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真逆な姉妹の普通の日常※挿絵追加  作者: 豚骨
~ 真逆な姉妹の普通の日常 ~
5/21

4. 理由は聞いた。後は寝る

更新遅れました。

理由は単純に続きが思いつかなかったのと、DIVA f/Fでエディットしまくってました。


あと、今話は2話・3話の補填的な話なのでめちゃくちゃ短いです。

すみません、5話は長くします


※2/13 AM2:00 文章改訂

「ふむ、なるほど」


美紀から、セクハラ動機を聞き出した私が最初に思ったことは


「里美ちゃん、怖いわ」


「へ?なんで?」


「普通、人の妹に姉を襲えとか言う?」


言わない。少なくとも私の知ってる常識にはそんなものは無い。


「さとっちだしねぇ~」


美紀が苦笑いしながら答える

いや、そんなんで済んじゃうものなの?


「普段からさとっちはこんなんだよ?後、何言ってるか分からないとことか」


「何言ってるか分からない?」


どういうことだろう


「いや、なんというか。うん、やっぱ何でもない」


「何よ、そこまで言ったんならいいなさいよ」


「いや~、さとっち本人の事だし言わない方が、うん」


「?」


まぁ、友達との内緒事は軽く話すようなものでもないか


「あ、美紀さっきの説明の時も、似たような感じに端折った場所あったよね?同じ理由?」


「うん、まぁそんなとこ」


なるほど


「うん、分かった。じゃあもう聞かない」


言いたくないこと、話さない方が良いことは

無理に聞き出すものでもないしね


「え、いいの?」


「うん、理由が聞ければ良かったんだしね」


「ありがと~!!」


そう叫び抱きつこうとする美紀を頭を掴み止める

さて、理由は分かったが、どうしよう。

痛いのと、痛いのが残る痛いの

どっちがいいかな


「はいはい、もう寝るわよ」


そう言いながら美紀をベッドの壁際に押し自分もベッドに入る


「お姉ちゃん。頭が凄い痛い」


「大丈夫?」


やったのは私だけど、素知らぬふりで心配する


「大丈夫じゃない。お姉ちゃんがハグしてくれないと治らないかも」


「お休み」


これ以上付き合えません。

お姉ちゃんは眠いのです。


「え、お姉ちゃん?わたしにハグするだけだよ?わたしを抱くだけだよ?」


「変態みたいなこと言ってないで寝なさい」


「え~わたし普通にハグして欲しいって言ってるだけなのになぁ~。変態さんの要素なんかどこにもないよ~?」


「……」


朝起きたら、ベーコンエッグのベーコンをハムにして出してやる


「お姉ちゃん?ホントに寝ちゃった?」


無視無視


「フッ、お姉ちゃんマスターのわたしの前で寝るとは中々に(いさぎよ)い」


(いさぎよ)いって使いどころ違くない?」


「やっぱり起きてた!」


美紀が嬉しそうにはにかむ

騙された


「もうお姉ちゃんは眠いのです。寝てください」


今の時間はもう深夜1時をまわっている。

普段が23時~24時に寝るので、さすがに眠い


「う~ん、お姉ちゃんに身体壊されるとわたしが困るし、今日は大人しくしてあげるよ!」


なんだこの偉そうな物体は

妹か


「……お休み」


「はいは~い、おやすみなさ~い」


お互いにそう言いあい、眠りについた。

これで終わると思ったか!

お姉ちゃんは眠くてもわたしは全然眠くない!

寝入ってるお姉ちゃんの隣でとか寝れるわけがない!


「ふふふ、この時を待っていた!」


アニメとかの悪人が言いそうな言葉を小声で言いつつ、

お姉ちゃんを起こさない程度に起き上がる


「物色タ~イムアンド鑑賞タ~イム」


こんな事は中学に入学した時に止めたけど、

ここ最近のお姉ちゃんの趣味とかが気になるし、必要悪だ

悪いこととは分かってるけど、恋する乙女は怖いのだ


「む~やっぱお姉ちゃんは、涎が垂れててにやけてるとかの定番は無いか…」


かれこれ10分ほど飽きもせずに見ていたが、寝返りをうつ程度で、特に珍しい特徴とかもない

当たり前ではあるけどベッドから落ちるとかもない。


「……さて、見るのはこれくらいで、物色もとい…お姉ちゃんの周辺調査を開始する!」


軽い調子でベッドから降り、そう宣言するわたし。

お姉ちゃんのせいで壁際に押しやられたが、

立ってしまえばこっちのもの。


「お姉ちゃんの~最近の趣味は~♪」


変な鼻歌を歌いながら部屋を物色して回る

物色したらきちんと綺麗に戻すのが、プロの漁り…プロの探偵だ


「やっぱりお姉ちゃんは変わんないなぁ~」


女の子なら当然といっていいだろうか。

お姉ちゃんは昔から大の可愛いものが好きだ、UFOキャッチャーに可愛いものがあったら、

取るまで帰らないレベルには好きだ。


「ん?なんだこれ」


お姉ちゃんの机を漁ってると、見覚えのない小さな箱


「うわ、凄いプリクラの数」


箱を開けてみたら、軽く50枚はあるんじゃないかというプリクラ

しかも、一枚一枚場所も加工も違う。

可愛いもので統一されているのは完璧お姉ちゃんの趣味だ


「もうこれ、全部部屋に持ち帰りたいくらい!!」


わたしが悶絶する理由は一つ。

写ってるお姉ちゃんが、どの写真もとても嬉しそうな笑顔なのだ


「あ~…今日は良い収穫があった~。わたしのお姉ちゃん写真館にはきちんと保存した!……ん?」


そんなことを呟きつつ、最後のプリクラを手に取った


「誰これ」


最後のプリクラには、お姉ちゃんと知らない女の人が写ってた

それは特に普通の人から見ればなんの変哲のないプリクラ


「なんで」


ただ、他の写真とは違う点が一つだけあった


「なんでお姉ちゃん、そんなにうれしそうなのよ」


今までのプリクラは一人で写ってたし、右下にマッキーで数字が書いてあったから

一人でプリクラ制覇でもしてたんだろう。

そのどれもが笑顔だったけど、やっぱりそれは単純に達成感から来るやつで、

この女の人と写ってるやつみたいな、

"好きな人"が傍にいることが嬉しいというような顔じゃない。


「誰よこいつ」


誰だこの女は。

いつわたしのお姉ちゃんに手を出した。

いつ誰の許可を得てお姉ちゃんとプリクラなんて撮ってる

なんでそこに写ってるのがお前なんだ

なんでわたしはずっと想い続けてるのに、ぽっと出のお前がその場に居るんだ

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

そこから、朝、お姉ちゃんに"わたしの部屋"で起こされるまで、記憶がない

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