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ーメルの過去①ー

ちょっとずつ突然メルの過去挟みますすす(*´・ω・)

構成へったくそですいません。。



私がメルとして生まれて1番古い記憶は5歳くらいの頃から。


仲が良くて優しい両親に愛情いっぱいに育てられた。


父は前世でいう警備会社と興信所を合わせたような組織の頭領をしていた。小さい村全体がその組織になっていて、子供はみんな幼いうちから仕事に関する教育や武術を習うのが普通だった。

私は魔法の才能はそんなになかったけど身体能力と気配を消すことに長けていたので隠密行動の仕事には向いていた。


毎日毎日勉強と修行だった。

厳しかったけどがんばれた。支えてくれて、たくさん褒めてくれる両親とみんながいたから。



でも、そんな日々は突然の父の死で消えて無くなってしまった。



私が9歳になってすぐくらいの事だった。

要人警護中に起きた悲劇。

父は警護対象を守り死んでしまった。

『殉職』だった。

そういうリスクがある仕事だった。





でも、信じられなかった。

『あの』父が死ぬなんて。



父は国家騎士団長の経験もあり、剣の腕も一流で魔法の能力にも長けていた。幼い私は父は世界一強いんだと思っていたから。



そんな父が倒すことも拘束する事も一矢報いることさえも出来なかったなんて。。今思えばどう考えてもおかしな話なのだが、まだ幼かった私にはそんな事考える力はまだ無くて、ただただ父が死んだという事実だけでいっぱいいっぱいだった。

もしその時前世の記憶があれば、前世は17歳だったから何か変わっていたかもしれない。。。まぁ、もう手遅れだけど。。




その後はもうひたすら最悪だった。

父の後を継いだ父の弟が悪魔でも取りついたんじゃないかってくらい豹変して、今までホワイトだった組織がブラックに変わった。


暗殺、スパイはあたりまえ、依頼主が金を積めばなんだって請け負った。


13歳前後の子供は貴族の家に使用人として次々に送り込まれた。組織の足がつかないように慎重に。

理由は、簡単にいえばいろいろと都合がいいから。


そして送り込まれた子供達は使用人として生活しつつも組織に管理され、定期的な現状報告は必須だった。依頼があれば、その貴族を暗殺しなければいけない場合もあった。



その家が気に入り、組織との連絡を断とうした者や逃亡を計った者もいたがその者達は組織に消された。

その家にすでに別の組織の工作員がいて戦闘になり命を落とした者もいた。


私はまだ9歳だったから組織に残って仕事をすることになった。

父が死んだ後母は体調を崩し寝込んでしまった為、母の元に帰ってこれることだけが私の生き甲斐だった。



「お前が頑張れば、きっと母さんは元気になってくれるよ」

頭領は私に言った。すがるものが母だけだった私は、その言葉を鵜呑みにし、どんな仕事もした。どんな汚い仕事も。9歳の子供がだ。


公式発表されたメルの過去は幸せだった頃の話は無く、

「ただただ言われるがまま毎日両手を血に染めた。すがるものは何もない。組織でのメルは感情の無い殺人ドールだった。」


他にもいろいろ書いてあったがあまり覚えていない。





そして12歳になる年、仕事を終えいつものように母の部屋に入ると顔に布をかけた母がいた。





私は殺人ドールになった。





次はダンスパーティー、シルヴィア目線やで!

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