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ー7ーパーティーはじまりました


「リカルド=ウィルヘルム第一王子殿下、どうぞこちらへ。」


「……はい。」



従者に伴われパーティ会場に入場したリカルド殿下はメルが言っていた通り輝く金髪に美しく整った顔をしていた。







そしてとてつもなく無愛想だ。

先に入場されて挨拶した国王夫妻と第二皇太子殿下とは大違いだ。

心底嫌そうなオーラが滲み出ている。


「リカルド、ご挨拶をなさい。」


「リカルド・ウィルヘルムです。この度は、お集まり頂き誠にありがとうございます。楽しんで行ってください。」


王妃様に言われ渋々嫌そうに挨拶した途端、黄色い声が浴びせられた。


全く感情が籠っていない&無表情でこの声援。笑ったら死人が出そう。



私はお父様のエスコートで会場に入った後、お父様はすぐ国王の元に行ってしまったので一人でその挨拶を聞いていた。



「シルヴィ。」

後ろから声をかけられ振り返ると、お兄様とお兄様の婚約者が立っていた。


「クラウドお兄様、リリーシアお義姉様!」

お兄様しかシルヴィって呼ばないからすぐ分かった。


「シルヴィア様、お久しぶりでございます。お義姉様と呼んで頂けるなんて……うぅ。。」

「リリーシアお義姉様!泣かないで下さい!」

いつも呼んでるのに毎回この反応だ。

お義姉様は感激屋さんで涙脆い。栗色の髪と瞳の持ち主でお兄様と同じ15歳だが少し幼い印象を受ける美少女だ。お義姉様も高い階級の貴族令嬢でお兄様とは学園で知り合ったらしい。


「シルヴィア様も私の事をリリィと呼んで頂けませんか?」

「リリィお義姉様?」

「………!!うぅー!!」

お義姉様!せっかくのお化粧がボロボロに!!


「リリィは一人っ子だからシルヴィが妹になるのが嬉しくてしょうがないみたいだよ。さて、さすがにちょっと酷すぎるからリリィの化粧直してもらってくるね。」


確かにこれから王族の方々や他の貴族の方々への挨拶もあるもんね。


「はい!いってらっしゃいませ!リリィお義姉様!」

思わず名前を呼んだらまたお義姉様は泣きそうになっていた。

もう今日呼ばない方がいいかな。。

メルにもお義姉様を紹介したいな。お義姉様ならきっとメルを気に入ってくれるはずだもん!

メルは今頃何してるかな。


あれ?二人が引き返してきた、どうしたんだろう。



「あ、あの、行ってきます!シ、シルヴィ。。」


「!!」


お義姉様は顔を真っ赤にし、お兄様はニコニコを通り越しニヤニヤしている。

わたしも思わず顔が赤くなってしまった。

「ずっと呼びたかったんだってさ。化粧直す前に言わせとこうと思って。また泣くから。」

お兄様、確かにそうですがもっと別に言い方があるのでは。。

まぁ、それはいいとしてなんて可愛らしい方なんだ。

お兄様、お義姉様と婚約してくださってありがとうございます!!

むしろお義姉様ありがとうございます!!


「リリィお義姉様!今度こそいってらっしゃいませ!」

思わずまた名前を呼んでしまったが、お義姉様は今度は泣かずに満面の笑みをわたしに向けてくれた。


そして今度こそ二人は会場の外に出ていった。





それにしてもお義姉様はあんなに涙脆くて学園生活とか大丈夫なのだろうか。。ご友人の方がペンとか拾ってくれただけで感激して泣きそう………いやそれは言い過ぎか。


学園ではお兄様が上手く支えてるのかな?お義姉様の事大好きだしね。


あ、わたしも婚約者候補を探さなくていけないんだった!

その前に王族の方々に挨拶しないと。

お兄様達はまだ時間がかかるだろうし先に挨拶しに行こう。






「うわ、すごい人……ですわ。」


思わず声に出てしまい、不自然に語尾を付け足してしまった。

王族の方々の方に行くと令嬢の塊が2つ出来ていた。

たぶん1つはリカルド様でもう1つは第二王子殿下のアーノルド様だろう。

アーノルド様も整った顔してるものね。金髪碧眼で愛想良し。これが入場された時の印象だ。


殿下達への挨拶は後回しにして国王陛下御夫妻に挨拶しようっと。



「あぁシルヴィア、待っていたぞ。」

近づいた私を目敏く見つけたお父様から声をかけられた。


「お父様、お待たせして申し訳ありません。お兄様達も後から参ります。」

時間かかるかもだけど。


「そうか。陛下、私の愛娘シルヴィアです。」


「グランベール家の長女シルヴィア=グランベールでございます。お目にかかれて光栄です陛下。」

スカートをつまみ、お辞儀をしてニコリと微笑む。完璧にできたよメル!!


「おお、噂に違わず美しいご令嬢ではないか。その銀髪もとても美しい。なぁ、サリーナ。」


「はい、陛下。初めましてシルヴィア嬢。王妃のサリーナ=ヴィルヘルムです。」

王妃様、輝くばかりの美貌とスタイル。。王子殿下は二人共王妃様に似ている。


陛下は美しいというよりも、お髭が似合っていて渋い印象を受ける。


「息子達とは会ったかい?」


「いえ、お二人は……」

あの中に、と視線を人だかりの方に向けると

陛下は「あぁ。。」と悟ったように言葉を洩らし、

人だかりに声をかける。


「ご令嬢の方々、申し訳ないが挨拶が済んだのなら一度離れて頂けないだろうか。まだ、息子達と挨拶出来ていない方々がいるのでな。」


言った途端、令嬢達がザザザァと身を引いた。

皆さんご挨拶お済みだったんですね。。


令嬢達が引いた後には王子二人が残った。


「リカルド、アーノルド、こちらへ。」

陛下の声に反応し、二人が近づいてくる。

リカルド様は12歳、アーノルド様は確か9歳だったかな。

同じ子供なのに二人共色気があるなぁ。。

ボーッとしていると、わたしの前にアーノルド様がやってきた。

年下なのに既にわたしより身長が高い。。そして近くで見ると益々整った顔をしている。。

「初めましてアーノルド=ヴィルヘルムです!」


「は、初めまして、シルヴィア=グランベールと申します。」


「グランベール……。あぁ!アンドレアの!」

アンドレアとはお父様の名前だ。

「はい、長女でございます。」


「リカルド、お前も挨拶をしなさい。」

アーノルド様の後ろに立っていたリッカルド様は国王陛下に言われてわたしの前に出てきた。


身長高いなぁ。。顔はとても整っているが目を伏せ虚ろな感じだ。

そして睫毛長い。。


「……リカルド=ヴィルヘルムと申します。」



リカルド様がお辞儀をして顔を上げた時に一瞬目が合った。


「あ……。」


あれ、よく見ると。


「どうかしまし……「メルと同じ翡翠色の瞳だわ!!」


「え…?」



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