75話 荷物の確認、余計な荷物多し
『う、海、嬉しいなぁ』
『遊びに行くんじゃないんですよ』
『う、うん。そうだね』
『でも、問題が解決すれば海で遊べるじゃん。ねぇ、プルル。問題が解決したら、いっぱい遊ぼうね』
『う、うん!!』
『俺も楽しむぞ!!』
『お風呂の時よりも、しっかり結界張らないとダメだよ』
『分かってるって』
『僕も海に行くの久しぶり。ちょっと楽しみ。でも問題も心配』
『海の変なこと、すぐにカーライルパパとタイラーパパが解決してくれるなの! だからすぐに遊べるなの!! 僕、海初めてだから楽しみなの!!』
『ボル君、いっぱい遊ぼうね!!』
『うんなの!!』
『ぼくも、うみはじめて。ちょっとドキドキ。およげるかなぁ?』
『うむ、川で泳ぐのと違う。練習した方が良い』
『れんしゅうして、およげなかったらどうしよう』
『ミルフィーなら大丈夫。心配ない。ダメな時はタイラーに乗る』
『うん!!』
『海は、食べ物も美味しいんだよねぇ』
『魚に貝に、海の野菜も美味しいぞ!!』
『問題起きてるけど、食べるのは大丈夫かな?』
『お店はやっているのでは? ですが漁に出られていないと、分かりませんね』
『ご飯なの?』
『うん、とっても美味しんだ。だからチャチャッと解決してもらわないとね。それでさ~』
『……はぁ、止まらないな』
「ああ、そうだな」
「うん、そうだね」
『問題よりも、遊ぶこと食べることが、ほとんどを占めているしな』
「リョウ、みんなの準備は? やっぱりあれか?」
「そう、全部海で遊ぶためのおもちゃだよ」
「やっぱりそうか。はぁ、まったく」
明日、俺達はプラチオンへ向かって出発する。そのため、最終の荷物確認をしているところなんだけど。
最初海で問題が起きていると聞き、やはり1番心配していたのはプルルだった。しかし詳しい内容を聞くうちに。自分が出るような問題じゃないと思ったのか。その後はあまり心配しておらず。みんなと同じように、海へ行くのを楽しみにし始めた。
そして他のみんなは。問題が起きているのは大変、なんて口では言っているけれど。ほとんど海で遊ぶことしか考えておらず。俺のマジックバックの中は、海で遊ぶためのおもちゃでいっぱいになったよ。
もともと持っていたおもちゃの中から、海でも遊べる物を選び。他は街に、必要な物を買いに行った時に買ったんだ。
そして海を知っていて、海で遊べると喜んでいるトールと、シルフ達精霊組とフィノに。海がいかに楽しい場所か聞いた知らない組の、ミルフィーとボルクスも。話しを聞いてからは、海で遊ぶのを楽しみにしている。
まったく、問題の解決と、調査を手伝うために行くっていうのに。楽しみが止まらないって感じで、今みたいにな会話が止まらないんだ。
そんなみんなを放っておいて、俺と父さんとタイラーは。本当に必要な物を全て揃え、それを今、最終確認しながら、父さんのマジックバックにしまっているところだ。
ちなみに、俺のマジックバックは、みんなのおもちゃでいっぱいだし。今回は遠出で、荷物も多いということで。何と父さんがもう1つ、容量がかなり多いいマジックバッグを譲ってくれた。
父さんは今使っているマジックバッグ以外に、3つマジックバックを持っていて。1番古い物は、父さんが冒険者になった時に両親にもらった物。2つ目は誰に貰ったか、教えてもらえなかったけれど。
3つ目は、自分で容量が多い物を買ったんだけど。やはり遠出をした時に、3つ目のバックでは足りないと、今のマジックバックを買い。その仕事が終わってからは、3つ目よりも今使っている物の方が容量が多いため、使っていなかったらしい。
その3つ目のマジックバックを、俺に譲ってくれたんだ。これでもしもまた、何処かへ行く時に、リカードさんに貰ったマジックバックをおもちゃでいっぱいにされても大丈夫だ。父さん、ありがとう。
「ああ、あれも忘れるなよ。練習が必要だから、向こうでやれるか分からんが、一応持っていけ」
「最初にしまったよ」
「そうか。それと道中で1番大切な物も、しっかりとしまったな」
「ああ!!」
「よし!! じゃあそっちは大丈夫だな」
『あれをしまうことが、どの荷物を入れるよりも大切だとは』
「当たり前だろう!! そのおかげで、進み具合が変わってくるんだからな」
実は父さんとタイラー。ある経験をしていて、それが絶対にまた起こると予想。そのために俺の新しいマジックバックには、たくさんのお菓子が入っている。
なぜたくさんのお菓子なのか。トールが家族になってから、何度か遠出をした父さん達3人。その時トールが、まだ着かないのか、飽きた、つまらないと言い出し。それがずっと止まらずに、大変な思いをしたらしい。
そのため対策をした父さん。飽きた、つまらないと言い出したら、たくさんのお菓子で。気分を良くさせたと。
今回は、いつもは一瞬で移動するシルフ達精霊組が、ずっと自分達と一緒に進むこと。場所がよく分かっていないからな。まだ着かないの? と絶対に言ってくるだろうと。
そしてそんな精霊組だけではなく、初めての遠出をする他のみんなも、同じ景色ばかりの道を歩いていたら、絶対につまらないと言ってくる。
そう、小さな子の、まだ? まだ? 攻撃と同じだ。という事で、お菓子をゴミ袋と同じ大きさの袋、1袋分を用意した。
「よし、じゃあ荷物はこれで良いな」
「うん。問題ないね。あれ? みんなは?」
『それぞれの友人に、海を楽しんでくる、と話しに言った。シルフ達が、皆を一瞬で移動させてな』
だから遊びに行くんじゃないって。
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