「教育実習」
市丸部長「みんな良く聞け!」
魔法少女取締官部長の前には、特別取締官たちが集まる。俺、七さん、ツギハギ面の顔が見えない男、サングラスをかけた金髪の女
市丸部長「このステッキは"天使"の魔法少女のステッキだ。啓介くんの母親のものらしく、彼の元に何らかの魔法で送られ、今ここにある」
他の魔法少女取締官が一斉にこっちを見る
部長が包帯が取られたボロボロのステッキを手に持って続ける
市丸部長「これを見てくれ。この魔法少女ステッキは魔法少女を産み出す魔法を使う魔法少女のもので、我々が12年前から捜査をしていた魔法少女のものである。本来なら死んだ魔法少女のステッキは魔法が宿っているがこのステッキには魔法が奪われている。つまり、この魔法はまだこの世に健在してる可能性がある。ここ2ヶ月で魔法少女による事案が多発した元凶は、この魔法少女による可能性が高い。奴は潜伏期間を終え、更なる魔法少女を産み出し魔法少女によるテロをいつでもしかねない恐れがある。これは緊急任務となる。」
つまり、俺の母親が魔法少女?
俺が魔法を使えるのはそのせいなのか?
市丸部長「これについての捜査には藍野とハチが行う。七、啓介。2人には最近魔法少女事案が特に多い千葉の扇辰高校に向かってもらう。おそらく相手は複数の魔法少女になるだろう。頼むぞ。」
金髪の女性と顔の見えない男が頷く
七「生徒はどうしますか?」
市丸部長「とりあえず教育実習生として2人は向かってもらう。有事の際には生徒を"無視"して貰って構わない。後処理はこちらがする」
「本来は魔法少女ステッキって魔法が宿っているんですか?」
七「そうだよ。魔法少女が魔法で倒されるとステッキを落として、適合した人間が魔法を使えるんだけど、魔法の刻まれてない魔法少女ステッキってことは、魔法少女がまだ生きてるか他の魔法少女が魔法を奪っていった可能性があるの。」
「なるほど...だから使い魔が主体で魔法を使うのは異例なんですね」
七「そゆこと。じゃあ行こうか」
曇天の下に、チャイムが鳴り響く建物がある。
ここは公立の高校で、近所では有名なマンモス校だ。
「ほんとに魔法少女が見つかるんですか?」
七「この高校では、月に1回担任や1クラス全員が怪死してる。この魔法少女は満月の夕方にしか事件を起こさないの。啓介くん、チャンスは今しかない。」
「へぇ...学校で事件が起きても、授業とかするんすね...」
七「うん。魔法少女による事件は外には秘匿だからね。今回、何人も警察官が殺られてるから相手は魔法少女で間違いない。ヤバくなったら、私を頼って。」
2年3組の教室に入る
七「どうもー!今日から教育実習生としてみんなと過ごす、七ちゃんです!ななっちって呼んでー!」
クラスの女子はざわつき、男子は「美人だ」「可愛い」という話題が飛び交う
「け、啓介です。よろしくです...」
クラスが一気に静まり返る
そりゃ、冴えない男と美人なお姉さんじゃ月とすっぽんどころかウンコとダイヤみたいなもんだよな...
現在確定している情報は1つだけ。
このクラスでは、魔法少女による担任や教育実習生の殺害が何度も行われている
つまりこの教室の中に、魔法少女が潜んでいる。




