第22話:俺、絶体絶命です!?
すいません、今回短いです
石碑のくぼみに手を置くとギャリギャリギャリと何かが擦れる様な音が鳴り、マウンテンゴーレムの目には光が灯った。
「………封印解除確認。起動開始」
『スフェル山脈のFボス、マウンテンゴーレムとエンカウントしました。BBFを展開します』
BBFが展開されると同時に、跪いていたマウンテンゴーレムは立ち上がった。
「………魔導回路、動作正常。各関節部、動作正常。殲滅開始」
機械的ではあるが、その姿に似合わず凛とした女性の声がした。そして腕を振り下ろして来た。咄嗟に横に飛び逃れる。
「あっぶな!怖いなコレ………ここまでデカい的は初めてだからなぁ………どうしたものか」
とりあえずゴーレムの後ろに周り込んでみる。
「………対象殲滅未確認。戦闘継続。………不可。対象未確認。再度索敵開始」
回り込もうとすると、攻撃をやめて俺を探すように動き始めた。だが、動きは遅い。ゴーレムの後ろに無事回り込めた。そして足首を狙い………テクニックを放つ。
「【ナックルエッジ】【ナックルエッジ】【ナックルエッジ】!」
ドガンドガン………ピシッ
「………左足首関節負傷。推定対象位置特定。攻撃開始」
ドゴォオオオン!!!
先程まで俺が居た位置に真上から拳が降ってきた。危な………!
「あははっ!今度はこっちだ!」
右の足首を狙い、もう一度攻撃を仕掛ける。が………
「対象確認困難。攻撃方法変更。広範囲殲滅攻撃」
「っ、がっ………!」
ゴーレムは我武者羅に腕を振り回して来た。その巨体から繰り出されたその攻撃はかなりの攻撃力を持っている。一度喰らっただけでHPが4分の1も減った。
「ヤバいな………相手の攻撃受けたら終わりって事かよ。近づけない………弓、刺さるのか?」
とりあえずゴーレムから離れ、矢を射つ。
「【ポイズンアロー】」
………刺さんねぇ………
「効果上昇確認。広範囲攻撃継続」
「………あれ?コレ詰んだ?」
攻撃手段がもう無い………どうするか。
「………そうだ、魔法だ!【ダークアロー】!」
「………魔法攻撃確認。魔力活性化開始。………魔法耐性上昇確認」
………ゑ?イマ、ナンテイッタノ?魔法耐性上昇?アハハ、ヤダナァ。ソンナコトニナッタラ攻撃手段ガモウナイジャナイカ。アハハ………
「って冗談じゃない!嘘でしょぉおおお!?」
ドガァン!
「対象確認。攻撃照準設定。攻撃開始」
「うわぁあああ!!!」
そしてゴーレムの拳は振り下ろされた。




