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第七話 犬神の力

 僕と三休狂雲は、

 犬神の強さの前に圧倒されていた。

 しかし、その時、鈴花が


「もう止めて、あたしは、この土地に残ります」


 と、犬神の方へと、一歩、二歩と歩み寄る。

 それを見た三休は、


「行くな、鈴花!」


 静止しようとしたが、


「このままでは、あなた達が殺されてしまうわ」


 鈴花は、そう言って犬神に近づいた。


「喰われるぞ、行くな!」


 三休は必死に鈴花を止めたが、

 犬神は牙を剥き出して、


「娘よ、我と共に永遠のときを生きよ」


 鈴花を喰い殺そうとしているようだ。

 その時、三休が、


「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」


 経を唱えだしたが、犬神は全く動じない。


「我は祟神。仏の経などは意味をなさないぞ」


 そして犬神が大きな口を開け、

 鈴花を喰らおうとした。その瞬間、僕は、


「止めろ、祟神たたりがみ!」


 跳躍して、刀を振り上げる。


「イヤアーッ!」


 気合一閃。大上段から刀を振り下ろした。


 ザシュンッ。


 犬神の首は切断され、血が噴き上がり、

 頭部が地面に転がる。

 それを目の当たりにした三休は、


「た、祟神の首を斬り落としたのか!」


 驚愕の声を漏らす。


「何という剣技。やはり、お主は伝説の剣士だ」


 だが、しかし、


 ブシャシャシャシャアアァァァーッ。


 犬神の噴き出した大量の鮮血が、

 霧のようになり、辺りを包み込んだ。

 この状況に三休は狼狽して、


「これ程までに祟神の怨念は強力なのか」


 と、震えた声を発する。


「まずいぞ、このままでは世界が崩壊してしまう」


 犬神の血の霧は、どこまでも広がり、

 まるで世界を飲み込んでしまうかのようだった。

 鈴花も怯えて、僕にしがみつく。


「ど、どうなってしまうの?」

「ぼ、僕にも、わからないよ」


 このまま全ての大地と空は、


「血の霧に包まれてしまうのだろか?」


 そして、この世界は崩壊する。

 僕には成す術がなかった。だが、その時、


は第六天魔王」


 突如、声が響き、


「祟神よ、昇天するのだ」


 その言葉の直後、

 血の霧が竜巻となり、空高く昇っていく。

 そして、


「余は、この理力で世界を支配する」


 巨大な赤馬に騎乗した甲冑の将が、

 騎馬隊を従え、僕たちの前に姿を現した。

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