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ぼっち・ざ・おじさん!~アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」展へ行く~

作者: 水魚青二

百聞は一見に如かずで他の方の実際の写真付きのレポート記事のほうがイベント内容はわかりやすいですが、一個人の感想として見ていただければ幸いです。

そうだ!アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」展へ行こう。


私、関西の辺境のど田舎に住む水魚青二みうおせいじは、テレビ録画をしたアニメの序盤に出てきた「ぼっち・ざ・ろっく!」展のCMを見て思いついた。


そこで大阪に行くまでの高速バスに乗ることになるのだが、1年間、主にポイ活サイトなどで貯めた、1万円近くのdポイントの大半をバス代を払うために消費した。苦労して貯めたポイントがあっさりとなくなる。それは漫画のカイジシリーズに出てくるペリカがなくなる感覚に似ていると思った。


阪急梅田バスターミナルに付き、大阪大丸まで歩く。


大丸へ行く途中に、路上にガラスケースに入った未成年喫煙防止のぼっち・ざ・ろっくの登場人物が描かれたポスターを見つける。


大丸へ到着。エレベーターを待って15階 大丸ミュージアム(イベントホール)まで登る。


15階に着くと会場があったが、心の準備ができていないので一旦前を通り過ぎて会場入り口へ戻った。


会場受付前に立ち勇気を出して「入りたいんですけど」と言い。「じゃあこちらへどうぞ」と会計口の女性が言う。


そして、展示会の料金はスマホのキャッシュレス決済で支払い、次はイケイケの容姿のレディーから、この展示会の説明を受ける。

説明内容は、ほとんど覚えていないが、動画厳禁ということは覚えている。



会場に入ると、各キャラの説明が書いてあるボードがあった。いきなりカップルが熱心に見ていたので人との距離を気にして、注意深く・心に焼き付けないで次へ移動。


そして、後藤ひとりこと、ぼっちちゃんの隠れ家の押し入れの中を再現した展示を見る。ノートパソコンがあった。押し入れでないが自分も家の暗い狭いベッドの部屋が好きだ。そこに小型Bluetoothスピーカーや本、メモを持って閉じこもるのが好きだ。


次に、ぼっちちゃんたちのイラストが描かれたパネルを見る。そこで”ぼっちちゃんたちと記念撮影”をする。結束バンドメンバーのメイドさんが描かれたパネルがよかった。


次に作中の北沢にあるライブハウス、STARRYのドラムセットが置いてあった。


そして、アニメに出てきた小道具を実写化していた展示品を見た。ぼっちちゃんがライブの時に人前に出るのが嫌で隠れていたマンゴーの段ボールやぼっちちゃんの妹のふたりちゃんの絵日記などがあった。


帰ってしばらく経って思い返したが、だいぶ見たつもりが多くの展示物がなにがあったか覚えていない。記憶力・感慨深く浸れないなど、改めて自分はおじさんになったのだろうと思う。


そして次は、のれんやカーテンのようなものがあって、そこをくぐってその先に入っていく展示があった。入る前に次はここに入っていいところかわからなくて、とまどって前に見た展示物をもう1回見返したりした。思い切って入ってみる。


そこにはガイドさんがいた。そして色の抜けた承認欲求モンスターの大きな置物があって、ガイドさんに「押してください」と言われる。ボタンを押したら光で色が付いて声が出て反応するものだったが、周りの人の反応を気にして、きょどって1回しか押せなくて少し後悔。後の人は何回も押していた。


最後の展示で、大型画面や最上級ステレオでぼっちちゃんたちの公演を再現したライブアニメ映像を見る。ベンチみたいな席に他の客、複数と一緒に見ることになるが、そこでどこに座ればいいか、またきょどっていてガイドさんに「ここが空いているからここ座ったらどうですか」と言われた。そして着席。

一緒にライブを見た人は全くの赤の他人だがなぜか一体感を感じられたような変な体験ができた。

そして、ぼっちちゃんの歌を聞いたら、チー牛の俺の固まって冷えた心が少し溶かされた気がした。



会場はカップル、友人たちと来ている人が多く、自分はぼっち感を味わった。あの場で一番のぼっちは自分だったが、ぼっち・ざ・ろっく展なのでなぜか変な優越感があった。

結束バンドの曲、『星座になれたら』の歌詞の「いいや 僕は ずっと一人きりさ」みたいな感じの気分に浸った。


そして最後のイベントグッズ販売会場、高くて買わなかった。10年以上前に行った魔法少女まどか☆マギカ展で買った400円のクロスファイバーシート、それくらいのものが販売していればよかったが近年の物価高で大半がバカ高だった。ちなみに、まどかのクロスファイバーシートは母が「これくれ」と言われてあげた。



その夜、新今宮の激安ドヤ街ホテルに泊まって、Youtubeで『星座になれたら』を聴いたり、サブスクで「ぼっち・ざ・ろっく」本編を見る。前はアニメの消費意識と2倍速で視聴していたので、改めて見直すと虹夏ちゃんってこんなまったりしたキャラだったんだとかいろいろな発見があった。



他にも20年前の「魔法少女リリカルなのは」や「月詠 -MOON PHASE-」も見た。なつかしい気分になった。今の若者にとって、ぼっち・ざ・ろっくとは、そんな存在のアニメになっていくのかなと思った。


帰省し、ど田舎に帰ってくると、Youtubeで「ひとりが最強」みたいな、おすすめ動画がどんどん出てきた。


メルカリで380円のぼっちちゃんのキーホルダーと最新の単行本7巻を電子書籍で買った。


ぼっちちゃんは陰キャだけど無情な世界を恨んでいないから偉いなと思った。けど大きくなって辛い現実を知ったら変わっていくのかなと思ったりもしたが、ぼっちちゃんはやさしい子。ぼっちちゃんは永遠のJKなんだと考えたりもした。


けど、ぼっちちゃんに影響された。ぼっちちゃんは、ぼっちでも、ただのぼっちじゃない。結果を出せる。人間性や技でいい距離感の人間関係を築けていけるような人を引き付けて居続けられる。自分もぼっちちゃんみたいなぼっちになって、ぼっちちゃんが感動を与えたように他人にいい影響を与えたいと思った。



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