表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/22

異世界転移?

 うっすらと聞こえる、外からの小鳥のさえずりと共に、目を覚ました。

あれ、僕、あのまま寝ちゃったのか。

制服のままだ。

違和感を感じ、周りを見回すと、そこは見知らぬ部屋だった。

 どこ、だ?ここ。

キョロキョロしていると、ドアが開いた。

「お!良かった、起きたか。成功したぞ!ここは神の住む世界だ!!」

朝っぱらから顔をキラキラさせたイケメンが、元気よく声を掛けてきた。

「おはよう、ミチヒト。道理で、知らない部屋だと思ったよ。」

 どうやら、握手をした時に、なんかの契約?みたいなのをして、寝て起きたら、ここに来ている仕組みだったらしい。

 「ここが今日からお前が使う部屋だ。正確に言うと、お前がこれから通う、神学校の寮の部屋だ。同室は俺だ!改めてよろしくな!」

 寮の部屋にしては、広すぎないか?!

僕の部屋よりも全然広いし、オシャレだ。

さすが神様!

 「それにしてもお前、《神様なんかいない!》《大っ嫌いだ!》なーんて、言ってたのになぁ。」

 正直今も半信半疑だ。

だって、場所が変わったってだけだし、それに、神様がいるんだったら、今までの僕の努力は、気持ちは、どうなんだ、と思ってしまう。


 「よし!今からここを案内してやる!お前が会わないといけない方もいるしな。」

僕が会わないいけない方ってことは、昨日話していた、「上」のいわゆる、お偉いさんってことなのだろう。

「んで、服も調達しねーとな!さすがにその制服1着、パンツ1枚じゃ、やだもんな!」

 はっ。そうだった。

明らかに僕の着てる制服と、ミチヒトの着てる制服は全く違う。

「うん。よろしく、ミチヒト。」

僕は顔をあげ、ミチヒトに笑顔を見せた。

ミチヒトは動かなくなってしまった。

「え?ど、どうしたの?どっか痛い?」

慌てる僕を見て、さらに慌てるミチヒト。

「え、あ、いや、違う!その、初めて、笑顔見たと思って。ずっと見てたけど、笑ってるとこ、見たことなかったから。」

ああ、だから驚いたんだ。

僕でも笑うんだって。

 確かに、愛想笑いじゃない笑顔なんて、久しぶりにしたな。。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ