第1話 サイガ、領主になる
とりあえず、シャサから聞いた話をまとめるとこうなる。
・俺はこのヴォルフラム家の跡取り。
・歳が離れた姉と妹がいる。姉はすでに他家に嫁いでいる。
・ヴォルフラム家の領地は山と田んぼと畑しかないド田舎
・この国は王政で、現王が名君すぎて(あと貴族に無能が多すぎて)絶対王政状態になっている。
・父はすでに他界しているので、俺が継ぐのは時間の問題。
・我が家の家族、使用人全員の名前と簡単なプロフィール。
という状況なのだが、俺は分家から舐められており、そいつらは俺を次期領主として認めないとほざいているらしい。
「なるほどなぁ。」
朝食を食べ終え、シャサに淹れてもらったお茶(高級そうな緑茶。この領地の特産品らしい。)を飲みながら、これからの方針を考えていく。
まずは分家に俺が領主だと認めさせるところからだな。それから今の財政状況を確認して・・・。
考え事をしながら着替えを始めたのだが、シャサが出ていかない。
「あのさ、そろそろ着替えるから部屋出てくれるか?」
「いえ、お着替えを手伝うのもメイドの役目ですから。」
「恥ずかしいからいいよ。シャサさんみたいな綺麗な娘に見られながら着替えなんて思春期のDTに出来る訳ないだろ。」
「き、綺麗だなんて恐れ多い・・・。それに、私はただのメイド、貴女様の従者なのですから、呼び捨てで充分でございます。」
「んじゃあシャサ、ちょっとだけ部屋から出ててくれる?」
「かしこまりました。」
そそくさと部屋から出ていくシャサ。
「着替えたらまずは家族にあいさつだな。」
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「おーおー、出てきましたなぁ。ボンクラの息子さんが。」
妹におはようを言ってから母に会いに行ったらなんか変なオッサンがいた。
「ゴモラさん、私の息子を馬鹿にするのはやめてください。おはよう、サイガ。」
オッサンが俺になにか言おうとする素振りを見せたので、その前に母に挨拶を返す。言わせねーよ?
「おはようございます、母上。ところでこちらの嫌味な方はどなたですか?存じ上げないのですが。」
大方、分家のバカってとこだろうから挑発しながら聞いておく。
「なんだと?貴様、喧嘩を売っているのか!」
おお見事に魚が釣れた。けど小物すぎるな。イラネ。
「あああああああ、ゴモラ様、サイガ様は最近冗談を良く言われるんです、なのでどうかお気になさらないでください!」
シャサが必死にとりなす。
「だが敵意を感じるぞ!サイガの分際で!」
のび〇くんみたいだな。
「ちょうどいい、アンタに言っとく事がある。俺はあんたがなんと言おうと領地を継ぐ。そうだなぁ、5年だ。5年以内に収入が3倍になっていなければ、領主を辞めさせるなり俺を追放するなり好きにしろ。ただし、それが出来たら領主権限でアンタの一族全員を追放するからな。」
「なっ・・・!い、いいだろう!見物だな、精々無様な姿を見せればいい!」
小物の悪役感をたっっっぷりと垂れ流しながら帰っていくオッサン。
よし、脳内からあいつの存在は削除しよう。アレのことを考える時間が惜しい。
「サイガ・・・いつの間にそんな立派に・・・。」
母さん?
「これで、もう私はあの人のところに行っても良いのかしら・・・。」
そのまま、涙を流す。
「奥様・・・。」
そっとタオルを差し出すシャサ。
だ、大丈夫かな、母さん・・・。
旦那さんの死が、相当堪えているみたいだ。
どうにかして元気付けてあげたいが、俺は転移してきただけの偽りの息子。
何をしたら良いのか、見当も付かない・・・。
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とりあえず、光速で領主の着任式をした。
「おおー、かっこいいぞお兄ちゃん!」
今はいかにも貴族っぽい正装だ。
「ありがとう妹よ。お前もかわいいぞ。」
「きゃははは!ほーめーらーれたー♪」
なんだこのかわいい生き物。向こうの妹は寝顔以外かわいくなんてなかったぞ!
※シスコンではありません。妹想いの兄なだけです。
「さて、まずなにをしますか?」
「おう、これからシャサの仕事は増えるぜ?なにせ俺専属のメイドだからな。」
「望むところです。」
「んじゃあ、役所から領地全体と村々の収支報告書を持ってきてくれ。」
「分かりました。」
とりあえず父が使っていた書斎を借りる。
「ふむ・・・。」
「ただいま帰りました!」
「はやっ!」
「まぁ、役所、屋敷のとなりですから。」
「それにしてもすげえって。書類の位置を完全に把握してる訳だろ?使えるメイドという事実発覚だ。」
「そうですか?えへへ。」
素直に照れる獣耳メイド。「えへへ」というのがとても可愛いらしい。
「なんか後で褒美をやるよ。なにがいい?」
「え、何でもいいんですか?」
「おう、なんでもいいぞ。なにせ領主サマだからな。」
ん?今何でもって・・・。
「その、サイガ様は│獣人に偏見をお持ちでないのですよね。」
「うん。」
ケモノビトというのは獣人の呼び名か。
「その・・・。私たち│獣人族は、国を持たない流浪の民なんです。」
「ふむ。」
「持たない、というより持てないと言った方が正しいでしょうか。」
「どういう事だ?」
「その・・・。起源というか、始祖がズーフィリアなんです。」
「動物で興奮する性癖の人か。」
「は、はい。それでその、動物と血が混ざった結果、私たちが産まれたのですが、本来人間に伝染しない病気なども発生してしまいまして・・・。」
「他種族から疎まれている、と。」
「はい・・・。」
なるほど。そりゃそうよ。具体的には聞かないが、相当いじめられたんだろうなぁ。『伝染病発生=ケモノビト族は穢れた血統』なんて│固定観念が他種族の間に出来ていても不思議ではない。
「しかし、生物学的にそんなことが起こり得るのか?」
「それは存じ上げませんが、私は父からそう教わりました。」
「そうなのか・・・。」
この話にはまだなにか裏がありそうだな。
「うん、安心していいぞ。俺が領内に│獣人族自治区を設置してやるから。」
「ほ、本当ですか!?」
「本気だよ。いつになるかは分からないけど、まぁ3年くらいかな?」
「さ、3年!?」
「おう。領地が発展したら、そういう余裕も出てくるだろ。」
「あ、ありがとうございます!!!」
目指せケモミミパラダイス!!!
天国じゃねえか。一刻も早く作らねば!
「獣人か。迫害する必要性があるとは思えないけどな。病気が発生したっつっても初期の話だろ?俺は好きだなぁ、耳も尻尾もかわいらしいじゃないか。」
「嬉しいお言葉です。」
「で、ご褒美ってなに?」
「いえその、今サイガ様がおっしゃって下さった事です。」
「あはは、そっか。」
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さて、一段落したところで仕事だ。
とりあえず、ヴォルフラム領の財政を把握するところからスタートだ。
個人でも法人でも行政でも、経営をうまく回すにはなんのためにどれくらい払っていて、どこからどれくらいの収入があるのかを把握するのが先決だ。
「・・・思ってたより健全みたいだな。」
とりあえず、財政状況はそこまで悪くない。収入が少ない分浪費はせず、質素な生活をしているようだ。賄賂や公私混同な経費などが見当たらない辺り、父はいい領主だったんだな。
「あとは、収入を伸ばすだけか。事業仕分けの手間が省けたぜ。」
二番じゃダメなんですかあああ!?と幻聴が聞こえるが無視。民〇党の政治はゴミだったから、参考にしてはいけない(戒め)田舎貴族なだけあって、農作物しか収入源がない。これは天気や気象に左右されるため、あまり良くない。現代の地球で言う、モノカルチャー経済というヤツだ。
うーん、可能性しかねえなこの領地!まさかあたためていたビジネスプランが役に立つ日がこんなに早く来るとは!でもそれを披露する前に事務処理だな。
よし、まずはこれから片付けようか・・・!
俺が書類に手を付けようとしたその瞬間。
ドスンッ!
「・・・うぇ?」
書類の山が降ってきた。
「はぁ、重かった。」
パンパン、と手を叩くシャサ。
「・・・アノゥ、シャサ=サン?」
「どうされました?そんな変なお声など出されて。」
「イエソノ・・・コレゼンブヤルンディスカ?」
「もちろんです♪」
「・・・ッ、望むところだ、殺って殺ろうじゃねえかああああああああああッ!」
片っ端から書類を引っ掴んでは読み解き、書き加え、別の紙にまとめていく。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!」
瞬く間に山の三分の一が無くなっていく。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」
フハハハハハ!どうだ見たか!これが俺の事務処理能力d「はい、追加です☆」
「むり☆」
ぶっ倒れた。というか机に突っ伏した。
「ほら、サイガ様。あきらめたらそこで試合終了ですよ?」
「こんなん始まる前から終わってるよ安〇先生・・・。」
「はいはい。ほら、ちゃんと体を起こしてください。」
シャサに無理やり突っ伏した体を起こされる。
「私が種類別に分けておきますから。ね?」
俺は彼女に恨めしげな視線を送るが、こう言われては仕方がない。
「いきなりトップスピードに乗るからいけないんです。ゆっくりと着実に、コツコツとやっていきましょう?人生と同じですよ。」
「はいはい。やるよ。やりゃあいいんだろ?」
マッタク。俺がやりたいのはビジネスであって書類作業じゃないんだがなぁ。
なんだか宿題をやりたがらない子供をあやしながらちゃんと取り組むように誘導する母親みたいな図になってるような気がするが、まぁ気にしないことにしよう。不都合な事には目をつぶるのが俺のモットーだ。
結局この書類整理業務にはトータルで5時間ほどかかったが、2名しか人手が無いのだからむしろ早い方だと思う。俺の身長より少し高いくらいの書類の山を崩していったのだ。終わった時の爽快感といったらもうたまらない。
「事務員を増やして新たに内政官を雇わないと駄目だなこれは。書類で一日が終わっちまう。」
「そうですね、先代の事務員はみな引き継ぎ中ですから。」
なにせ全員高齢だったもので。と言うサシャ。やはり先代は領地の収支以外には無頓着だったらしい。普通は部下の若返りを図るものだ。人事って大事なんだけどね。なにせお金だろうが顧客だろうがなんだろうが何かを生み出すのは常に人だからな。
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「さて、じゃあシャサ、お前に仕事をやる。」
事務作業をなんとか終わらせた俺は家族と一緒に夕食を摂った後、休憩を終えて執務室に来たシャサに開口一番そう言った。
「はい、なんでございましょう?」
「この袋に入っている金貨200枚で、肉体労働者100名の派遣と温泉掘削用の用具貸出手続きをしてきてくれないか?業者は州都の建築ギルト『ストラクチュア』。」
業者については予め調べておいた。とりあえず、この領の主要産業として温泉街を造る。なぜ温泉なのかというと、観光業にほど近い業種で、外貨を獲得出来るからだ。外貨を落としてもらえる地域は強い。例えば、日本の中で観光業がメイン産業の地域と言えば沖縄だが、メインストリートの国際通りなどは下手な地方中枢都市よりも発展している。それだけ、県外(国外)の人が落とすお金は大きいんだ。
「ええええ!?こんな大金を一介のメイドでしかない私に!?いいんですか、持ち逃げするかもしれませんよ!?」
「シャサがそんな事するワケねえだろ。それに今居る俺の部下はお前だけなんだから仕方ないんだ。」
「・・・仕方ないってことは本当は私に任せたくないって事ですよねそうですね。」
「な・・・なに拗ねてんだよ。要はお前しか頼れる部下が居ないんだって!」
「ならいいです、やって差し上げます。」
「お、おう・・・。」
「では、行って参ります!」
「あ、ちょっと待て。」
俺はそう言って、左手の人差し指で目の前の空間をなぞる。
シャララン♪
軽快なSEと共に、メニューウィンドウが開かれる。
「えーと、コレか。召喚魔法、っと。」
メニューウィンドウのコマンドをタッチし、召喚魔法の欄の真ん中ほどにある召喚《サモン》サーバントのコマンドを選択する。するとウィンドウの形が穴状に変化したので、そこに大量の金貨と少量の銀貨を投入。
「ここでいいか。」
メニューウィンドウを地面に向かって水平にスライドさせると、五芒星の模様に変化する。
ブオオン
何とも表しがたい音を立て、さらに煙を立てながら、ソレは跪いた状態で現れる。
「・・・ご召喚ありがとうございます。念のため確認を致します。貴方様が私の召還者ですか?」
「あぁ、この俺、サイガ・ウォルフガングだ。そこのメイド、シャサと言うんだが、暫くの間、護衛してやってくれ。」
「承知いたしました。よもや召喚早々直接ご下知を頂けるとは・・・身に余る光栄でございます。」
「ん。時々状況を通信魔法で報告してくれな。」
「はい。重ねて承知いたしました。」
よし。
「シャサ、お前の身の安全はコイツが守ってくれるから安心・・・シャサ?」
シャサは何故かサーバント(女性)を見て絶句している。
「どうした?おーい。」
「な、なななななな。」
「な?」
「なななななんで召喚魔法なんか使えるんですかぁ!?」
「ん?この世界の人間なら皆使えるんじゃないのか?」
「使えません使えません!そんな簡単に召喚魔法が使えたら軍隊なんか必要ありませんから!」
「ふーん。これは│商業神に相応の金品や貨幣を奉納することで、その貨幣に保証されている価値の分だけ神の力、いわゆる『原力』と交換して、それを元に魔法を発動するって仕組みだ。」
メニューウィンドウに説明が書いてある。
「は、はぁ・・・?」
「名付けて、資本主義の魔法」
「名前はどうでもいいんです!そんな事より、サイガ様!」
ズズズィ、と顔を近づけてくるシャサ。近い近い。なんかいい匂いするから離れろ。
「この魔法を私以外の誰かにお見せになりましたか?」
「いや・・・お前だけだが。」
それを聞いてシャサは鬼気迫る表情と勢いを霧散させて、ホッと息を吐いた。
「よかったぁ・・・。」
「お、おい。」
いきなり脱力したので、床にそのまま崩れ落ちそうになる彼女を抱きとめて支える。
「すみません、安心したら身体から力が抜けちゃって・・・。」
「ああ、それはいいんだが、一体どうした?」
少し頬を赤らめながら身体を離すシャサ。
かと思いきや今度は怒った表情で俺を見つめてきた。
「どうした?じゃないですよっ!!!」
「なにをそんなに怒ってるんだ?」
「いいですか、こんな芸当が出来るのは、少なくともこの国ではサイガ様だけです!国一番の魔術師でさえ、これを行うには3日3晩かかるでしょう。」
「そうか。この国の魔術師はレベルが低いんだな。」
「そういう話ではなく!!貴方様が大衆の面前でこの魔術だか神術だか分からないものをぶっ放したら、すぐさま国王陛下や王立魔法局に目を付けられるという話です!!」
「あぁ、そういう話だったのか。」
でも本来はチート主人公なんて目立ってナンボなんだけどな。
「ですから!いいですか、私以外の人間の前では絶対にその魔法を使わないでくださいね!」
「ああ、分かった。」
怒ってるシャサも可愛いなぁ。
「そ、そういう話でもありません!もう、ちゃんと聞いてましたか!?」
おっといかん、口に出てたか。
「すまんすまんつい本音が。」
「しかも本音なんですか!?」
「しかしシャサ、だんだん口調が崩れてきているぞ?」
「これが素です!!すいませんね口が悪くて!!」
「いや、そっちの方が砕けてていいな。接しやすいわ。」
「えぇ?」
気を付けてはいるが、俺もかなり口が悪いからな。
「これからはそっちで頼む。」
「貴方様は本当に変わったお方なのですね・・・。」
はぁ・・・。とため息をつくシャサ。なんでそんな疲れてんの?あ、原因俺か。
「人前では出来ませんからね?そんなことをしたら私の首が物理的に飛びます。」
「分かってるよ。」
さて、そろそろ行ってもらわないとな。
「では、行って参ります、サイガ様。」
「おう、行ってらっしゃい。無事に帰ってきてくれ、俺の大事なシャリアサード。」
「なっ!?」
「サーバント、えーとお前の名前は・・・ジャンヌ?で合ってる?」
何かシャサがオカシイ。「だ、大事・・・だだだだいじ?大事それはたいせつ=importantつまり好きそして告白・・・?」とか部屋の隅で呟いてる。どうしたんかね?
「名前までお呼びいただけるとは・・・恐悦至極に存じます。」
「いやいや、そんな│畏まるなって。護衛はお前ひとりになってしまうが、どうかシャサをよろしく頼む。」
「勿体無いお言葉でございます。」
「サイガ様の護衛はつけなくて大丈夫なのですか?」
あ、復活した。
「いや、まぁ俺には資本主義の魔法があるし、屋敷には衛兵も居るから大丈夫だよ。俺の事は心配せずにきっちり仕事をこなしてきてくれ。」
「そういうわけにはまいりません。もうひとりサーバントを召喚する事は出来ないんですか?」
「いやぁ、二体同時は難しいんだ。」
本当は出来るんだが、コストパフォーマンスが非常に悪いのだ。貯蓄はあまり無いので、資本魔法の乱発は出来ない。
それに気付いたのか、ジャンヌが俺に不思議そうな視線を送ってくるが、どうやら察してくれたようだ。事実を伝えたらきっとシャサは「ジャンヌさんはサイガ様にお付け下さい、私は一人で大丈夫です。」なんて言うだろうからな。
「じゃ、行ってらっしゃい!」
「「行って参ります。」」
「絶対無事に帰ってこいよ。領主命令だからな。」
「はい。」
少し大げさかなと思いつつ、シャサの頭を撫でる。
「あ、ありがとうございましゅ・・・。」
「ほぅ・・・なんと大胆な。」
シャサの頭から手を離し、今度はジャンヌの頭をなでる。
「・・・・????」
どうやら状況が理解できて居ないようだ。これ幸いと、ジャンヌがこの状況を理解する前に大事な事を伝える。
「ジャンヌ、会ったばかりではあるが、お前も俺の大切な部下だ。怪我せず無事に帰ってくるんだぞ?」
「・・・は、はい。」
頭を撫でたらなぜかシャサは頬を真っ赤に染め、ジャンヌは急に俯いてしまった。二人とも、どうしたんだ?
なにはともあれ、俺は、二人の部下を送り出した。
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