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真逆な姉妹の普通の日常※挿絵追加  作者: 豚骨
~ 真逆な姉妹の普通の日常 ~
20/21

16.買い物と先生と妹と

タイトル思いつかなくなってきた

「んで、優樹奈、この人誰?」


「亜澄…自分の高校の教職員くらい覚えてようよ」


園枝さんは、小さいころの小学校の校長先生で

私達が中学、高校と進学するのと同時期くらいに

中学、高校と一緒の形で転勤してきた人だ。

そういえば藍佐と亜澄は会うの初めてだっけ?

でも生徒総会とかで…あ、亜澄は寝てるか


「教役員?居たっけ?」


「亜澄ちゃんはいつも生徒総会寝てるから…」


藍佐のいう通りなのよねぇ~


「確かに亜澄はいつも寝てるよね。檀上からよく見えるし」


「だって眠いもん。それでえーっと…園枝先生?園枝さん?」


「学校に在籍してるわけじゃないから園枝さんでいいわよ」


「じゃあ園枝さんで。園枝さんはどうしてここに?優樹奈の家だと思うんですが」


「ん~、暇で散歩してたら近くを通って、それじゃちょっと優樹奈ちゃんにあいさつしていこうかと

思ったんだけどね、そしたら美紀ちゃんに会って、一緒に優樹奈ちゃん家に来たら

優樹奈ちゃんに誘われてナウ。な感じかしらね」


「「長いですよ」」


「いや、まぁ、藍佐と亜澄がそういいたいのもわかるけど…こういう人だから」


まぁ、


「急だったけど、皆で独占して食べようっていうんじゃなかったし、構わないよね?」


「そりゃまぁ構わないけど、買い物も全員で行くの?多くない?」


そういえば、美紀と園枝さんも入れて5人か


「二人買い出しで、3人此処で待機っていうのは?買い物はメモで十分でしょう」


「賛成!」


「わたしもそれで構わないよ~」


「お姉ちゃんが言うならそれで」


「急に押し掛けちゃったし、優樹奈ちゃんに任せるわ」


よし、皆の了解も得たところで


「組み分けジャンケンをします!」


いつになくハイテンションで私はそう告げた


絶対園枝さんと買い出しに行くんだ!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

なんで…


「あ…いや…その、お姉ちゃん?どうしたの?」


なんで私はこのジャンケンでグーを出したんだろう


「ごめんなさいね、優樹奈ちゃん」


チョキを出していれば相子でもう一回だったのに…


「ちょっと藍佐、優樹奈どうしたの?」


「さ、さすがにわたしも分からないかな…」


どうして…


「美紀の馬鹿ぁ…」


「なんで!?」


すっとんきょんな顔をしても駄目だ

私の楽しみを奪った罪は重い


「パンケーキ一枚少なくなります」


「酷くない!?というかパンケーキだったんだ、おやつ」


「うん、藍佐と決めたの」


「あたしは除け者ですかそうですか~」


「亜澄寝てたじゃない」


「だよね~」


「気絶してただけ!」


「ねぇ、美紀ちゃん、亜澄ちゃんっていつも気絶してる子なの?」


「え、知らないですけど、そうなんじゃないですか?」


「優樹奈!変な勘違いされた!パンケーキ一枚増量!」


亜澄結局はそれが狙いか…


「まぁ、美紀の一枚減るしいいわよ」


「よし!」


「ちょ、お姉ちゃん!?」


「優樹奈ちゃん、もうそろそろ15時になるけど、買い出しはいいの?」


「もうそんな時間ですか!?それじゃあ、申し訳ないですけど

園枝さん、美紀と買い出しお願いします」


「任せときなさい、パンケーキならメモもいらないし大丈夫でしょう」


「お姉ちゃんはイチゴ味買っとけば取りあえず大丈夫ですから」


「美紀もう一枚減らされたい?」


「人数的にわたしの分無くなりませんかね!?」


「珍しく計算早いね美紀。食べ物だから?」


「お姉ちゃん返しが珍辣すぎるよ…」


「辛辣ね、褒めると間違える。何かの法則?」


「もう!行ってきます!」


ありゃ、弄りすぎたか


「美紀ちゃん見失っちゃうといけないし、私も行ってくるわね」


「すいません、妹がお世話掛けます。」


「可愛い優樹奈ちゃんの為だもの、このくらい」


「か、可愛いだなんてそんな…」


「事実を否定することは時によってとても失礼よ?」


「すいません…ありがとうございます」


「ん、それじゃ」


その言葉と共に園枝さんも玄関の向こうに消えていった


「ふぅ…ん?どうしたの二人とも」


「優樹奈が乙女に見えた…」


「ホントに優樹奈ちゃん?」


二人して酷いな


「そんなに人が変わったみたいだった?」


「「そりゃあもう」」


「酷い」


「なんであんな態度コロっと変わるの?」


「だよね~、わたし達の前でもああだったら可愛…

もうちょっと皆から親しまれやすいと思うよ?」


「そんな変えてるわけじゃないんだけど…まぁ、気分がちょっと楽しくなりながら

話してるのは関係あるのかな?」


「楽しい?」


「うん、憧れっていえばいいのかな。あんな感じの大人になりたいっていうか…

うーん、なんだろう」


「優樹奈で分からないならあたしにはわからないよ?」


「優樹奈ちゃん本人の事はわたしには…」


「まぁ、乙女とかそういう感じではないから、それにそういうのよくわかんないし」


「ほう、今まで恋愛の経験は?」


ホントコイバナの食いつき早いな…


「特に気になった人とかは居なかったけど…」


「告白してきた人とかは?」


「いや、なんか、これから好きになってくださいとかわけわかんないでしょ?

殆どごめんなさいしたわよ」


「優樹奈らしいっちゃらしい理由だけど…」


「中々常人にはない理由だよねぇ」


「そういう亜澄と藍佐とは?」


「わたしはそういうのは全然」


「あたしはまず手紙の前に直接行ってごめんなさいして以来無い!」


「手紙の前にって?」


「ん~とね、なんか手紙が机に入ってて、なんかあいつかなぁ~

みたいなのあったから机まで行ってごめんなさい!って」


「それはそれですごいね」


「でも間違ってなかったらしいから、亜澄ちゃん助かったよね」


「え、なんで?」


「間違ってたら相手も亜澄ちゃんも大恥だったんだよ?」


「ん~?なんで?」


「まぁ、それは追々として、そろそろ料理の準備しよ。園枝さんと美紀帰ってきちゃうし」


「そだね、パンケーキならボウルと混ぜるやつくらい?」


「それだけ出して何でパンケーキ焼くのよ…」


「あ、フライパンね。覚えてた覚えてた」


「亜澄ちゃん嘘はいけないよ~?」


「嘘じゃないもん!」


変にはしゃぐなぁ亜澄

と、亜澄の相手してたら台所過ぎるところだった


「はいはい、嘘じゃない嘘じゃない…藍佐、そこの棚からボウル出してもらっていい?」


「ん~、これ?」


「そ、ありがと」


「優樹奈さん、あたしヒマデス」


「腹筋」


「嫌だ」


「背筋」


「やだ!」


「長座体前屈」


「やだ!」


「倒立」


「分かった!」


「なんで!?」


なんで倒立だけ!?


「優樹奈ちゃん危ない!」


「へ?」


そう切羽詰まった声で掛けられた声に振り替えれば、

まな板から落ちた包丁がわたしの足に向かってるところで…

…ってなんで包丁なんて出てるの!!


「優樹奈ちゃん!!」


「…っ!」



あれ、痛くない?


「ゆ、優樹奈ちゃん大丈夫?」


「あ、ありがと藍佐」


なんで痛くないんだろうと思ったら藍佐か

多分思いっきり引っ張ってくれたのかな


「藍佐!優樹奈!怪我してない?」


「ん、私は藍佐が引っ張ってくれたから」


「わたしも特に怪我はないよ」


「良かった…ところで、いつまで二人は抱き合ってるおつもりなのかな?」


「ん、あ、藍佐ごめんね、ありがとう」


引っ張ってもらった姿勢のままだったから、

ずっと抱き着いた状態だったか


「ううん、大丈夫だったなら良かった」


助けてくれた藍佐にも怪我がなくてよかった


「まったく、お母さんだな。包丁出しっぱなしで出かけたの」


そう呟きながら、包丁の片づけを始めたところで、

後ろの二人が何かを小声で話してるのが聞こえた。

小声ってことは何か大事なことなのかな

聞き耳は立てないでおこうかな、えっとこの包丁は…



「亜澄ちゃんの馬鹿…」


「抜け駆けは禁止だよ、藍佐」


「でも!」


「駄目、それにあたしの方が先だったんだから、藍佐は後手だよ」


「…亜澄ちゃんの馬鹿」


「褒め言葉をありがとう」


包丁はここでいいっと…


「二人とも、話は終わった?」


「ん?あぁ、終わった終わった~ね、藍佐」


「う、うん」


「それじゃ、居間で適当にゆっくりしてますか、二人が帰ってくるまで

することないし」


「ラジャ!」


「そうだね~」


二人はもうじき帰ってくるかな


小学校、中学校、高校と確か資格違いますよね

その辺の補足は次話でします


※9/19 こっそり

PTA役員→教職員

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