第一話~始まり~
このままで良いと思ってたのに…
3人でずっと一緒。なんて許されないの?
なんで、男と女っていう分かれ道があるのかな…
「起きろよ!」「里香、遅刻するぞー」
朝、私は心地良い眠りから、パッと目を覚める…事もなく。
「ねむぃぃ。後10分…」
「起きろぉぉぉぉ!!」
私は、さわり心地最高のシーツを取られた。
「もうっ!悠樹、蓮うるさいよー」
私は、しょうがなくベッドから起きた。
「お前が起きねえからだよ」
悠樹は、私の頭をクシャクシャする。
「だってさぁ。。。」
すると蓮が目覚まし時計を指差した。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?もう30分!?後10分しかない!!!」
「里香、今日はいちだんと起きるの遅いな」
蓮は呆れながらも笑いながら言った。
「だって目覚まし鳴らないんだもん」
「いや、鳴ってるけどお前が起きないだけ」
「はいはい。すみませんね!昨日、遅くまで音楽聴いてましたよ」
私は、タンスに向かいパジャマを脱ごうとした。
「バッ…バカやろ!お前何男の前で脱いでるんだよ!」
悠樹が叫んだ。
「ふぇ?あ、ごめ…」
私は思わず悠樹と蓮の前で堂々と下着見せようとしてしまった。
「外で待ってて」
私は、赤面でそう言った。
「おう」「急げよ」
蓮と悠樹も赤面で外に出て行った。
「はぁ…ハズい」
やっぱ、男の子なんだよね。蓮も悠樹も。
私は急いで仕度をした。
「ごめん!悠樹!蓮!」
「遅いぞ。急いでいくしかねーな」
悠樹は、私を自転車に乗せて、走り出す。
蓮も隣で自転車を勢いよくこぎだした。
「いっそげー!」
私は、手を悠樹のお腹に回した。
「言っとくけど、お前のせいだからな!」
悠樹は私の方をチラッと見て怒鳴った。
「里香も音楽好きなのは分かるけど遅くまで聴くなよ」
蓮も優しく私を叱った。
「はーい!」
悠樹はかっこよくて、空手が強いヒーローみたいな感じ。だけど優しくて。
蓮も、優しくて、かっこよくて頭もよくて、クールな感じ。
2人とも、すごく女の子から人気で私にとって自慢の幼馴染。
私たちは、家が隣同士で左の家から悠樹、私、蓮って感じで、小さいころから一緒。
あ、やば。なんか眠たくなってきた。
「里香!もう着く…」
蓮が私の方を見ると、蓮がハッとした。
「悠樹。。里香寝てる」
「ハァ!?」
悠樹が私をチラッと見た。
「しょうがない奴だな」
蓮と悠樹は少し微笑んだ。
自転車を自転車置き場に置き、蓮は里香を背中に抱いた。
「蓮!俺が里香を抱っこする」
「良いって。俺がしたいだけだから」
そういって、蓮は、先に歩き始めた。
「…ッ」
悠樹は蓮の背中を少し睨み歩き出した。
「ん…」
私が目を覚ますと、ベッドの上にいた。
「保健室…?」
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。
私は、時計に目をやると
「もう12時!?午前の授業終わったの!?」
すると、私の友達が保健室に入ってきた。
「あ、里香」
「由紀~。私、何でココに?」
「アンタが寝てただけでしょ。浅原くんが、私に知らせてくれたんだよ。里香が寝てるから迎いに行って来てくれって。あ、それから里香をココまで運んでくれたみたいよ?浅原君」
浅原とは、蓮の事。
「そっかー。」
「てかさ、浅原くん、本当かっこいいよねー。」
由紀はいきなり、そんな事を言うので、私はちょっと驚いた。
「う、うん」
私はとりあえず頷いた。
「伏見くんも良いけど~、あたしは浅原くんが一番好き」
伏見くんとは悠樹のこと。
てか、好き?
「えぇぇぇ!?由紀って蓮が好きなの!?」
「うん、まあね」
由紀はテレながらも頷く。
わぁ…。やっぱりモテるんだぁ。蓮って。
「だからさ!里香!手伝ってよ!」
「え、えぇぇぇ!?」
私は、いつの間にか由紀のスケットとなっていた。
でも、何か複雑…。私は、由紀に「浅原くんをデートに誘って!」とか言われちゃったし。
蓮に彼女とかできたら…。
ってか、蓮って今まで彼女いなかったのかな?
もう高校生だし、できない…事もないよね?
私はできなかったけど。。てか、好きな人がいなかった。
告白されても、いつも悠樹に邪魔されてたし。私もいつかはできるのかな…。彼氏。
蓮も悠樹もかっこいいし、すごく告られてるはずだけど…。
あぁぁぁ!何か気になって来た。
聴いてみよう!!
「れーん!一緒に帰ろ」
私は、下校、いつも女友達と帰ってるのを今日だけ断って、蓮と一緒に帰ることにした。
「別にいいけど。めずらしいな」
「うん。あ、朝はありがとう。運んでくれたんでしょ?」
「あー、うん」
すると、なぜか蓮は顔を赤くした。
なぜか私も釣られて顔が熱くなってきた。何で!?
「あ!そうそうそう!あのさ聞きたい事があるの」
私は話を切り出した。
「ん?」
「蓮ってさ、彼女いたりする?」
すると、蓮はさらに真っ赤になった。
え、えぇぇぇぇぇ!?何その反応!?
「も・・・もしかして、いるの?」
「い、いや。いないけど。」
「え?そうなの?いた事は?」
「ないよ?」
「じゃ、じゃあ、好きな人は?」
そう聞くと、蓮は返事をしなかった。
え。
「う、うそおおおおおおお!?いるの?本当に?誰!?」
な、なんか蓮が可愛い!!!
私は蓮の顔をのぞく。
「見るなよ…」
蓮は目をそらした。か、かわいいいい!
「教えてよお!」
「教えるわけねーだろ」
蓮は私にデコピンをした。
「痛っ」
「そのうち分かるよ」
「うん…」
あ、そうだ。由紀に言われてた事も言わなきゃ。
もしかしたら、蓮の好きな人が由紀って事もありえるじゃん!?
「蓮!あのさ…」
「ん?まだ何かあるの?」
「…えーと」
なんか言い出せない。
何だろうこの気持ち。
すっごく複雑な気持ち。
「…いや、何もないんだ」
ばかああ!!由紀から頼まれたのに!!何言っちゃってるの!?アタシ…
「あ、そう?」
いつの間にか家の前についていた。
私は気まずい笑顔で、ばいばいと手を振った。
「じゃーな」
蓮が家に入るのを最後までじっと見ていた。
どうしよう!!言えなかった。
しょうがない。明日、由紀に謝ろう。
「おはよー悠樹、蓮」
「おは」「おはよ」
今日は待ち合わせの時間に間に合った。
「さ、今日は歩きで学校に行くか!また里香が自転車で寝たら大変だからなー」
悠樹がいじわるそうな顔で言った。
「しょうがないじゃない!本当眠たかったんだよ!」
「ハイハイ」
そういって、楽しく喋りながら登校した。
私は教室に着いて、机にかばんを置いた。
由紀はすぐに私のところへ向かってきた。
由紀は小さな声で
「デート誘えた?」
「ごめん…無理だった」
「えぇ!?そっかぁ。しょうがないね。アタシから誘うよー」
「え、由紀から!?」
「うん!もちろん里香も一緒にね♪」
「え!?あたしも!?」
「当然でしょー!一人じゃ無理よ」
そういって、即座に私は、蓮のいるクラスへ連れて行かれた。
由紀は、また小さな声で
「浅原君、呼んで」
「うん…」
私はしょうがなく
「蓮!ちょっと来て」
蓮と同じクラスの悠樹は私を見ていた。
蓮はすぐにこっちに来た。
すると由紀が一歩前に出て、
「浅原くん!」
「え?あー、里香の友達の」
「中田由紀です!えっと…あのぅ…今度の土曜日空いてますか?」
そう聞いて、蓮は驚いている様子だった。
チラッとこっちを見て、
「いいよ。どこに行くの?」
「えっと、二人で水族館でも。あ!2人が嫌なら、里香とかも一緒で良いですよ」
「おっけー。じゃあ、日曜日の11時に駅集合で」
「は、はい!!!」
わぁ、由紀、すっごく嬉しそう。
恋する女の子って感じだ…。
私は、チラッと蓮を見て、微笑んだ。
ありがとう。という気持ちを込めて
「俺も行く!!!」
只今、蓮の部屋に悠樹と私がお邪魔中。
「良いんじゃない?悠樹も」
私は、笑顔で言った。
「うん、まあそうだな」
「でもさー、その由紀って子絶対蓮狙いじゃん!どーすんの?蓮」
悠樹もそんなこと言わなくても;
「俺は別に…」
「由紀、可愛いよ?」
私は、蓮に由紀のアピールをしてみた。
「うん。可愛いとは思うけど…」
「まーお前は理想高そうだしなー」
悠樹が嫌味っぽくいった。
「そんな事ねーよ」
蓮と由紀…。
上手くいきますように…って願わなきゃいけないのに、なんか、アタシ、応援する気じゃない気
がする。
こんな気持ち始めて…。
そして土曜日。
私は少しおめかしして、鏡に向かう。
フリルのついた薄紫色のワンピに、黒のニーハイ。
少し、やりすぎたかな?
でも、今日は水族館とかシャレたとこに行くんだし…。たまには良いよね。
ピンポーン…
あ、悠樹と蓮が来たのかな。
「はーい!」
私は、少し背伸びしたウェッジソールを履いて、ドアを開けた。
「さっ行こう~!」
って…あれ?
蓮と悠樹、今日なんか違う。
「なんか、蓮と悠樹、かっこいいねー」
「!?」「!?」
悠樹と蓮は同時に顔が赤くなる。
いつもと違う、私服。
なんか、デートみたい…。
って由紀としてはデートか。
てか、カッコイイとか言っちゃったよ。
はずかし…。
「里香も今日なんか可愛い」
蓮も恥ずかしながらも口を開く。
「確かに。」
悠樹が私の肩を寄せた。
「今日は楽しもうぜ!」
「うんっ」
そして私たちは、由紀との待ち合わせ場所へ向かった。
こんにちわ(●´ω`)
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