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私の『常識』だったもの。

作者: コスモ
掲載日:2026/04/10


ちょっと前まですぐそこにあった私の常識が崩れてしまうのがたまらなく悲しい。


朝起きて眠気眼で早歩きで行かないと遅刻しそうな時計を見て、


見慣れたジャージを着て、


軽く髪を整えて、


少し汚れたリュックをしょって、


よく猫がいるいつもの道を少し早歩きで中学校へいく。


そしたらいつものクラスメイトと笑いながら色々な話をして、


そして後ろの席の好きな人とくだらないことを喋る。


忘れ物したり課題をやってなかったりするのも良くあることで、


みんな当たり前のように私に勉強を教えてくれた。


そして夜には友達とたまに喧嘩をしながらゲームをする。



それが私の『常識』で当たり前だった。



しかし高校生になった今


朝起きて中学校よりも1時間半も早い時計を見て、


なれない手つきでお弁当をつくり、


まだ見慣れない制服を着て、


中学校じゃしなかったメイクをして、


新品のスクールバックを腕に通して、


いつもの道を背に、見慣れない道を歩いて学校へ行く。


いつもの友達じゃなく高校になってできた友達と他愛のない話をする。


後ろを見ても好きな人はいなくて、


私のくだらない話を聞いて微笑みながら笑うあの人の姿も、もう見られなくて、


もうあの席で話すことなんてないんだと気づいて。


進路に関わるから忘れ物なんかできなくて、


まだ知り合ったばっかの友達が当たり前のように勉強を教えてくれることなんかなくて、


入学して朝早い高校生が夜、夜どうしゲームすることなんかなかなかなくて、


周りは新しい友達ばっかで私の愛していた日々にはもう戻れないんだと実感する。


私にとって当たり前だった常識が少しずつ変わっていく。


ちょっと前までの出来事のはずなのに私の愛していた日々をもう鮮明に思い出せないのがたまらなく悲しい。


私が愛していたあの日々はもう来ない。


いつかきっと愛してた日々なんか忘れて今の常識を愛しててそれが当たり前になる日もきっと来る。


けど今はたまらなく悲しい。


どうしようもないくらい。


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