「彼女の名前はS」
そろそろ他の魔法少女取締官がやってくる時間だけど、警察官はおろか俺に近づいてくる人すらいない。
「刑事さん、こんにちは。」
やっと来たかと顔を向けると、見た事のある女の子が目に映る
この子が取締官...?いや、この子は...!!
電話が鳴る。七さんだ。
七「啓介くん?!様子がおかしいと思って調べたらそっちに向かわせた取締官3人が全員殺られてる!"魔法"で!!」
この子が...逢坂梨花?!
七「逃げて!啓介くん!」
梨花「変身」
電話が壊される。
眩い光に彼女が包まれ、服ががフリルの衣装に変わっていく。
その手には、魔法少女ステッキ。
これはヤバい、咄嗟に拳銃を取り出す。
しかし彼女はもう変身を完了していた。2発撃つが躱され、拳銃を持つ腕が飴細工に変えられる。
梨花「魔法少女取締官って魔法が使えるって聞いてたのに、残念。」
...
...
あれから、何秒経った?
下半身はもうお菓子に変えられて動かない。
まだ生きたい...
全身が痛む
誰か...誰か...
妙な気配。
ふと見上げると、信号機の上に奇妙な少女が立っている。
目はまるで信号を送るライトのように点滅し、膝まであるツインテールに、細かなフリルで装飾された黒いレースのゴスロリ姿に半透明な白色の小さな身体が見え隠れする。
気づくと周りはいつの間にか夕方のように暗くなり、先程の魔法少女とは違う異質な存在の気配が立ち篭める
???「やっと見つけた」
「誰...だ?」
???「お兄様」
誰だ。
???「貴方には、私の使い魔になってもらいます。」
お兄様?俺が?
こいつはあの女には見えてないみたいだ。
???「使い魔になれば、お兄様の今の欠損した身体を治せる。そしてあのクソ女をぶち殺せる。」
俺に家族はいない。だからいきなり現れたこんな女に面識なんてない。それでも、それでも助けてくれるなら、、、
「なる!俺を......助けてくれ!」
???「契約が完了しました。私は魔法少女です。ですが私はまだ未完成。だからお兄様と使い魔契約を交わし、貴方の持つ魔力を使って私の変身を手伝っていただきます」
何が何だかわからないが、俺の身体がみるみる治っていく
「あんたのこと、なんて呼べばいい?」
???「私の名前はS。そしてあなたはわたくしの"お兄様"です。」
体に異質な力が流れているのに気づく。
S「おめでとうございます、お兄様。魔力を使えるようになりましたね。お兄様と私、タッグを組めば負けるはずはありません。あのクソ女の顔面を"ひしゃげて"やりましょう。」
魔力...魔法少女...
一体何が起こっているか理解が追いつかないが、やるべき事は理解した
全身から力が溢れてくる。
これからあの女をぶん殴る




