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詩*見つめて*

ドア

作者: a i o



Welcome と描かれた

プレートに

セールスお断り、の札

明快なようで曖昧な境界は

それに似ていて


軽快なノックに

はあい、と返しながら

鍵をかける日もあれば


息を殺して、

けれど

恐る恐る

わずかな隙間を

開ける日もある


気分屋ね、と

呆れられても

理由をレポートのようには

綺麗に並べられなくて


もどかしさにつかえたまま

音も立てずに──




誰彼かまわず

前向きに迎え入れるなんて

出来ないくせに


塞ぎ込み

固く

固く閉ざし

囚われた日には


ドアの外

植木鉢の下から

誰かが


鍵を見つけ出し

光が射すのを

きつく目を(つむ)

願っている



最後のチェーンを

外すのは

結局のところ、

私だとしても















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