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「母親の遺品」

不幸中の幸い。ゲロをぶち撒けた枕は枕カバーをしてあったので、そのまま洗濯機に放り込んだ。

しかしまぁ、今日後輩になった男の部屋で良く寝られるものだ。

七さんの服を見ると、シャツがはだけている。


「七さん、こんな格好で寝ると風邪引きますよ...」


七さんのシャツに手を伸ばす


S「お兄様、この女を好いているのですか?」


背後からSが喋りかけてくる


「ちげーよ!シャツ直してあげるだけだもんね!」


毛布をかけてあげる。家にソファなんてないので、とりあえずちょっと離れてベッドで眠る


「おやすみなさい、七さん」


七「ん.....」


七さんが俺の体を引き寄せる。七さんは俺を抱き枕代わりにした

こいつ...図太い通り越して奇人だ...


目を閉じる

そして開けるといつの間にか部屋は明るく、朝になっていた

はっ!?いつ眠ったんだ?!

ベッドに七さんはおらず、少し遅れでアラームが鳴る。


S「お兄様。おはようございます。」


やけにいい匂いが立ち篭める。


「目玉焼き?」


S「はい。お兄様はどの焼き加減がお好みか存じないので、とりあえず半熟にしてみました」


「これって..."家族"じゃねえかよ!?サイコーかよ!」


S「ソーセージもあります」


「よっしゃあ!」


S「フルーツもありますよ」


「いよっしゃあ!!!」


S「サラダもご用意しました」


「...うん、ありがとう」


俺は完全に目覚めて、1日で変な上司と最高の妹が出来たことをひしひしと感じる。

かなり久しぶりに誰かに作ってもらった朝ごはんを腹に貯めて、出勤しよう。

そう思った矢先に電話が鳴る。

知らない番号からだ。セールスの電話かもしれないが、少し興味が湧いたので出てみる


電話の主が喋り始める


啓介さんですか?


「はい、そうです。何か?」


実は、、、

貴方の母親が昨日、死亡致しました。


「は?」


母親から啓介様宛の遺産がありますので、それを"今から渡します"


"今から?"一体どういうことだ


カラン


何かが落ちた音がする

そこには包帯で巻かれた古臭い...


「魔法少女ステッキ?」

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