探究心
みたまに僕の顔がうつる
ぼうっと光るその魂は
儚く尊い魂だ
そこにうつる僕の顔は
ゆらゆら揺れて
いつだったか見た
夏の陽炎のようだった
夏の地面と空の間に
揺らめく陽炎
僕の記憶
夏の記憶
その陽炎のような僕の顔に
僕は手を伸ばして
掴もうとして
掴めなくて
もし掴められるものなら
ひっつかんで
ゼラチンや白玉のように
やらかい其れを
食してやろうかと思った
食って
たらふく腹が膨れたら
風船のように浮かんで
きっと飛んで行けるのだろう
みたまが向かう
その場所に
結局食えやしないけど、僕はそこへ行きたかった。