表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/165

名簿確認

 

 ***


 うどんを食べ終えた私たちは、学校に到着した。

 靴箱は出席番号順になっていたので、私は一番端の靴箱を迷わず開ける。

 まだ新しい上履きに足を通して、二人で職員室に行く。


 まだ昼休みの途中だからほとんどの教師が職員室にいた。

 担任に体調が治ったので、午後から授業を受けると伝える。担任は『じゃあ遅刻にしておくわね』と言ってくれた。

 お礼を言った後、奥にある教頭の机ヘと向かう。


 この学校では、各クラスでその日の出席状況を朝のHRで確認した担任が、HR後教頭に出席簿を提出する仕組みがある。

 だから教頭に聞けば、幸に迫った男子が見つかるかもしれない。

 全てのクラスの出席簿を見せてほしいというおかしなお願いに、教頭は応えてくれた。


 二人で手分けして確認していくが、今日学校を休んだ男子生徒はいない。

 ちなみに出席簿には、名前の隣に性別が書いてある。


 同じ学校ならすぐ解決するかと思っていたが、空振りに終わった。

 もうすぐ昼休みが終わるので、モヤモヤしつつも、幸と教室ヘ向かった。

 

 

 教室に入ると一気に懐かしさが押し寄せてくる。

 懐かしい顔ぶれ、懐かしい授業、懐かしい雰囲気――。


 当時はつまらなくてしょうがなかったが、今はこうして座って授業を受けているだけでも、なんだかワクワクしている。

 社会人になってから、学生の頃がいかに楽だったか実感した。


 50分勉強したら必ず10分休憩が与えられるし、3時半頃には下校していた。会社では毎日残業していたので、学生を羨ましく思ったものだ。

 勉強ももう少し頑張ってみよう。私は決意する。けどまずは――。

 チラッと前の席の幸を見る。


 幸のストーカー(仮)の件を解決しなければ。それに八代のこともどうにかしないといけない。

 けれど――ストーカー(仮)が、この学校の生徒じゃないなら一体どこの誰なのだろう。

評価や感想、ブックマークなどしてくれたら、嬉しいです!まめに更新していくので、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ