゃあ、もう1回挨拶するよ」
「おはよう!愛くん!」
と先ほどより大きい声だったが
「おはよう祭さん。」
と今度は、はっきり名前で呼んだ。
「次、名前で呼んでくれなかったら、來叶くんに言いつけるからね。」
と來叶の名前がでてきた。
「來叶の事知ってるの?」
と聞いてみる
「あんまり、知らないけどいつも一緒に来てるよね?」
と祭さんが言う。
(以外と見てるんだな僕の事)
と思いながら
「來叶に言うのだけは、勘弁してください。」
と手を合わせながら言うと。
「愛くんの行動次第だね」
と笑いながら言ってくる。
(以外と祭さんって意地悪なのかな?)
と思いながら、話していると
「おーし、みんな席に着け、HR始めるぞ」
と担任が入って来た。
僕は、黒板の方を向いていると背中をツンツンされた。
後ろを振り向くと、祭さんが、手招きをしていて
「?」と僕は思った。
すると、祭さんが耳元まで口を近づけ
「放課後、話しがあるから教室に残って」
と言われたのだ。
「わかった。」
と一言で返して、僕はまた黒板の方を見た。
だが、頭の中は、なんだろう話しってとHRが終わった後の授業でも、考えていたが深く考えずにいた。
放課後、あんな出来事が、起こるなんて知らずに…。
お久しぶりです!
申し訳ありません、5話目の投稿が遅れてしまって、遅れた分これから投稿出来るように頑張っていきますので、これからも読んでいただけると嬉しいです。感想や、レビューもお待ちしてお待ちしておりますので、悪い点などでも構いませんのでよろしくお願いします。
さあ、話し的には、いい感じになってきましたね。祭が愛を放課後に呼び出しました。これからどうなっていくのか!?
それでは、5話目を読んでいただきありがとうございました。