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俺、VRMMO始めました。  作者: 黒狐
~~~第1の街・アトラ~~~
6/27

第6話:俺、装備が手に入るようです!

 俺はログインすると噴水前に向かっていた。

 姉貴との約束で、一緒にプレイするんだ。

 姉貴のプレイヤーネームは[Yurisu(ユーリス]というらしい。刀を使っているようで、結構有名だそうだ。


「あ、優月」


「ん?姉貴か」


「遅かったな?」


「ごめん、洗い物あったからそれ終わらせてきたんだ」


「あー、なんだ、その、済まないな」


「別にいいって。それよりも今日は何するんだ?」


 今日は何をするかは特に決めてない。

 だから出来れば俺のスキル上げを手伝って欲しかったんだけど………


「私はルナさえ良ければ、お前の装備を作りたい。私は鍛冶スキルを持っているからな。ルナは装備が手に入って、私はスキルLvが上がる、どうだ?」


 装備か………


「素材とか、費用はどうするんだ?俺、持ってないぞ姉貴」


「ああ、素材に関してはかなり持ってるからな、大丈夫だ。費用にしても、今回は取らん。その代わりと言ってはなんだが、ルナの装備は私に任せてほしい。いいか?」


「え?そんなのでいいのか?何だか悪い気が………」


「いいんだ!な、頼む!」


「ちょ!?姉貴!?頭上げてくれ!いきなり何を!?」


「お前がいいと言うまで上げん!」


「わ、分かったから!分かったから頭上げてくれ!」


「そうか!ありがとうルナ」


 そう言うと姉貴は悪戯っぽく笑った。



▼△▼△▼△



「ここが姉貴の店………」


「ああ、それじゃあお前のスキルを見せてくれ」


「え?あ、えーと………見せなきゃだめ、か?」


「ん、まあ使う武器と戦闘スタイルを教えてくれれば別にいいが………」


 う、結局弓はバレるよな………うぅ~


「あ、姉貴。その、笑ったりしないよな?」


「! も、勿論だ!」


「だ、誰にも言わないよな?」


「あ、ああ!誰にも言わないぞ!


 う、うぅ~。姉貴なら大丈夫だよな、うん。


「その、俺のスキルはこうなってるんだ………」



▼△▼△▼△sideユーリス



 私は今日、昨日SLOを始めたばかりだという弟の装備を整えようと(勿論私好みに)思い、午後に一緒にプレイする約束を取り付けた。

 どうやら弟は、諒貴君によってSLOをプレイする事になったようだ。

 てっきり、何も言わないし、ゲームが好きではないのかとも思ったが、違うようだ。

 ………それにしても諒貴君はいい事をしてくれた!これで私好みに優月を着せ替えてスクショを………あ、いかん、鼻血が出そうだ。うむ、後でそのスクショは送ってもらわねばな。


「………」


「あ、優月」


「ん?姉貴か」


 ………うむ、我が弟ながら半端ない美少女(・・・)っぷりだ。笑顔が眩しい………


「――つにいいって、それよりも今日は何をするんだ?」


 む、そうだった。私は弟に装備を作らせてくれと頼み込む。

 遠慮しているようだ。だが!弟をコーディネートするのは私だ………!


「ちょ、姉貴!?」


 ハッ、必死すぎて無意識に頭を下げていたようだ。ああ、テンパってる弟も可愛いなぁ。


「わ、分かったから!」


 よし、勝った!………何にだろう?まあ、いいか!ハッハッハ!弟を着せ替え人ぎょ………もとい、モデルに私好みにコーディネートしてやるぞ!



 そうして私の店に来たのだが、スキルの事を聞くとどうも弟の様子がおかしい。どうやらスキル構成を知られたくないようだが………


「あ、姉貴、笑ったりしないよな?」


 ッ!? う、上目遣い(私の方が背が高いのだ。弟は155ぐらいで、私は170ぐらい。密かに気にしているが、これをして貰えるなら別にいいか!)、だと!?ヤバい、これは………ヤバい!。


 優月、無意識にやっているんだろうなぁ………


「も、勿論だ!」


「だ、誰にも言わないよな?」


「あ、ああ!誰にも言わないぞ!」


 そう言うと、弟はスキル構成を教えてくれた………



▼△▼△▼△sideout



「………弟よ、辛い事があったのなら相談に乗るぞ?」


「し、死にスキルだって、知らなかったんだ!」



 どうやら優月君のお姉さんは相当ブラコンのようですw

次回、ルナ君着せ替え!


ユーリス「リオ、よくやった!」


リオ「いやいや、こっちもアイツで遊ぶのは楽しいんで!」




ルナ「!?」ゾクッ

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