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唐突な終わり

よくある能力貰って転生だが、貰った能力が強すぎてやってることは少し規模が大きくなっただけで変わらない。




20代後半になったが、仕事以外はほとんど家から出ずにスマホで小説を読むか、パソコンや、ゲームなどで暇をつぶす日々。


別にそれが悲しいとかは無い、彼女どころか友達すらいないが今の生活に不満はない。


どうせ死ぬまでの暇つぶしでしかないのだから




その日は、買い物の帰り道でたまたまトラックに轢かれそうになっていた猫を見かけて、勿論助けることなんて出来ずにそのまま轢かれるのを見た夜のことだった。




「あなたは死にました」


寝つきが悪くうだうだしていた時にそれは聞こえた。



瞑っていた目を開けてみれば、そこは自分の家ではなく、白い四角の部屋の真ん中に横になっており、小説で読んでいたような状況だった。


トラックに轢かれたわけでも無いのに何故と辺りを見回すが、何もなく自分しかいない。



「これからあなたには異世界に転生してもらいます。特にやってもらうことはありません。自由に過ごしてください」


そんな声とともに意識は途切れ、次に目を覚ましたのはベットの上だった。ただ夢オチなどではなく、どうやら本当に転生したようでそこは自分の家ではなく森の中にポツンとある木で出来た家の中であった。



家は1部屋しかなく、あるのは隅に置かれたさっきまで寝ていた普通のベットと反対側に置かれた椅子と机で、机の上には手紙が置かれている。



手紙にはこの世界のこと、自分の貰った能力のことが詳しく書かれていた。



この世界はよくある剣と魔法のファンタジー世界で、中世ヨーロッパ風といいつついろいろなご都合主義がある。


星自体は前の世界と変わらないようで丸い形で天体もあるが、前の世界とは全くの別物で月が2つあるのに公転とかに影響はなく、1年365日で1日24時間と前と同じように時間が進む。






次に能力だが、これがまたぶっ飛んでいる。




まず体だが姿は前と変わらないが、生殖器と肛門が無くなり、臓器などもないらしい。




しかし違和感などはなく、前と同じように動かせるし五感もある。


そして自由に姿形を変えることができる。猫や魚、はたまた植物や石、さらには存在しないものなどどのようなものにもかわることができ、その姿を当たり前のように動かすことができる。身体能力も自由に変更可能。睡眠欲や食欲なども前と同じようにあるが、別にしなくても生きていけるし、なくしたりすることもできる。痛覚なんかも自由に条件を設定でき、まずないみたいだが怪我をしても瞬時に治せる。


性欲は元々人並位はあったと思うが、無くてもいいと思っていたので無くなったのには別にいいし排泄する必要がないのは楽でいい。




あとは空間操作能力とあるがこれがやばい。


まず制限がなく、やろうと思えばこの世界の全ての概念といった法則変えたり、この世界そのものを消したり、そのあと元に戻したり、相手がどんな力を使おうとこちらより下だと無力化といった力や神といわれる力であっても問答無用で潰す。力を使うにあたっての魔力やら精神力やらといった何かを消費するということもないのでいくらでも使い続けることができるらしい。






正直言って手に余る能力だし、黒歴史になるような能力である。






まあ世界を変えるなんてことは意味がないのでする気はないが、痛い思いをしないですむというのはいいな。




前の世界でも病気や年齢による衰えなどで不自由に生きていくより、元気なまま寝ているうちにサクッと死にたいと思っていたので、人外の体になったことで億年は生きないが万年までは、病気や衰えなどはなく生きていき寿命がきたら眠りから覚めずに死ぬ。その前に自分の意志で永遠の眠りにつくことも可能みたいなので願ったりだしな。






とりあえずとこまでが本当なのかは分からないが試せるものは試した結果、引きこもりになった。

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