表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/22

初登校

 ──翌日。

 今日から神様の学校に通う。

昨日のこともあったし、正直、不安しかない。

不安すぎてあまり眠れなかったくらいには。

 神学校でも、いじめられたりするのかな。

そんなことを考えつつ、ミチヒトとは違う制服を着る。

 部屋を出ようと、扉を押すと、向こう側から扉が引かれた。

「うわっ、っと、と」

「うわぁ!ごめん!」

扉の向こうにいたのは、マヤだった。

昨日の、大神様を思い出す。

「こ、ここ、男子寮だけど。」

「知ってるわよ!私はいいの!それより、あなたその格好で学校に行くの?!」

 あ、いいんだ。そっか、大神様の娘だもんね。そりゃ、何でも許されるよ。

「制服のことは聞いた。けど!その前髪!長い!暗い!ってことで、はい座って?」

 マヤに逆らえる人っているのかな?


 今までは、あまり、周りの視線とかが見えないように、前髪を伸ばすようにしていた。そうすることで、自分を守っていたんだ。


 「出来た!あら、美少年〜!!さすがね!やっぱり、前髪は短い方がいいわ!....そろそろミチヒトが来ると思うから、私は戻るわ。じゃあね!」

そう言って、マヤは部屋を出ていった。

嵐のようだったな。

 ミチヒトが戻ってきた。

「ただいま〜....?!ど、どどどうしたんだ?!」

 ミチヒトが驚いた。

マヤが美少年だと言っていたが、やっぱり嘘に決まってる。

ほら、ミチヒトでさえ、この反応だ。

 前髪を切って見えるのは、美しい顔ではなく、醜い顔だ。

「....マヤか。あいつ、美少年好きだからな〜。髪、嫌か?」

美少年....。え?!僕?!ま、まさか....。

僕は、色んな意味で首を振った。

 「はぁ。お前、自分が可愛い顔してるって自覚ないだろ。気をつけろよ?!まぁいい、学校行くぞ。」

自覚も何も、可愛くないし。嬉しくない。

でも、髪を切って、世界が明るくなった。

まるで僕まで、明るくなれたみたいだ。


 「クラスも同じだから。お前は、ここ。俺はクラス行くけど、陽太は職員室から、先生と一緒に教室行くんだ。自己紹介とかあるけど、がんばれよ!じゃあな!」

 ...自己紹介?!ど、どうしよう?

僕の苦手分野だ。


 「お前がヨータだな?俺は担任であり、お前専属の教師だ。」

僕専属か。

なんか僕、偉い人になった気分だ。

「ご迷惑お掛けしますが、よろしくお願いします。」

 僕が先生にお辞儀をすると、笑われた。

失礼だな。おかしかったのかな。

 「ハハッ。悪いな、驚いた。良かったよ、礼儀のなってるやつで。ここの奴らは、神だからな。人間のお前を下に見たり、トラブルを起こすかもしれないからな。」

 昨日の、誰だっけ?あの大男のことを思い出した。

まぁ、いいか。誰でも。

 それよりも!今重要なことは自己紹介だ。

僕にとって自己紹介は、いかに普通で目立たないようにするかが大切なのに、僕一人だけが前に出てするなんて、死活問題だ。

嫌でも目立ってしまう。

 「んな緊張しなくても大丈夫だ。ほれ、教室行くぞ。」

き、教室....。

僕は顎まで垂れてきた冷や汗を拭った。

あけましておめでとうございます。

ゆっくり更新になりますが、今年もよろしくお願い致します。


諸事情により、更新のスピードが遅くなります。

すみません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ