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時を超える  作者: ひばな
転生前編
1/66

少年と質問

初めまして、ひばなと申します。

最近、面白い小説とかラノベ増えてますよね。

単純な動機ですが、自分も作品を作ってみたいと思い小説を書くことにしました。


皆さんの感想やご意見もお待ちしております。

今後ともよろしくお願いします。


「なぜ、俺には彼女がいないんだ?」


 彼の名前は遠藤修。

身長175㎝、体重65㎏、血液型はB型、誕生日は1/14(いい夜の日だ)。

 どこにでもいる普通の高校生三年生だ。

 成績は平均的であり、サッカー部でキャプテンを務めている。

 友人も数人いるし、そこまで目立たないが誰にも知られていないわけではない。

 全くもって普通な遠藤だが、一つだけ普通の高校生と違う点を挙げるとするならば彼女がいない。

 というかできたこともない。

 女性に対しても普通に話すのに、なぜか付き合ったことがない、はっきり言って童貞である。

 大学生になれば変わるだろうと最近は高校時代を色んな意味で諦めている。


 それは彼自身に問題があるからだ。

 彼は自分から告白をしたことがない。

 女の子から告白されることをずっと待っているだけなのである。

 それで付き合うことが出来るのはほんの一握りであり、一度も恋愛経験がない遠藤などは当然不可能である。

 

 彼の問いに答えを一つ出すのならば、「自分が動かないからだ」が正解だろう。


 しかし、高校生活、それ自体は別段彼女の有無などは関係ない。

 彼以外にも彼女がいないが高校生活を謳歌している男子など何人もいる。

 だから、彼はそんなことは気にせず他の事に熱中すれば良いだけの話なのである。


 いつも通り帰宅中にそんなことばかり考える遠藤だったが、今日はいつも通りではなかった。

 いつも通る川の近くに今日は見慣れない少年を発見した。

 白髪でジト目、身長は遠藤より小さく、少年という言葉がふさわしい佇まいだった。


 いつもと違う少年を見つけたからと言って声をかけるわけではなく、そのまま素通りしようとした遠藤に対し少年は近づいて話しかけてきた。


「この世界をどう思う?」

 

 遠藤を見上げながら少年は訳の分からない質問を投げかけてきた。


「えっと、まず君は誰かな?」

「いいから答えろ」


 少年の図々しい態度に遠藤は若干腹が立った。

 自分よりも年下のくせに生意気な少年の態度に遠藤は一言言ってやろうと思った。


「おいおい、いきなり声かけてきてその言い草は無いだろ、そんな態度で答える奴いねぇよ」

「早く答えろ」


 少年は質問に答えない遠藤に対し、ポケットから取り出したナイフを向けた。

 少年の態度を改心させてやろうとした遠藤の気持ちは一瞬にして改心させられた。


「ちょ、ちょっと待ってくれませんか?とりあえずこのナイフしまってもらっていいかな」

「まあいい、お前でないならば別の誰かになるだけだ。これが最後だ。質問に答えろ」


 遠藤は多少戸惑ったが、こんな奴に言われっぱなしなのが嫌なので答えてやることにした。

 答えないと刺されるかもしれないし。


「俺にそんなこと言われてもよくわかんねぇよ。一般市民の俺からすりゃそれなりに平和の世界をあーだこーだ言うつもりはない」

 

 「この世界をどう思う?」、そう尋ねられてもこの世界の半分も知らない遠藤にとってはこれが絞り出した精いっぱいの答えだった。


「なるほどな。いいだろう、お前かどうかはわからないが対象には入れてやる。じゃあな」


 唖然とする遠藤の横を通り抜けて少年はどこかに消えていった。


「何だったんだ、あいつは」


 突然不可解な質問を投げかけられた遠藤だったが、これ以上の事は関わらないでおこうと決めた。

 厄介なことに巻き込まれても嫌だし、何よりも簡単にナイフを向けるような危険な少年とは自分としてもこれ以上関わりたくなかった。

 そして、また彼女ができないことを嘆きながら帰宅した。


「ただいま」


 家に着くや否や夕食を済ませ、風呂に入り、部屋に戻ってアニメ鑑賞&ラノベ熟読し寝る。

 いつものルーティーンである。


 明日こそはいい女の子に出会えるといいなぁ。

 そんなことを考えながら睡眠へと入った。


 しかし、遠藤は彼の理想とする女の子と出会うことは無かった。

 彼がこの後遭遇する女性はどれも皆何かしらの問題を抱えている問題児だった。


 そんな彼女たちと繰り広げる恋愛劇(?)を彼はこれから味わうことになるのであった。


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