真実①
「そろそろ行くか!時間になるし。」
いよいよ僕は、偉い人?に会うんだ。
なんか緊張してきたな。
「ね、ねえ、僕は一体誰に会うの?」
「大神様だよ。この世界で、1番偉い神様。そうそうお目にかかれないような方だ。」
天皇陛下とか、王様みたいな感じ?
ひぇー。僕、そんな神様とこれから会うんだ。緊張してきたー。
「んな緊張しなくてもへーきへーき!気さくな人だからさ!」
「え〜?なんで分かるの〜?ってかあったことあるの〜?」
「うん。だって、俺の叔父だし。んで、マヤの父親。俺とマナはイトコなんだ。」
...えーーー!?
「すっごーい!!え?僕そんなすごい人と一緒にいるの?すごーい!」
「なんかお前、さっきから素出てねぇ?んなキラキラした目で。可愛いから、んな顔他のやつの前ですんなよ?わかったか?」
わかんないし。可愛いくないし、嬉しくないし!
「わかった。」
僕はすねた子供のような返事をした。
「着いた。ははっ、いつ見てもでけぇ」
そう言ってミチヒトが足を止めたのは、学校よりももっともっと大きな、宮殿のような建物の前だった。
「...大きい。」
率直な感想だった。
こんな所に住んでる人の親戚と、僕は今一緒にいるのか。
というより会うのか...。
「ほら、入るぞ。」
ミチヒトが門の下に立ち、僕に手を差し出した。
僕はその手を取り、ミチヒトと共に、中へと入っていった。
長い階段に、長い廊下をクリアした所で、今まで見たどの扉よりも、何倍も大きな扉の前で、僕達は止められた。
「どうぞ。」という、執事さんらしき人の合図と同時に、扉が開き、僕達は、大神様の元へ近づいて言った。
「お久しぶりです。大神様。」
ミチヒトが会釈をしたので、僕も真似し、ぺこりとお辞儀をした。
「そんな堅苦しい挨拶はいい、いい。」
大神様が人払いをすると、ミチヒトは長い息を吐き、
「はぁー。人がいるうちはちゃんとするっスよー!」
と、さっきとは別人(いや、さっきのが別人か。)のように話し始めた。
軽いな、大神様。
「で、その子が、佐野陽太君だね?君もそんなに堅くならなくていいよ。マヤとも会ってるんだろう?」
大神様に話しかけられた!!
堅くならなくていいって言われても....。
「あ、は、はい。」
そして僕は、得意の人見知りを発揮した。(いや、人じゃないか。神見知り?)
「少し2人で話がしたい。ミチヒト、席を外してくれないか?」
「おっけーっス!」
ええ?!
ミチヒトーー、僕、初めての人と二人っきりとか無理だよぉー!!!
僕の性格を知っているミチヒトは、部屋を出る時、一瞬だけ僕の方を見た。
「陽太君。2人で話したかったのには、訳があるんだ。この話を、マヤや、ミチヒトに聞かれるのは、まずいからね。もちろんわかってるだろうけど、他の神に、、この話をしてはいけないよ。」
秘密の話...。
僕は固唾をのんだ。
「はい。分かりました。」