《開》(オープン)
なにも見えやしない。
だが感じる。
あいつが人間を殺す悪い魔法少女だ。
十字架を作るだけの能力だとずっと勘違いしていた。この十字架は"鍵"だった。"死への"扉を開く鍵だった。
《扉》(ドアー)
《開》(オープン)
俺の背後から、ありとあらゆる武器が産み出される。これらはいわば「鍵」だ。死へ繋がる銃やナイフの形をした鍵だ。
ウリエル「やりましたね、お姉様。やっとあなたの力で"天使"を産み出せましたね。」
数千、数万の武器がウリエルに向かう。銃は火を吹き、ナイフやノコギリやハンマーは皮膚を食いちぎろうとウリエルに向かう。だが、ウリエルは巨大な翼と身の炎で防御する。
《ルール》
Sの攻撃は私には効かない。
ウリエル「やはり私でなければSの真の姿には耐えられない!Mお姉様!やはりあなたは素晴らしい!」
《開》(オープン)
次の瞬間、球体になって防御していたウリエルの羽が十字形に割れる
ウリエル「なっ...?この魔法は...?!」
「俺の魔法はあらゆる扉を開ける能力。空間への扉だとしても、ルールへの扉だとしても、いとも容易く開けられる。次はお前の死への扉を開ける番だ。」
大量の武器がウリエルに叩き込まれる。ウリエルは背中に貫かれた武器を抜こうとするも、その隙にさらに多くの武器を叩き込まれる。
ウリエル「ぐ...ううっ...お姉様...約束は守りましたよ......!うあああああ!!!!」
ウリエルが死んだ。
しかし気配はまだ薄らある。まだ生き返れるのだろう。あれほど強力な魔法少女、天使を名乗っていただけある。
傷だらけの七さんが起き上がってくる
七「市丸部長...大変です...2人目の"天使"が現れました...」
気づくと辺りは更地で、俺は元の姿に戻っていた。
──────天使...1度日本社会を揺るがし、恐怖に陥れた存在。
2000年代後半から急激に出現魔法少女。そしてその原初の魔法少女である⬛︎⬛︎⬛︎とその双子M。
2人はお互いに天使を名乗り、裏社会で常に争っていた。
しかし⬛︎⬛︎⬛︎が人間側につくことを宣言した後、Mが⬛︎⬛︎⬛︎をついに殺してしまった。
10年代は平和であった。Mがなぜかひっそりと影に消え、魔法少女の出現も減り、誰も魔法少女の話をすることが無かったからだ。
しかし⬛︎⬛︎⬛︎がSとして復活した現在、産み出された火種はひっそりと、しかし確かに燃えていた。
ホワイトハウスにて、そこに似つかわしくない少女たちが集まっていた。
M「ウリエル...ありがとう、あなたのしてくれたこと、忘れないよ。」
ピンク髪の少女が呟く
M「みんな行こう!魔法少女の時代が始まるよ!」




