第17話:俺、戦闘が楽しいです!
お久しぶりです。また書いていきます。校正終了しました。
「ランタン1個2000Gになります~」
「1個くれ」
「毎度あり~」
スフェルでランタンを買い、もう一度洞窟へ向かう。え?お金はどうしたかって?ハッハッハ!今や結構なお金持ちなのだ!
▼683000G
………凄いな、3日で68万………まあ、買う物が特にないって言うのもお金が貯まる理由ではあるんだが。矢ぐらいか?買ったの
「さて、行きますか!」
俺はランタンを持ち、暗い洞窟に入った。
▼△▼△▼△
ランタンに照らされた洞窟内部は不気味だった。ランタンの明かりの先は真っ暗闇、時折洞窟の奥に赤く光る目が見え、カサカサとモンスターが動く音が聞こえる。
「うん、モンスターが今度は出てきたな。やっぱりランタンが鍵か?」
出てきたのはケイブラット、1mぐらいはありそうな巨大な灰色のネズミだ。毛が尖っていて、痛そうだ。
「ま、反射ダメージは効かないんだけどな!【パラライズアロー】!」
「ギィイイイ!!!」
矢を放ちながらラットに駆け寄る。どうやら1発目で麻痺しているようだ。そして麻痺が解けるのと同時にラットの懐に飛び込み、テクニックを打ち込む。
「【スラスト】」
「ギュイ!?」
アンカライトナイフをラットの喉笛に突き刺し、そのまま離れる。狙い通り、継続ダメージが続いて―――っ!?
「あ、ぐ、ぅああっ!?」
いきなり強い衝撃を受け前方に吹っ飛ぶ。当然そっちにはラットがいる訳で………
「ギィア!」
ザシュッ!
「ぐ!?」
ラットの爪が俺を切り裂いた。HPが僅かに減る。ちなみにSLOでは、痛覚は完全に遮断されている。衝撃と痛みが無いのに体が傷つく不思議な感覚がある。が、その感覚は慣れないとかなり不快だ。そして―――
「こちらとら初ダメなんだよ!気持ち悪いんだ!【ツインアロー】!」
そしてテクニックを発動し、振り返りざまに放つ。
「ギィ!」
どうやら吹っ飛ばされたのはもう一匹のラットが原因のようだ。暗いから状況が確認しづらい………!
「があああ!!!【アームドランス】!」
そして連続して最初のラットにもテクニックを打ち込む。その一撃と継続ダメージで最初のラットは倒れた。
「………あはっ!やっぱり戦闘は楽しいなぁ!血湧き肉躍るッ!」
「ギィアアア!!」
飛びかかってきたラットをアンカライトナイフで受け止めると、微妙にダメージを受けた、が、そんな事、関係ないよなぁ!
「えいやっ!【ツインナックル】!」
「ギィイイ!?」
ラットが空中に浮き上がる。そして俺に向かって落ちてくる。俺は上にアンカライトナイフを構え………
「【スラスト】!」
その脳天に、突き刺さした。
「ギ、イイ………」
ラットが光の花弁となって散る。
「いやぁ、楽しい」
ドロップアイテムを見ると、針毛の鼠皮というアイテムがあった。
「久しぶりの戦闘だったけど、大丈夫みたいだなぁ。パターンは増えてるけど、灰色鼠は角兎と同じ感じでいけるかな。ただ、数に気を付けないと」
そうして洞窟の奥に進んで行くと、前に見た蛇の様なモンスター、ケイブスネークや、コウモリ型のモンスター、ケイブバットなどがいた。ま、両方弓で遠くから倒したけどな。蛇は絡みつかれたら面倒だし、コウモリは飛び回るからなぁ………あはっ、シューティングみたいだ。
ラット1「ギィギィ!(なにあの装備!絶対こんな序盤じゃ手に入らないよ!)」
ラット2「ギィ………(普通のプレイヤーならバックアタックと頭部へのウィークポイント狙いでHPが5分の1は減るのに………)」
ルナ「ハッハッハ!無駄無駄無駄ァ!」
ラット1、2「!?」Σ(・ω・;|||




