「月が綺麗」
屋上にやっと着いた。空は満月の夜に"なってしまっている"
屋上の傍らには、人間が何人も倒れている
スイ「厄介でしょう?これ」
光の粒がスイの背後から現れ、七さんを襲う
七「こんな小細工ぐらい吹き飛ばせるっ...」
爆煙の中から光の斬撃が飛んで来る。
七「ふんっ!」
七さんがステッキで弾く。しかし背後からUターンした斬撃が飛んでくる
七「ぐっ、、これは...(何か種があるわね...こんな精密な攻撃、見えてもいないのに出来るはずがない)」
スイ「これで終わり私は王子様に会いたいの。」
スイが決着をつけようと、地面を蹴る
瞬間、地面が火を吹き爆発する
スイ「?!」
七「あー!あーもうキレた。そんなに死にたいんなら私の魔法を見て死なせてあげる。」
スイ「爆発...変身してるのに足が吹き飛ばされたってことは...」
七さんが本気の表情で魔法少女ステッキを構える
七「魔法少女ステッキ...解放!」
サッカーボール程の棘のある鉄の玉が出てきて、七がそれを蹴り飛ばす。
ッツ!!
スイが嫌な予感を感じ取り光の粒を飛ばし弾き飛ばす
弾き飛ばした鉄の玉は、スイの頭上で爆発する
スイ「魔法でガードしたのにこの威力、まさか?!」
七「カンがいいのね。この爆弾は全部魔力を破壊する魔力でできてる。いわばあんたらにとっての"バルサン"よ」
スイ「めんどくさ...」
七さんの頭上から光の鎌が降ってくる。七は足を上に蹴り上げ、足が爆発する
七「んで、説明の途中だったけど、、この爆発は私にはダメージはゼロなのよ」
スイ「でも、無害ってわけでもないみたいね?」
煙幕の中から、スイが表れる
七が足を振り下ろそうとしたが、背後にもう一人のスイが現れ、鎌で腹を貫く
「七さん!」
スイ「私の魔法...説明してなかったけど、使い魔を光のエネルギーに変えてそれを自由に使うことができるの。あなたさっき、1度背後を攻撃されたけど、それで勘違いしたんじゃない?私の魔法を...」
七「ま...まだ...」
スイ「でもごめんなさいね、あなたに用はないの。」
スイが七さんの魔法少女ステッキを弾き飛ばす
七さんは動けそうにない。
スイと目が合ってしまう。やるしかない...
この夜の結界を破り、スイさんを倒すしかない!
「S...変身だ。完全体で"変身"するぞ!」
S「変身」
すかさずSが飛び出す。
飛んできた月の刃を壊し重機関車のように力強く進む
スイとSがお互い射程内に入る。Sが先に蹴りを入れるが、それは光の屈折で作ったデコイだった。
本体が頭上に現われる
スイ「もうタイムリミット。ほら、空を見て。」
光が集まり、それはまるで巨大な月を成していた
巨大な月がこちらに迫って来ている。
おそらく、この結界を魔法で全て破壊するつもりだ。
「S!上だ!」
変身したSはすかさず頭上の月に一撃を入れる
全魔力を込めた渾身の一撃を、何度も何度も叩き込む
ついに月は割れ、壊れたがほとんどの魔力を使い意識が揺らぐ。
スイ「また会おうね、王子様」
「ま、待て、、」
S「お兄様!」
変身で魔力を使いすぎて、足に力が入らない。
七「ごめん啓介くん。責任は私が取る。」
倒れていた七さんが起き上がり、近づいてくる
辺りを見回すと、本物の月がもう出ている。満月だ...
──────本当にいたんだぁ、王子様って。
スイが高いのビルの屋上で呟く
スイ「あの魔力...なんて濃い力だったの...?ぞくぞくする...」
魔法少女になってから、わたしの周りの人間はゴミ虫以下にしか見えなくなった。
いつでも踏みつぶせるのに、私を嗤って、媚びへつらおうとさせてくるカス共...
でも啓介くんは違う。ただの人間じゃないって見た時わかった。そして、こんなに優しくて、強くて、私を倒せるかもしれないなんて.....
スイ「いままでで最高の"王子様"ね...」
"かみさま"もきっと気にいるわ!




