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引きこもり

引きこもりになった理由は、本当に大抵の事が出来てしまったからである。



まず自分だけの空間に家が欲しいと特になんの動作もなく手足を動かすような感覚の延長で能力を使ったらごく普通のドアが現れ、ドアを開けるとワンルームの部屋があり、部屋にはテレビやパソコン、冷蔵庫やその他家具など自分の想像した通りの物があり、しかも普通にパソコンやテレビが使える。


そして出来るのだろうかと前の世界と同じものを手のひらサイズで作ってみたら本当に出来てしまい、実際にその世界に行くと自分が認識できる限りは地球しか作ってないのに宇宙空間があり人、歴史など同じで人に話しかければちゃんと話せて自分の知らないことまで会話が出来てちゃんとした世界として出来た。


試しで作ったとはいえ同じように生活しているのを消すのは何となく嫌だったので、新たな空間を作りそこに放置している。





勿論ファンタジーの世界なんだからと魔法を使ってみたが、最初に能力を使った時のように自分の手足のように火や水、風や雷などが使えてしまい、最初はいろいろやってみたがゲームなんかでもチートを使って出来なことをするのは最初のうちはいいがすぐ飽きてしまうのと同じで、すぐに飽きてしまった。


スマホなんかも作れたので、一緒にこの世界に来た猫と日々ごろごろしている。


先ほどでてきた猫だが、あの日トラックに轢かれた猫らしく一緒に転生させられていて布団の中にいた。


別に猫が嫌いで見捨てたわけでもなく、むしろ好きなほうだか現実に小説やテレビで出てくる人のように野良猫をとっさに助けるなんて無理だ。だから本当にその猫なのかはあの手紙に書かれていたことだけだがよかったと思っている。


猫のほうは眠りから覚めた後こちらなんか認識もしてなかったのか覚えてないのか、特にこちらに対して敵対するでもなくのんびりしていた。


元々人に対して警戒心が少ないのか、無意識に能力を使ったのかは分からないがこちらがなでたりしても、ある程度は気にせずのんびりと生活している。餌のほうは能力で出した食べ物をあたえているが1週間でこれといった問題もないので多分大丈夫だと思う。



食べ物にかんしてもそうだが、自分で用意できるので好きなものを好きなだけ食べる事が出来るが、それにも結局は飽きが来る。別に食べるのは好きだし、料理自体も嫌いじゃない。だだ、そろそろ引きこもることにも飽きてきたので外に出よう。今いる場所はこの世界での危険区域だが、さすがにこの能力が通用しないことはないだろうしな。






久しぶりに出てきた森だが来た当初と変わりはないように見える。猫はついてくる様子はなかったので1人である。




まずここについてだが先ほど言ったように危険区域で未開の森であり、普通の人では勝てない動植物が生存競争を繰り広げている。広さは北海道ぐらいの大きさで山もあり、森を抜けた先は北西南には草原が広がり、東には海がある。




現在地はちょうど中間地点にあり徒歩ではどこに行くとしても1日では到底端まで行くことなど出来ないが、能力を使えば距離なんて関係ない。とりあえずは海が見たいので東に向かうことにする。





能力を使えば視界が切り替わり、目の前には辺り一面の海が広がっている。今いる場所は磯浜で近くの海水は透明度が高く海藻や魚介類が見て取れるが魚についてそこまで詳しくないので、の世界と同じ種類なのかは分からない。目的などなくただ何となくで来たので適当に歩いてみたがこれといったものはなく、適当なとこに座ってボーっと海を眺めてから家に戻った。




まあ、気分転換にはなったかな。












昨日は海を見るとしか決めてなかったので次は目標を決めていこう。とはいえ森の探索をしたところで気分転換にはなるだろうが昨日と同じ事になるはわかっている。衣食住が自分で用意できるため食料や素材なんかは集める必要がないし、珍しいものに興味はあるがわざわざ調べたり集めたりする性格でもないので結局風景を眺めて帰るだけになってしまう。



動物と戯れようにも、ここにいる動物は基本闘争本能が強いか警戒心がかなり高いかで、無理やり押さえこんでになるのでそれはなんか違うので却下。ちなみにこの世界の動物とはドラゴンなんかも含まれる。魔物といわれるものは魔力が実体化したものたちの総称で精霊なんかも魔力が知性を得た魔物に分類される。


別に比較的人に対しての警戒心が薄い動物のところに行こうと思えば行けるし、つくろうと思えばつくれるのだが、それは何となく気分ではない。



まあ、時間も暮らしていけるものもあるのでのんびり考えていこう。

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