表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/110

魔法適性

「改めて運殿、先程はお手合わせありがとうございました。よもや魔法も使わず、あそこまで強いとは……世の中、上には上がいるものですね」


「俺の方こそ。五十鈴の変幻自在の戦法に翻弄されっぱなしだったよ。戦い方の良い参考になった、ありがとう」


 二人は堅い握手を交わした。


「ところで、運殿はどうして魔法を使用しなかったのですか?」


「と言うより、魔法って俺でも使えるのか?」


「え? 冗談ですよね?」


「いや、至って本気だけど?」


 五十鈴は首を傾げて固まった。


「で、では初めてお会いした時、忍者マスターズと戦った時はどうされたのです!?」


「いやあ、普通に? バーンとぶっ飛ばした」


「……普通にバーンとぶっ飛ばせるような奴等ではなかったはずですが……」


「そう言えばお兄ちゃん、勇者さん達と戦った時も力こそパワーだったよね」


「それしか能が無いんだよ。だってトラックだぞ?」


「とんでもない……とんでもないことですよそれは」


「いやトラックでも飛べるんだがそれは良いとして。……それは一体どういうこと?」


「楽しみでもありながら、恐ろしくもある訳です……要するに、今までは大振りの剣がたまたま当たって来たようなものですよね?」


「ん〜。確かに言われてみれば大振り過ぎると感じることもあったな」


「ただでさえ異常な程の強さ……これ、魔法を使いながら戦えるようになれば凄いことになると思いませんか?」


「もしかしてお兄ちゃん、世界最強?」


「並み居る転移転生者と比較しても、限りなく頂点に近付けると思います」


「凄っ。もしかして、お兄ちゃんが最初に言ってた通りになるんじゃないかな?」


「ん? 俺、何か言ったっけ?」


「轢かれる側の人間がトラックに敵う訳無いって……つまりトラックは轢く側、食物連鎖の頂点に居るってことなんじゃないの?」


「マジか」


「やろう! やろうよお兄ちゃん、魔法の特訓を!」


「お、おう……久遠がそこまで言うなら」


「やった〜!」


「私も、運殿が一体何処まで強くなるのか知りたくて仕方ありません」


「とは言ったって、魔法ってどうやって鍛えれば良いんだ?」


「そんなの。まずは適性を調べて、魔力の扱い方を学んだら、後はひたすら適性属性に応じたイメージトレーニングを続ければ良いんだよ!」


「解ったような、解らないような?」


「要するに、慣れればなんとかなる!」


「そうですね、私も実は感覚で使ってます」


「お、おう……」


 運は二人の勢いに押されがちだった。


「そうと決まれば! 五十鈴さん、何処か魔法適性を調べられるところはありませんか?」


「それでしたら、里に店を構える私の友人が簡単な啓示も行えたはずですよ」


「素敵! 早速行きましょ~!」


「お、おう」


 運は二人に背を押されて歩き出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 ▲▲高評価もお願いします!!▲▲
 ▼▼ついでにポチっと投票も!▼▼
小説家になろう 勝手にランキング




■■■■■■ 書籍化のお知らせ ■■■■■■
読みやすく地文も整え、新たにシナリオも追加しました!
アンリミテッドならタダで読めますので、よかったら読んでください!
hyoushi
▲▲画像タップで【異世界トラック(kindle版)】へジャンプ▲▲


■■■■■■ 書籍化のお知らせ(ここまで) ■■■■■■




 ▼▼なろうサイト内のリンク▼▼
超リアリティから超ファンタジーまで!
幅広いジャンルに挑戦しています!
よろしくお願いします! ↓↓

▼▼画像タップで【異世界トラック】へジャンプ▼▼
hyoushi
運と久遠……そしてトラック


▼▼画像タップで【リビングデッド】へジャンプ▼▼
hyoushi
備前正義と笹石加奈子のイメージ


― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ