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俺、VRMMO始めました。  作者: 黒狐
~~~第2の街・スフェル~~~
19/27

第18話:俺、ボスをソロ討伐です!

 洞窟の奥は鉱石が至る所にあり、幻想的な場所になっていた。そこは円形の広場の様になっていて、中心には巨大な水晶があった。


「綺麗だ………前来た時はこんな場所じゃなかったのに………」


 そう、あんな水晶やこんなにいっぱいの光る鉱石はなかった。一体何なんだ、あの水晶は。


「うわっ!?な、なんだ!?」


 水晶に触ると、広場全体が揺れだした。ボスイベントか!?


ピシッ


 そして次の瞬間、水晶に罅が入った


 ピキッピキペキッピシッ………パリン!!


 ズズ、ズゥン………


「水晶が割れて、揺れが収まった?」


 そして………水晶のあった場所には、水晶で出来た様な人型モンスターが立っていた。透明だが、虹色に光っている様に見える。だが、それは美しい虹ではなく、水に浮かぶ油の様な色彩だった。



『スフェル洞窟のFボス、水晶人形とエンカウントしました。BBFを展開します』


「ーーー!!」


 叫びと同時にこちらに走り込んできた。


「うわっ!?早い!、【アームドランス】!」


 テクニックが発動し、俺の右手が人形の胸を貫く。うわ、硬そうな水晶を貫くって何か有り得ない感覚だ。


「ー!」


「うぉ!」


 人形は貫かれながらも俺に拳を放ってきた。チッ、人形だから痛みがないとか、そんな感じか?右手を引き抜きながらしゃがむ様にして拳を避ける。そりゃ、水晶の拳は怖いからな。受け止めるのがステータス的に問題ないとしても嫌だ。それに右手が刺さったまま避けるなんて技術もないし。


「せいっ!【スラスト】!」


 人形の足に短剣を突きたて、離れる。人形が追ってくるが、逃げながら矢を放つ。


「ーーーー!」


「ふっ、【ポイズンアロー】!」


カンッ!


「弾かれた………そりゃそうだよな!石に矢が刺さる訳ないよな!畜生!」


「ーーー!!」


「ぐあっ!」


 人形の拳を腹に受けて体が浮き上がる。HPも一気に5分の1程減るが、


「うぐぐ、【踵落とし】!」


「ー!?」


テクニックを発動し、人形の頭に叩き込む。すると目に見えて人形のHPが減る。


「ハァッ!【ナックル】【ツインナックル】【アームドランス】!」


そして相手の怯んでいる間に一気に叩き込む。これで人形のHPが半分を切ったが………


「ーーー!!!」


 当然、そんな楽に終わる訳がなく、人形が透明から黄色に変わる。同時、先程とは段違いの速さで拳を放ってきた。避けられない………!


「がぁっ!!!」


 広場の端まで吹っ飛ばされる。ぐっ、パワーも段違いだ。HPが今の一撃で4分の1は持ってかれた………!


「ーーー!」


 逃げ回るか?スラストが入ってるから、逃げ切れば倒せるが………


「それじゃあ、楽しくないよなぁ!【ダークアロー】!」


 ちょっとした思いつきで、ダークアローに普通の矢を埋込んでみる(ダークアローは闇を圧縮したものらしい)。そしてその闇の矢を弓につがえ、放つ。


「名づけて〈ダークダブルアロー〉!」


「ーーー!」


 今度は弾かれず、しっかり刺さる。足を狙ったお陰か、動きがさっきまでより遅い。すかさず同じ方法で矢を打ち出していく。


「ーーー!」


 人形のHPが5分の1を切った所で人形が赤く変化し、無理矢理こちらに迫ってくる。こちらのHPも人形のHPも互いに後一撃で無くなる。この距離では弓は射てない。なら―――!


「ーーーーー!!!」


「うぉおおお!!!【アームドランス】ゥ!!!」


 そして届いたのは………


「ーーー………」


「はあっ、はぁっ」


 俺の、手刀だった。人形の拳を貫き、人形の頭部を貫いていた。


『Fボスが討伐されました。BBFが解除されます』


※普通のFボスはPT人数によって強さが変わります。なのでソロでも倒せるっちゃ倒せるんです。ルナ君は凄いギリギリでしたが。

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