表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『4』New Year's Eve  作者: 睦月 龍生
第1部
3/9

3話 親友の一言

次の日の朝、いつも通りに起きた。昨日の出来事が嘘のように…。

学校に行く準備をして


「いってきまーす。」

といつも通り声をかけ、玄関を出た。

家の前でいつも通り待っている來叶らいと


「おはようございまーす。どうですか今の心境は?」

とにやにやしながら、からかってくる。


多分聞いてきているのは、昨日の転校生、櫻田さくらだ まつりのことだ。


來叶は、僕の中学1年生の春の出来事を知っている。なぜなら、あの時、6クラスを一緒に探し回ってくれたのが、來叶だった。


「心境って言われても、まだ、びっくりしているよ。」

と心境というか、思っている事を言った。


「でもさ、昨日楽しそうに話してたよな。」

と來叶が言ってきた。


「見てたのかよ。」


「ちょっと、面白そうだなって思ってさ。で、何の話ししてたんだよ。」


「別に」

と突き放すかのように來叶に言った。


「教えてくれたっていいだろう?」

とまだ聞いてくる。


「ああ、もうわかったよ。」

と僕は言った。

すると、早く教えろよ。と目で言ってくる。


「よろしくって言われたから、名前言って、よろしくって言っただけだよ。」

と僕が言うと來叶が、


「名前の事、言われた?」


「女の子みたいだねって」

その瞬間、來叶が声を出して笑いだした。


「やっぱり、女子みたいな名前だもんな、しょうがないね。(笑)」


「來叶、僕は君に今すごく、殺意が芽生えてる。」

と來叶を睨む。


「やばい、やばい、からかい過ぎた。」

と來叶が言う


はぁーと僕は、ため息をつく


「でも、その後、もう一回話してたよね?」

急に、來叶が言ってきた。

僕は、びくんと思わず体が反応してしまった。


「なんだその反応。何かあったんだろう?」


「別に」


「そんなわけないよね。話し終わった後、机に突っ伏してたよね愛。」

と來叶が言った。


「まさか、ずっと見てたのか?」


「おう」


「はぁー、中学1年生の時のこと、聞いたんだよ。」


「どうだって?」


「覚えてないとさ。」


「それは、残念だったな。」

と來叶が言う。


「まぁ、でも一度しか会ってなかったしさ。」

僕が言う。そう仕方ないのだと僕は、思う本当に一度しか会ってないのだから…。


そう僕が思っていると、來叶がこんなことを言い出した。


「でもよ、愛が机に突っ伏してる時に櫻田さん、なんか笑顔だったぞ。」


「えっ?」

と言ってしまう


僕は、そんなに面白いことをした覚えも、言った覚えもない。

ならなぜ笑っていたのか。そのまま僕は、考えて込んだ。來叶が何か話しているが、頭の中には入ってこなかった。



結局、考えている内に教室に着いた。

僕は、席に向かった。もう僕の後ろの席が埋まっていた。

櫻田さんが座っている。


「おはよう!渡良瀬くん!」

と声をかけてきた。


「お、おはよう櫻田さん」

何気ない会話だった。


時間が過ぎ、HRが始まった。

連絡事項を言って、いつもならこれで次の授業に入るはず、だったのだが


「渡良瀬、お前、部活入ってないよな。」

と先生が言ってきた。


「はい、そうですけど」

と僕は言う。


「よし、それじゃあ今日の放課後、櫻田に校内を案内してくれ。」

と頼まれたのだ。なんで、僕なんだ?と思ったと同時に


「渡良瀬は、部活やってないし櫻田と席が前後だからな。」

となんかすごい妥当なことを言われ納得するしかなかった。


「よろしくね。渡良瀬くん。」

と後ろから、櫻田さんが声をかけてくる。


「僕でよければ、よろしく」

と僕は言った。


僕はここで、思ったことがある。來叶が朝、言っていたことを…。

そうして、僕、渡良瀬 愛は、櫻田 祭を放課後に校内を案内することとなった。


彼女の笑顔の理由を知るために…。

3話目を読んで頂きありがとうございます。

今回は、会話が多く申し訳ないです。

まだ、読みずらいところもあると思いますが、これからも読んで頂けると嬉しいです。

果たして、次回、彼女の笑顔の理由がわかるのか!?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ