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勇者は繰り返される『何度地獄を味わっても』  作者: 白亜
勇者はその地獄に気付かさせる
5/5

地獄3

またちょいグロです


殺して欲しいと懇願された魔王は笑った後に一言。


「お前は一人だけ死んで仲間を見捨てるのか?」


「お前のせいで仲間がこんな目にあってると言うのにな」


僕のせい、そう、僕がみんなを仲間に誘わなければこうはならなかっただろう。


魔王の一言が胸に刺さる。


「そうだ、貴様にチャンスをやろう」


「ちゃん……す?」


良いことを思いついたという表情で、魔王は言う。


「貴様の仲間1人につき5分やろう、その五分間は何も手を出さない」


「ほれ、ついでにこれもな」


魔王に渡された物は錆びついたナイフ。


「今から五分間仲間と面会させてやる」


「その五分間は好きにしろ」


「会話するも良し殺すも良し」


「自殺しても良いぞ?」


最初は意味がわからなかった。


でも気がついてしまった。


この魔王は仲間をこの現状から救うために殺せと言うのだ。


救う為に殺す。


「これが最初で最期のチャンスだ、好きにしろ」


そしてまた僕を掴み移動させれる。


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

ーー





最初の部屋は戦士の部屋だった。


もう、戦士かどうかは分からないぐらいぐちゃぐちゃにされているが。


「……ぅ……あ……」


「ごめん、なさい……」グサッ


僕は謝りながら刃を突き立てる。


ごめんなさい…ごめんなさい…ごめん…ごめん


何度も何度も何度も突き立てる。


肉に刃物を突き立てる嫌な感覚を受けながら何度も何も突き立てる。


「ぅ……がぁ……」


呻き声が聞こえても何度も突き刺す。


何度も何度も。


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

ーー


次は魔法使い。


手足をもがれ芋虫みたいにもぞもぞ動く。


「あんたのぜいでぇえぇ!!」


潰れた喉で僕に恨みを怨みを叫ぶ。


お前さえ居なければ、お前のせいで


僕のせいで僕のせいで僕のせいで仲間達は…


何度も頭の中で繰り返させる言葉。


きっと僕が居なければ………


僕は謝りながらナイフを突き立てる。


切れ味の悪いナイフでまた何度も何度も。


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

ーー


次は僧侶


僧侶は何も言わない。


ただただ僕を睨むだけ。


恨みを込めて睨むだけだった。


僕はまたまたまた


仲間に


ナイフを突き立てた。


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

ーー




僕は佇んでいた。


仲間を殺したナイフを見つめて。


涙を流してそこに佇んでいた。


魔王は笑いながら部屋に入って来た。


僕と死んだ僧侶の部屋に。


「あはははは、仲間殺し中々に面白かったぞ」


僕は錆びたナイフを握りしめた。


「貴様は死ななくて良かったのか?」


死んでる暇なんてない。


ただ何も無く死んでやるつもりなんてない。


僕のせいで仲間は死んだんだ。


この後にどんな拷問が起きようと。


僕は


僕は


「まぉおぉぅうぅ!!!!!」


ナイフを握りしめ


腐った手足で魔王に走る


「あああぁああぁぁあああ!!!!!!」


ナイフを振りかぶる。


「ふっ」


ナイフが魔王の頬に掠れた。


それだけだった。


その後は魔王に掴まれ。


投げられた。


「ふはははははは!!!」


「気でも狂ったのか!」


「貴様如きがこの現状で勝てるとでも思ったのか?」


魔王は吐き捨てる。


「貴様はまだ地獄を見たり足りないようだな」


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

ーー


その後は散々だった。


手足を千切られ。


目を潰され。


体を虫に食われて。


地味に少しずつ。


僕は死んだ



























「さぁ物語の終わりと始まり」


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