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車窓

作者: 檸檬

車窓から流れる景色を見ている


力強い走りを感じながら景色をみている


朝、窓を開けた景色をみている


風が必要だったきっとふたりには


手にふれた風を掬って


そのままこの涙を弾き飛ばしたい


この涙があなたを好きだと思う代償なら


ずっとずっと それで構わない


この道しかなかったの


わたしにはきっと


あなたと手を繋いで歩く束の間の時に吹く風が

優しかったから


そんなことが本当に嬉しかった


あなたを思ってみた星空が煌めいていた


そんなことが本当は嬉しかった


目の前のあなたが笑ってくれたら


こんなわたしでも


目の前のあなたを大切だと思えた


そんなことがただ嬉しかった


そんなことだけでも、生きてゆける


あなたが歌うなら わたしは歌いたい

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