引きニートの俺にはアニメを作ることしかもう頭にない
一度は声優と会ってみたいと思ったことはないだろうか。いつもは携帯の画面でみる憧れの存在を一度は目にし、あわよくば会話をしたいと思ったことはないだろうか。この物語は引きこもりニートの俺がどのようにして声優と交流を持ち、どのようにして神アニメを作っていくかを模索した物語である。
今日も晴れ、明日も晴れ、昨日も晴れ、明後日も晴れだろうか。いや明後日は雨だろう。そのような気まぐれで変わる天気と違い俺の心はいつでも暗黒の闇に包まれていて、1人でブラックホール作れるんじゃないかレベルにまで侵食されている。しかしその氷河期みたいな俺の心を照らしてくれる太陽のような時間がある。アニメを見るときだ。でもただアニメを見るだけではない。俺はアニメも好きだがそのアニメのキャラクターを演じる声優が大好きだ。声優が好きな人に悪い奴はいないと思ってるほどである。そんな俺には1つの野望がある。それは声優に会うことだ。ただ会うだけではつまらないので、俺の俺のために作ったアニメやキャラクターを俺の好きな声優に息を吹き込んでもらい、「あーしてー!」「こーしてー!」とゆう風に指示を出し俺のアニメを神アニメとしてみんなに認めてもらえるようにするのが俺の野望である。そうそれが俺の野望である。99.9%叶わないとしても残りの0.01の可能性にかける。かけてみたい。何としててでも声優さんと会いたい。その野望を胸に抱きながら俺は目を覚ます。ちょうど西日が窓を照らし今日も快晴のようだ。なんていい日だろうかと余韻に浸りながら身体を起こし、いつものように学校の支度をする。しかし、いつもと違和感がある。でもその違和感がわからない。いつもと同じ場所で目を覚まし、同じ場所で朝食を食べ学校の支度をする。なにがおかしいのか。時計の針が8時を回る。起きてからすでに2時間が経つがいまだに未解決。これは名探偵に頼まないといけないなと思いながらトイレに籠る。8時15分に家を出ないと間に合わないのであと15分をその未解決の解決に努めることにした。そしてやっとわかった。ようやくわかった,.........キョウ、ニュウシシケンでした。
ハイ、おワタ。
人生に終止符をどうやって打つべきか考えながら俺
は絶望を胸に抱え、受験する学校に向かった。