リカルド=ウィルヘルム+α
本日、過去章の修正を行いました!!いろいろ食い違っててヤバかったです。。誤字もまだあるかもなので、修正していきます。
「兄上、ご機嫌ですねぇ~。何かいい事でもあったのですか?」
「そんなに分かりやすいかい?」
朝食へ向かう廊下を歩いていると、アーノルドがニコニコしながら聞いてきた。
「はい!雰囲気が違います!何があったんですか?」
「ふふ、朝食を食べながら話すから入ろう。おはようございます。父上、母上、リカルドです、入ります。」
「絶対ですよ!おはようございます!アーノルドです、入ります!」
「あぁ、おはよう。」
「二人とも、おはよう。」
「お待たせして申し訳ありません。」
「私達も今来たところだ気にするな。それよりもリカルド、先日のパーティーに来てもらった令嬢達から婚約の話が来ているのだが……」
「そうですか、しかし申し訳ありませんが……」
「あぁ、わかった。今回も断っておくよ。しかしそろそろ婚約者を見つけることも考えてくれないか?」
「その件なのですが、シルヴィア=グランベール嬢と婚約することにしたので、正式に婚約発表をして宜しいですか?」
「あぁ、そうかそうか、シルヴィア嬢と婚………な、なに!?」
ガターンッと父上は椅子を倒し立ち上がった。
そんなに驚かなくても…。
「シルヴィア嬢に婚約の申し込みをしたのか……?」
「はい。アンドレア氏にはまだお会いしてないのでお伝えしておりませんが、父上に許可して頂けるのであればすぐにでもアンドレア氏に婚約の許可を頂きに伺いたいと思っています。」
「ま、まさか……こんな…………。」
父上がテーブルに両手を付き、ワナワナと震えている。
あんなに婚約をしろと煩かったから喜んでくれると思ったのに。
パーティでもシルヴィアを褒めていたら、シルヴィアを気に入っていると思ったが違ったのか?
「……に上手く行くなんて!!早くアンドレアに挨拶に行くんだリカルド!!」
あ、違ってなかった。
「ありがとうございます。さっそく本日ご挨拶に行って参ります。」
「ああ!善は急げだ!」
ーーーーーー国王sideーーーーー
あぁ、なんとめでたいことか。。
リカルドが婚約者を決め、しかもそれがシルヴィア嬢とは……。
サリーナも余程嬉しかったのだろう、涙を浮かべている。
無理もない、リカルドはこれまでどんなに機会を作っても上手く行かず、友人すらも作らなかったのだ。
それにしてもあのリカルドと初対面の日に友人になり、さらに数日後には婚約者になってしまうなんて。確かに美しいが、きっとそれ以上にすばらしい内面の持ち主なのだろうな。
残るはアーノルドだが心配は無いだろう。あの子は社交的で明るいからすぐ婚約者を見つけることができるはずだ。
「めでたいな、アーノルド。リカルドに婚約者ができ……」
アーノルドはポカンと口を開けたまま固まっている。
「アーノルド、アーノルド、大丈夫か?」
「ハッ!申し訳ありません、父上!あ、兄上、兄上が嬉しそうだった理由ってこの事だったんですね……おめでとうございます。」
意識を取り戻したアーノルドは心なしか元気が無くなったように見える………ん!まさか、アーノルドもシルヴィア嬢の事が好きなのではないか?
話す機会無いようだったが、シルヴィア嬢の容姿なら一目惚れも有り得ない事ではない。
「ア、アーノルド、どうしたんだい?リカルドに婚約者が出来て嬉しくないのかい?」
「い、いえ、そんな!僕は兄上に婚約者が出来て……嬉しいです……。」
やはり、やはりそうなのか、アーノルド…………。
お前もシルヴィア嬢の事を………。
兄弟でライバル同士になってしまうとは……なんと残酷な……くっ。
「陛下、嬉し過ぎて泣いているのですか?」
「サリーナ……確かに嬉しいが違うんだ。アーノルド、兄だからといって遠慮する必要はない!」
「え……?はい、父上。でも僕はいつも遠慮なんて……」
「正々堂々と戦ってこそ男だ。リカルド、お前もだ。」
「……は、はい……?」
私はどちらの味方をすることも出来ないが、どちらも応援しているぞ息子達よ!
ーーーーーーーアーノルドsideーーーーーーー
父上……、何が言いたいんだろう。
正々堂々兄上と何を戦えばいいんだろう。
大好きな兄上が遊んでくれる時間が少なくなっちゃうの嫌だなぁ。
剣術も教えてほしいのになぁ。
僕も一緒にシルヴィアの家に遊びに行ってもいいかなぁ。だめかなぁ。
あ!今日の朝食もおいしいなぁ。。
ちょう短めの章です。次回はメルたんの過去編予定です。




