第3話 合気道の達人、美しきミツル
カケル、キクヨ、そしてレイナのチームは、次なる仲間を求めていた。彼らはTwitterの投稿を通じて、社会の隅々まで目を光らせていた。
ある日、カケルは電車内でのトラブルに関する投稿を見つけた。その投稿には、女性が多勢に無勢で襲われかけたが、合気道の達人によって救われたという内容が含まれていた。その達人の名前はミツル。美しい容姿と強力な技術を持ち、多くの人に迫られていた。
カケルはその投稿をさらに調べ、ミツルがいかにして合気道を極めたのかを知った。合気道は本来「合氣道」と書き、御飯を主食とし、氣を高めることが極意とされる。ミツルの名前には「氣を満つる」という意味が込められていた。彼女の師範である親が、この極意を得てほしいと願って名付けたのだった。
ある日、ミツルは強力な使い手に囲まれ、手加減できない状況に陥った。彼女は発勁を使い、相手の内臓を破壊してしまった。多勢に無勢とは言え、過剰防衛だと罪に問われる危険があった。
その時、カケルは彼女のツイートを発見した。
「この女性、助ける必要がある。」カケルはすぐにレイナとキクヨに連絡を入れた。
「私たちの力で彼女を守りましょう。」レイナは決意を込めて答えた。
カケルはすぐにミツルに接触し、事情を聞いた。彼女は不安そうな表情を浮かべていたが、カケルたちの誠実な姿勢に心を開いた。
「私を助けてくれるのですか？」ミツルが尋ねた。
「もちろんです。あなたの力が必要です。」カケルは力強く答えた。
ミツルはカケルたちに感謝し、彼らのチームに加わることを決意した。彼女の存在は、カケルたちの力を一層強力なものにした。
数日後、カケルたちが過激組織の一員に襲撃された。組織はカケルの影響力を脅威とみなし、排除しようとした。しかし、ミツルの存在を知らなかった彼らは、彼女の技により返り討ちにあった。
「あなたたち、こんなことをしても無駄です。」ミツルは冷静に言い放った。
組織のリーダーは、カケルたちの力を見誤ったことに気付き、再考を余儀なくされた。レイナの法的なフォローもあり、組織はカケルたちと協力関係を結ぶ方が得策だと理解した。
「私たちが争う必要はない。共に利益を分け合いましょう。」レイナは冷静に提案した。
組織のリーダーは渋々ながらも同意し、協力関係を結ぶことを決めた。
「これで一つの問題が解決しましたね。」カケルがつぶやいた。
「はい、でもまだまだやるべきことはたくさんあります。」ミツルが静かに答えた。
こうして、カケルたちのチームはさらに強力なものとなり、新たな仲間を迎えて次なる冒険に向かって歩み始めた。投稿力で全てが決まるこの世界で、彼らは弱い人たちを守り続けるために戦い続けるのだった。
