「告白」
生徒「啓介さん!」
「なんですか?」
生徒「この手紙を渡してって、隣のクラスの子に言われたの。絶対一人で開けてね。」
ピンク色のレターを渡される。
レターの真ん中には、ぷっくりしたシールで止められている
ちょうど放課後の時間に入ったので、トイレに言って開けてみた
『啓介くんへ お話があります 放課後に校舎裏まで来てください』
放課後...
今じゃん!!!
周りの目を気にしながら、ダッシュで校舎裏まで向かう
「つ、、着いた...」
スイ「啓介くん...来てくれた...」
この子は、、体育の時に助けた子、、?
スイ「わたし、スイっていいます。」
「は、はい」
スイ「単刀直入に言います...わたしの"王子様"になってください!」
「は、はい!?」
スイ「実はクラスメイトに、最近いじめられてるんです。だから...王子様になって守ってくれませんか?」
「俺が王子様って...よく分からないですけど、守ることならできますよ、、教育実習生ですから短い間ですけど、、。」
スイ「ほんとに?!ほんとにほんとにほんと?」
「まぁ...ほんとです」
スイ「良かった...うれしい、今日はママがいるから帰らなきゃ、また明日話そうね、、!!」
彼女は足早に帰っていった。
俺が?王子様?
明日また、スイさんと会うのか...
どうしよう。
どうしよう、潜入任務のはずなのに...俺あの子を守りたくなっちゃう.....!
次の日の朝が来た
とりあえず任務だからまた学校に向かう、朝の登校ってなんでこんな眠たいんだろう...
スイ「啓介くん!」
「スイさん、お、おはよう、、」
スイ「一緒に登校できるなんて夢みたい。これから毎日一緒に学校行けたらなぁ、、」
生徒A「スイー!ちょっと来てよ!」
スイ「あっ、、えっと、、はい!」
スイちゃんが裏路地に入る
彼女は何か怯えた様子だった
生徒A「おいスイお前、あのお兄さんに惚れてんのか?」
生徒B「どうせ自分が可愛いの知ってるから上目遣ってんだろ、このビッチ!」
スイが蹴られそうになる
ピコン
生徒A・B「?!」
俺のスマホに録画が完了する
「スマホって便利だよなー、持ち歩けばこうやっていじめの証拠すぐ録画できるもん」
生徒A「て、、てめぇ消せや!」
「いいの?扇辰高校ってかなりの名門だよね、これ広めちゃったら退学まではいかないと思うけど、随分肩身の狭い思いするんだと思うよ?」
生徒A「くっ...」
生徒達が黙って立ち去る
スイ「ありがとう、、わたしの王子様...」
「学校遅れるよ、スイさん」
スイ「うんっ!」
チャイムが鳴る
昼休みだ。いじめっ子達を脅せたはいいけど、その子たちが俺の悪口を広めたみたいで、七さんとは正反対に教室で孤立してしまった。だから誰もいない屋上で昼飯を食べようとする
スイ「啓介くん?」
なぜかスイさんが上がってきた
スイ「啓介くんもここでお弁当食べるの好きなんだ」
「いや、教室に居場所がないから消去法でね」
スイ「お弁当、作ってきたの。食べる?」
この歳になって初めて女子とお弁当を食べることになる。しかも7歳年下の女の子のお弁当を
スイ「はい、あーん」
ちょっと躊躇ってから、誰も見ていないので1口頂く
「...!おいしい!」
スイ「良かったあ!実はね、分かんなかったんだ...」
「上手く作れたかってことですか?」
スイ「ううん、味。わたしもう味わかんないんだ。目分量で毎日朝ごはんも家族に作ってたけど、ほんとはちゃんと美味しく作れてるかわかんなくて...」
この子、不思議な子だと思ってたけど、やっぱり苦しんでるんだ...
「スイさん、俺王子様になれるかは分かんないけど、ちゃんとスイさんのこと守るよ」
スイ「ほんとに?」
「...大人としてね。」
スイさんが空の弁当箱を持って立ち上がる
スイ「じゃあ、今日また放課後、校舎裏に来て。」




