三話
三話になります!
よろしくお願いいたします!
「慈優ちゃん、本当に久しぶりね。まさかこんな所で会うだなんて思わなかった」
「ご無沙汰しております」
まさか、知人に出会った。
近くのファミレスまで連れられて、慈優はカフェオレをちびちび飲んでいた。
「元気にしていたかしら?」
「はい。おばさんは恙なくお過ごしでしたか?」
「えぇ、毎日元気よ。元気だから慈優ちゃんに会えたわけね」
昔からこの方は変わらない。
いつも元気で、暗い所なんて一つも見た事がない。
もし、この方が不首尾だとしたら青天の霹靂と言っても過言ではない。
「慈優ちゃんは昔から変わらないね。可愛い顔も優しい雰囲気も、昔から何一つ変わった事なんてない」
「ありがとうございます」
「そうやって石部金吉な所もね」
「おばさんも相変わらず佳人です」
「いくらかお小遣いをあげようかしら」
「ありがたい話ですが、遠慮いたします」
「ははは」
本当に変わらない、何一つ変わっていない。
しかし、それがいい。
「慈優ちゃんは今の生活はどう?」
「はい、生活に差し支えはなく、安定した日々を過ごしています」
「それは良かった。何かあったら身近な人に頼るようにね。私でも構わないから」
「ありがとうございます」
時間を見たら、良い塩梅に時間が経って解散するに適当な時間だった。
「では、僕はここでお暇いたします」
「待って。最後に」
「はい、なんですか?」
「娘に、会ってやれる時は会ってあげてね。あの子はまだ慈優ちゃんを気にかけているから」
「っ」
おばさんは嫌味でいったわけじゃないのは理解している。
それは間違いない。
しかし、その言辞は心に中々応えるものだった。
ありがとうございました!
引き続きよろしくお願いいたします!