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思い出の宝物を、一つだけください。(カイン編)

作者: アンドーナツ

俺の名前は、カイン。母さんと 妹と三人家族だ。小さい頃から、父さんは居なかった。母さんに聞いても、父のことは教えて貰えなかった。


ある日母さんの机を引き出しを開けると、大事そうに、割り印が押された魔法契約書があった。


そこには、部屋の物や家も好きにしたら良い。その事についてこの先 未来永劫、何も問わぬ。*********とあった。


母さんが、話さないわけだ。


俺は、6歳から騎士の学校に推薦で入れた。そのまま、母さんや妹に会えるのは、長期の休みだけだ。


学校では、魔国の宰相の息子アランは俺と仲良くなった。アランは、平民の俺を見下しもせずに対等に話をしてくれる。


ある日初めての長期休みの日に、アランが俺を家に誘ってくれた。帰る途中に寄って、一泊したら良いと話してくれた。


そうしたら、宿のお金も助かるが・・・・アランに迷惑を掛ける。平民だからだ・・・・アランに断りを入れた。すると、アランの両親から是非にとの手紙をいただいてしまった。身分のある方の誘いだ断れないだろう。アランに、一泊だけ泊めて貰う約束をした。


アランの家は、凄い豪邸だった。俺の家が、何軒も入るだろう。アランの父親の宰相様は、俺に偏見も無く話してくれた。母親も妹さん、邸のメイドさんたちも誰も、俺を平民と言わなかった。


アランが邸の庭を、案内してくれた。アランが、「いつまでも、何があっても友だ」と言われた。

そこで庭を見ていると、家族の食事会にも、呼ばれた。そのまま、一泊して帰宅する。アランの父親には「困ったことがあれば力になる」と言われ。

それからは、度々父親からのお誘いでお邪魔することになる。


あれから10年経ち 家に帰り、母にこれからの将来の事を、話す。


騎士学校卒業後は、国の騎士に志願しようと思うと話した。


母さんは、「カインの選択なら反対しない。頑張りなさい」と話してくれた。


それからしばらくして、魔国の騎士として働いている。アランも一緒で、お互い一隊員だが、やはり身分が違うので、アランは貴族の騎士達の所だ。


第一から第三までは、貴族の子息達だ。第一は貴族の嫡男。第二は、貴族の次男三男などだ。


第三~七は実力主義だ。第三~五は、魔獣 魔物などを倒す。第6 7は街の治安を、守るためにある。


俺は、第5騎士団に所属した。ここの団長は、貴族だが気楽な三男と話していた。平民の俺たち隊員にも気さくで、貴族と言われないと分からない方だ。


ある日、国同士の合同演習がある。その合同演習は、第一から第七までの優秀な者達が選ばれる。


俺も経験だからと、団長に選ばれた。他の隊員は、俺を押してくれた。先輩には感謝しかない。


演習は魔国が竜国に演習を願いでたので、相手の国に出向く。今回は、我が魔国の演習準備は、的確に行う。アランも選ばれたみたいだ。その他の、友もいた。


騎士学校時代を思い出す。竜国に着いたときに、竜人達が、俺を見て息をのんだ。それからは、向こうが、慌ただしかったみたいだが・・・・


アランの父親の宰相に、アランと共に呼び出された。

アランの父親に、俺のことを騎士学校から気に掛けていたこと、アランが俺の側にいたことの謝罪をされた。そして、これからのことを考えるように、話された。


竜人の王が俺を呼んでるらしい。俺からしたら、ただの平民隊員に何のようだ?しか思わない。


謁見の間に入ると、アランの父親宰相に、俺のことを気に掛けていた、理由が分かった。


竜人の王の横にいる、ある一人だけは混じった金銀の髪 紫の目の俺の容姿そのままだ。ああ。この人が、父親だろう。


王に「母親の名は?」と話された。俺が答える「母親の名前は、ヒカリと申します」と頭をたれる。


横の王子が、「ッ。ヒカリ」と声に出す。拳を握りしめている。


陛下が理由を述べた。

「その容姿は、竜人の始祖だ。その紫の目は、この世界では竜人の王族の証。混ざった金銀の髪 紫の目は、王族の始祖返りだ。そして一番紫の目の色が、濃く始祖の力を継いでいる。父親は・・・・」とその言葉を遮る。


俺が答える「私めの父親は、居ません。父は母が邪魔になり、捨てました。そして、腹に子が居る母が、倒れるまで働き。そして、親切なドワーフの夫婦が母や俺を助けてくれました。俺の家族は、その家族のみです。今更、父親面されても、困るのですよ。」と吐き捨てる。


不敬罪だろうが関係ない。現に父は、俺たち家族を捨てたのだ。


陛下が「苦労をしたのだな。愚息のしでかしたこと、親としてわびよう。」と玉座から降りてきて、謝罪をされる。が、体に触れられるのが、汚らしいので手を払いのける。相手も手を払いのけられるとは思っていなかったのだろう。


「今更、父や祖父。家族だと名乗られても、家族ごっこは、辞退します。他を、あたってください。」と話その場を後にしようとする。


すると、もう一人の方に「王族の権利を放棄するか?」と問われた。


俺が「王族?私がですか?私は、平民です?自称 父親で、王族ならば、そのクズにこそ王族の権利を教えて差し上げてはいかがでしょうか?」と礼をしその場を離れる。


アランの父親がその場に残り後は対処していたが・・・アランに話す。

「迷惑になるみたいだな。このまま騎士を辞退する。国に帰り。家族の元に帰るよ。」と話すが、アランが団長に話しをしろと言う。


第5の団長に話しに行く。団長が「すまん。お前の容姿は、貴族なら分かっていた容姿だ。だが、お前は何も言わん。自分の生い立ちを知らないようだった。お前の母親さえもだ。今回は この国がお前のことを周知してるか?魔王様が危惧したのだ。貴族の落とし子では、すまない身分だ。」と頭を下げられた。


俺がアランと団長に、契約書の話しをする。すると、話が変わってくる。


魔国にクズが来るそうだ。母の元に・・・・・





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