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ネッ友がリア友になりました!?  作者: 柴田優生


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4/4

ネッ友とデートすることになりました!?

「・・・はぁ?デートだぁ?」


いきなり、何を言い出すもんかと思ったらデートと言い出した。その予想外の言葉に、僕は呆然としてしまった。


「ただ遊ぶだけ!!変な勘違いしないで」

「勘違いって・・・まぁ。なんでもいっか。とりあえず、遊ぶんだな?」

「うん!!私まだ引っ越して日が浅いから、この辺のこと色々教えて!!」

「わかった。じゃあ、今度の土曜でいいな?」

「うん。やったー楽しみ」


そう言って、和葉は無邪気に喜ぶ。現実で会う前からずっと思っていたが、こいつの反応は面白かったりする。可愛いとはまた別だが・・・なんと言うか。面白い反応をする。からかおうとすると、


「ん?あー。そういうこと。大和は私のこと好きなんだ」


逆にからかわれたりする。だから、からかうのは無意味なのだが。



そんなこんなで、約束の土曜日になっていた。約束の待ち合わせ場所で、僕は一人待機する。行く場所は、僕に委ねられたわけなのだが、そういやあいつ・・・ちゃんとお金持ってくるよな?そんな心配をしながら、僕は彼女を待つ。すると、


「お待たせー!!」

「あー、う・・・って」


一瞬、誰だかわからなかった。だって、僕と待ち合わせをしていたやつは、普段そんな美貌じゃないから。


「ねぇねぇ。あの子可愛くない!?」

「彼女かなー?だとしたら、ちょっと男の子が冴えない気もするけど」


・・・冴えない男で悪かったな。とまぁ、周りの反応がおかしいくらいにはとても可愛らしい姿であった。


「どう?結構いいでしょ」

「あ、あぁ。そうだな」

「なんか反応薄くない?」


少し、こいつの隣を歩くのが恥ずかしかった。だって、こんな美少女の隣を歩く男がこんなんだって思われるから。


「でも、大和も結構格好よくない?」

「いや、そこまでだろ」


THE・陰キャの服装である。そうか。わかった。こいつの一番の欠点は、ファッションに関する価値観が壊滅的なことだ。こいつが着ている服は、おそらく感覚で決めている。それがたまたまうまく行っているだけで、こいつのセンスは終わっているのだ。・・・うん。きっとそうに違いない。


「まぁまぁ、そんなことはどうでもいいんだよ。さ、早く行こ」

「ったく、元気なやつめ。わかったよ」


そんなこんなで、僕たちは歩き始めるのであった。



デート・・・とは言っても、僕は特に行きたい場所はなかったから適当に散歩をすることにした。


「あそこが、この辺で一番栄えてる繁華街かな」

「えー。美味しそうな店いっぱいあるね」

「って言っても、お前がいたところよりかは揃ってないだろ」

「そりゃまぁ。私は東京だからね」


関西の田舎が、関東の首都に勝てるわけないだろ。


「でも、都会より田舎の方が居心地いいとおもうよ。田舎は、都会と違って夜は静かだし、緑が多いから。私はそういう日本らしい風景の方が好きかな」

「ふーん。意外と変わってんだな」

「変わってるって思うかどうかは、人によって違うよ」

「そういう僕も、都会より田舎がいいって思うけどな」

「なんだよ。でも、やっぱりそう思うんだね」

「そりゃあな。僕の性格上、騒がしいところは嫌いだ」

「って言ってるのに、あのネットで関わってたグループはいいんだ」

「たしかにあそこは騒がしいけどな・・・まぁ、関わる良さってもんがあるんだよ」


世の人間は、ネットで友達を作ることをおかしいと思う人もいるだろう。別に、思うことは勝手だ。ただ、僕が伝えたいことは、ネッ友という存在も悪くないぞってこと。リア友からは味わえない良さが、ネッ友にはある。・・・逆に言えば、ネッ友から味わえない良さがリア友にあるのだが。


「それで、そこがデパートだ」

「ここが、大和がいつも言ってた一番遊びに行く場所?」

「そうだな。割と、色々揃ってるんだよ」

「今度行こ!!」

「んまぁ、いいけど」


正直、僕は飽きた。そりゃそうだ。この町に15年住んでいるのだ。15年も同じ場所で遊んでいたら流石に飽きるだろう。まあでもこいつが行きたいって言うなら・・・いっか。



それからも色々なところを散歩しているうちに、気づけば夕方になっていた。


「もうほとんど回ったな」

「大和がずっと小さいって言っていたからそこまで歩かないんだって思ってたけど、意外と大きいじゃん」

「そうか?東京に比べたらそんなだろ」

「それはまぁ、そうだけど」

「最後に、なんか買ってくか?」

「そうしよ。じゃあ大和。買って?」

「・・・ちなみに金は?」

「持ってきてる」

「なら自分で買え。ねだるな」

「なんでよー!!先輩でしょ?」

「関係ねぇよ。お前に買うくらいなら、弟に買った方がマシだ」

「う、うぅ・・・。否定できない」


そんなこんなで、デート?・・・らしきものは、終わりを迎えるのであった。

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