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満天の星
宇宙の中に放り込まれたら
うまく息もできない
あまりにも広すぎるこの世界で
孤独になってしまった
真っ暗なこの世界の隅で
ただ小さくなって膝を抱える
周りを見ようとしなかったのは
途方に暮れた溜息しか見ていなかったから
眼を開けて
前を見て
空を見上げれば
小さな星々が励ましてくれる
本当の闇なんてこの世にはないよ
そういってくれているみたいで
涙がこぼれた
頬を伝うこの雫は熱く
殻を破る強い武器なのだろうか
もう少しだけ頑張ってみようかな
小さな光が力をくれたから
もう少しだけ進んでみようかな
小さくても力を分けてくれたから