表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真逆な姉妹の普通の日常※挿絵追加  作者: 豚骨
~ 真逆な姉妹の普通の日常 ~
19/21

15.家・友人・尋ね人

前回の間違いアップより時間がかかり申し訳ありません!!

やっとこさ書き終わりました。

書き終わったんですが、この話にまたフラグを埋め込んじゃって

ちょっと筆者たいへんになりそうです。

楽しい展開にはなってきたんでいいんですけどね、


遅れた理由としては、曲作ってました


初めてだし音楽理論もなんも知らないから、

全部手探りだけど、一から作り上げるのは結構楽しい。

一応7月に曲アップ目指してます。


あ、ボカロです。ミクV3買いました

「ほぉ~ここが優樹奈と妹ちゃんの家かぁ~。」


学校から三人で歩いて15分弱

そういえば亜澄と藍佐を家に招いたのは初めてだったかも


「なんか思ってたのより普通だね」


「押しかけといて失礼だね亜澄は、帰る?」


「ごめんなさい!遊びたいです!」


「どんだけ遊びたいのよ…じゃあ、とりあえず軽く掃除してくるから

待っててもらっていい?」


「あい!!」


「優樹奈ちゃん行ってらっしゃ~い」


じゃあ、あんまり待たせるのも悪いしちゃっちゃと掃除しちゃいますか。


「あ、そういえばまだ美紀にメールしてないや」


さすがにいきなりじゃビックリするもんね

えーっと


『急だけど、亜澄と藍佐が遊びに来てるから。』


さすがにキツイ言い方かなぁ?

でもこれ以外にどう伝えよう


『急なんだけど、亜澄と藍佐が遊びに来てるから。ごめんね』


いやいや、これだと亜澄と藍佐が来るのが悪いみたいじゃないか


『じゃがいも』


あ、間違えた。これ昨日の夕ご飯のメールだ


「もう一つ目のでいいかな」


あんまり友達とか呼ばないし、どう伝えていいのかわからない

もう少し遊んどくんだったなぁ


『お~い!優樹奈~!まだか~!』


亜澄がしびれを切らしたみたい、そんなに待たせてるかな?


「げっ、5分も経ってる」


待ってる側の体感時間からしたら10分くらいかな?

悪いことをしてしまった


「もう少しで掃除終わるから待ってて~!」


ちゃっちゃと掃除しちゃわないとね

確か参考書とか辞書とかが出しっぱなしだった気がする


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あれ、メール。お姉ちゃんからだ」


さとっちと学校の帰り道を歩いていたら突然お姉ちゃんからのメールが入った。

あんまりメールを使わないお姉ちゃんがどうしたんだろう?


「優樹奈さんがメールなんて珍しいわね」


さとっちが同調するくらいには、全然使ってない


「うん、あんまり普段使ってないもんね、えーっと…は?」


「どうしたの?」


「お姉ちゃんが友達家に連れてきた…」


「………明日は雪か豪雪か吹雪ね」


「亜澄さんと藍佐さんらしいけど」


「槍くらいかしらね」


「取りあえず何か降るくらいには珍しいんだ…」


「だってあの優樹奈さんよ?真面目が服着てるみたいな人よ?」


「そこまでは…さすがにハメ外して遊んでたりも…してる…はず…」


あれ、お姉ちゃんって友達とカラオケとかボウリングとか行ってたっけ?

常に家の家事とか買い物とかで、自分の時間なんて取ってなかった気がする


「妹のあんたが自信無くしてどうするのよ…」


「いやだって、わたしそんな五六時中一緒にいるわけじゃないし?」


「四六時中ね。結構一緒に居る印象だったのだけど?」


「そんな一緒じゃないよ、朝一緒に登校したら家で会うまでは一緒じゃないし」


「それって学校以外は一緒ってことじゃないの?」


「そうだけど?」


「………そろそろ分かれ道ね、じゃあ美紀。また明日」


「ん?うん、また明日?」


はぐらかされたというか、ごまかされたというか

最後の可哀想なものを見る目はなんなんだろう


「…先輩達来てるなら飲み物でも買って帰ろうかな」


お姉ちゃんはイチゴ・オレでいいだろうけど…


『ジュース買って帰るけど、先輩達何飲むの?』


送信っと、家の近くの自販機でいいよね


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『ジュース買って帰るけど、先輩達何飲むの?』


ありゃ、気を使わせちゃったかな


「藍佐、亜澄。何か飲む?美紀が買って帰るっていうんだけど」


「あたしサイダーで!」


「亜澄ちゃん早いね…じゃあわたしはお茶でいいかな」


「了解」


『サイダーとお茶。私はスポーツドリンクで大丈夫。お金は二人が帰ったら渡すから』


これでいいかな


「それで、二人は何がしたくて家に来たの?」


「単純に暇だったので」


「亜澄ちゃんが行くって言ってたから、わたしも暇だったし」


「つまり目的は特にないと?」


「「うん」」


遊ぶってこういう感じなのかな、もっとこう計画的にやるものじゃないの?


「取りあえず、物色していいですか暇なので」


「暇なら土に埋めてあげるけど、それでもいいなら物色してどうぞ」


「…藍佐、どうする?」


珍しく賢い選択をしたようで安心した


「うーん、ホントに暇だったから来ただけだしなぁ…あ、優樹奈ちゃん、宿題見てもらってもいい?」


「いいけど、数学?古文?」


「えーっと、英語かな。ちょっと分からない語訳があって…」


「どれどれ…あ、じゃあ藍佐は机に座ってよ、私は横で教えるから」


「え、いいの?」


「いいからいいから、はい座る」


藍佐を椅子に座らせて後ろから問題集を除くと、ちょうど63p・64pが

開いてあって、蛍光ペンでチェックされているのがいくつかあった。

これのことかな?


「あわわわ」


「それで、わからない語訳って?」


「ち、近いよ優樹奈ちゃん…」


「ん?何か言った?」


「う、ううん!何でもない!…えっと64pの問題なんだけど」


「ユキナサンアイササンアタシハヒマデス」


「あんた宿題は?」


「そんなものは学校へ置いてきた!」


「そ、ごめんね藍佐。えーっと…」


「ちょー!?もうちょっと構ってくれてもいいんじゃないかな!?」


「構うっていったって…三人で出来るようなもの私の部屋にないわよ?」


「ジャンケン」


「子供か」


「UNO」


「三人じゃ少しつまらないでしょ」


「大富豪」


「トランプがないわよ」


「大貧民」


「だからトランプがないって」


「サッカー」


「部屋をボロボロにする気?」


「もー!!暇なものは暇なの!勉強なんかやめて何かしようよ~」


そうは言ってもねぇ…


「優樹奈ちゃん、おやつでも作らない?良い暇つぶしにはなると思うんだ。

食材使っちゃうのは申し訳ないけど…」


「あ、ならそこから暇つぶしにしちゃいましょう」


「へ?」


「どういうこと?」


「今から買い出しに行きます。美紀が帰ってきてからだけどね」


「あたしお菓子なんて作れないよ?」


「わたしはクッキーとか焼き菓子系しか…」


「私だってそんなに種類は作れないわよ。丁度お母さんのレシピ本があるしそれ見ながら

作りましょ」


「おおお!!いいねいいね!テンションあがってきたぁ!」


「なら美紀ちゃんが帰ってくるまでに作るお菓子決めとかない?」


「そうね、…確かこの辺に…」


前にお母さんから借りてこの本棚にしまったはずなんだけど…


「もうちょい…もうちょい…もうちょいで見え…」


「ん?亜澄どうかした?」


「いや、なんでもないよ!?」


「そう?」


えーっと、あれ?ないなぁ…


「もう…少し…ハッ!!」


「亜澄ちゃん…はしたないよ…優樹奈ちゃんもだけど…」


「あった!…あれ?亜澄と藍佐どうしたの?」


「何でもないよ。亜澄ちゃんは気にしないであげた方がいいかも…」


苦笑しながら藍佐がそう告げてきた


「ホントに?なんか痙攣してるけど」


うつ伏せで痙攣してるのはさすがに危ない気が…


「く…黒…黒か…ガクッ」


「ね?気にしたらなんか危なそうでしょ?」


「そ…そうね」


なんか怖いし


「それで?何作ろっか、優樹奈ちゃん」


椅子から降りてきた藍佐と一緒に床に本を広げて作るお菓子を決めにかかる


「うーん、どれも美味しそうだよねぇ…」


「あ!このスコーンなんかは?簡単そうだし、ジャムも合うみたいだよ?」


「スコーンかぁ、クッキーとかパウンドケーキも捨てがたいんだけど」


「買い出しに行くってなると、食材決めてから行くから選択肢が多くて困るね~」


「ありあわせなら決めやすいんだけどね…無難にホットケーキ?アイス乗せたりすれば

アレンジもしやすいし」


「ちょっと頑張ればこのリンゴパイなんかも出来そうだよね。今はパイ生地も冷凍で

売ってるみたいだし」


「チーズタルト…チーズがダメなんだよね、マドレーヌは牛乳ないとキツイし…」


「優樹奈ちゃんチーズ駄目なの?」


「うん、なんかドロっとしてるのがダメで、濃度が薄ければなんとかイケるんだけど、

やっぱり乳臭いのは飲みづらいよね」


「わたしは普通に大丈夫だから、なんでダメなのかは分からないかなぁ~」


なんであれが飲めるんだろうこの子は

乳臭いし、口に匂い残るし、ドロっとしてるのに


「そっか…よし!3つに絞って美紀が帰ってきたら多数決にしよう!」


「じゃあまずは二人で3つに絞らないとね」


「藍佐さん、よろしくお願いします」


「こちらこそ」


適当なノリで言ってみたんだけど、満面の笑みで返された


「亜澄起きないわね」


「多分もう少し記憶に焼き付けたいんじゃないかな?」


「焼き付け?何を?」


「知らない方が幸せだよ?」


言外に聞くなと


「藍佐がそういうならそうするわ」


「それじゃ、決めちゃいましょうか」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「四人分の飲み物抱えて帰るのはちょっとキツイかも…」


お姉ちゃんのイチゴ・オレに先輩達のサイダーとお茶

それにわたしのアイスココア

角ばってるのが二つあるせいでかなり持ちにくい


「おっとと…危ない」


いやぁ、落とすところだった

人の飲み物をへこませて渡すのはこっちも相手も気分良くないよね


「あら?美紀ちゃんじゃない。凄い下っ端臭する光景だけど、なにしてるの?」


げっ…


「し…知らない人に話しかけられても反応しちゃダメなんです。そうなんです」


「知らない人?酷いわね、小学生の時テストの0点回避してあげたの誰だっけ?」


「いつの話してるんですか園枝さん!」


あ、しまっ、思わず叫んじゃって飲み物が…!


「おっと…はい、飲み物落としちゃダメでしょう?せっかく大事に抱えてたのに」


と、落ちる寸前で園枝さんがキャッチしてくれていた


「それにしても久しぶりね美紀ちゃん。小学校の卒業式以来じゃない」


「…お久しぶりです。っていうか下っ端臭ってなんですか」


「四つも飲み物抱えて落とさないように細心の注意を払いながら運んでる姿って

はたから見るとかなり滑稽よ?」


「そんな細かく言わないでください!」


「聞いたのは美紀ちゃんなのに…」


まったく…小学校で会ったときと全然変わらない…

人を見透かしてるような態度も、飄々とした口調も…

”短くて黒い髪”も…


「それで、元校長先生はどうしてこんなところに?」


「気軽にさっきみたく園枝さんでいいのに、それこそ年上のお姉さんと話すぐらい

の気ぐらいで」


「そのセリフは小学校で聞き飽きました…」


「そう?そんなに言ったかしら?」


「会って校長先生って呼ぶたんびに言われました!っていうか話を

そらさないでください!」


「まぁ、大した理由じゃないけど、暇だったから優樹奈ちゃんと遊ぼうかなぁってこっちに

出てきただけよ?」


「なんでそこでお姉ちゃんなんですか…」


「あれ?お姉ちゃんから聞いてない?高校に通いだした最初くらいにこんな感じで

優樹奈ちゃんとも再会して、それ以来時々お茶したりしてるんだけど」


「知りませんけど」


「そんなつっけんどんな言い方しないの。そうだ、このままあなたのお家まで

行くつもりだったし飲み物持つの手伝うわよ」


「え、いいですよ。悪いですし」


「年下は年上に甘えてなさい。ほら行くわよ~」


「あ、ちょっと!」


そういいながら、いつも通りの飄々とした態度でわたしの横を通りぬけてった。

ついでといわんばかりに飲み物を2本持って


「置いてくわよ~」


「待ってくださいよー!」


まぁ、人が増えた方が遊んでるときも楽しいだろう


家に着くまでは、そう考えてた


だけど…


「お姉ちゃ~ん、ただいま~。あとお客さ~ん」


「普通にお友達って言ってくれていいのよ?」


「年の差がありすぎてお客さんです」


『今降りるー!』


丁度二階のお姉ちゃんの部屋あたりからそう声が聞こえた


「あぁ、相変わらず優樹奈ちゃんは声もかわいいわね」


……?


「美紀お帰り、それとお客さんって…園枝さん!」


「お久しぶり優樹奈ちゃん、一か月ぶりくらいかしら?」


「いえいえ!また会えてうれしいです!あ、そうだ園枝さんも一緒にお菓子どうですか?

この後みんなで買い出ししてお菓子作ろうかって話してたんですよ!」


え、なに、誰これ。

いや、お姉ちゃんなのはわかるけど


「そう?でもお友達と一緒なのでしょう?私が一緒しちゃって大丈夫かしら?」


「皆良い子なんで大丈夫ですよ!ちょっと話してきますね!」


そういうと、普段見ないような速度で自分の部屋へとドタドタと帰っていった


「ふふ、そそっかしいわね。元気そうで何よりだわ」


園枝さんのこの態度と、お姉ちゃんの普段見ないような乙女全開の様子で分かった


この後絶対何か嫌なことになるって

出来るだけ早く次話更新します

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ