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繊細さん。

作者: 鰯田鰹節

この体力の無い私が、こんなに長く書くなんて…

本気で困っている証拠です…






HSPは繊細な性質を持った人のことだ。今はたくさん本が出ているし、ネットで調べても詳しく出てくる。


私は、HSPかどうかを調べるチェックリスト、ほぼ全項目にチェックがつく。


具体的に日常生活だと…





①怒鳴り声や怒ってる人がダメ

私の会社は、会議が喧嘩になる時がある。

語気や表現が荒くなったり、相手の言葉にかぶせて言ったり…。ホントに言い合い。


リーダーには、「怖いので、そういう時は退出させてください。」と、もう事前にお願いしてある。理解していただいている。


そもそも、そんな雰囲気になったら、大体、その検討事項は持ち越しになる…。

退出しても、後で会議の参加者に内容を教えてもらえれば、仮に会議が進んでも次回からついていける。


我慢してその場に居続けた方が、大変なことになる。

フリーズするか、吐くか、貧血で倒れる。


我慢する時に歯をきつく食いしばるため、奥歯4本全てにヒビが入っている。

恐怖や焦燥を抑えようとして、頭を掻くクセがあるので、頭皮にいくつもキズがある。


もう、我慢し続けても、歯割れるし、髪の毛無くなると思って…。

これからは、元気に生きていきたいので、我慢はやめて、おかしな会議は抜けることにした…。


1人ずつ話すとみんな優しい人だ。だから、特定の誰かを嫌うことはあまり無い。

怒りんぼの人でも、ちゃんとタイミング見て質問すると、丁寧に答えてくれる。


根っからの意地悪さんは、そうそういないと思ってる。

実際、私は意地悪されたことはそんなに無い。


ただ、私の会社みたいに、「会議が喧嘩になる」という会社は無いのだろうか…?

これだけは、いつも不思議に思っている。




②相手の気持ちが分かる

声、仕草、目の動き、まばたき、物の置き方、パソコンのキーの叩き方…。

座り方、立ち方、歩き方…。

とにかくちょっとした何かで、相手の気持ちが大体わかる。

だから、話しかけていい時とダメな時は、見分けられる。


これは、悪いところもある。


簡単に言うと、とても疲れる。


相手の発信した情報は、勝手に入ってくる情報だ。

私は受信したくて、受信したのではない。

自分でも、なんでこんなによく分かるのか、見えているのか、説明ができない。


とにかく周りの人の気持ちが分かってしまうので、すごく疲れる。

「私がイライラさせてるのかな? 」

と不安になることも多い。

「今、何が求められているのか」

をいつも先回りして考えていて、思考が忙しい。


最近、エンターキーの音の違いで、気象病(低気圧不調)の人の体調不良を言い当てたことがあって…


「もしかして、気圧に弱いですか?今日、体調悪いんじゃないですか?」

とこっそり聞いたら、当たっていて、とても驚かれた。


その同僚は、天気が悪くなるとエンターキーの音がちょっと強くなる。


もっと言っていいなら、椅子から立ち上がる時がわずかに早くなる。

ほんの少しだけ声のトーンが落ちる。

あと、もともと早い仕事がもっと早くなる…などなど。


気象病については、なろうで初めて知った。

同僚は、天気に左右されてつらいだろうと思う。

体調不良に気付けたので、なろうで教えてくれた人たちに感謝している!


「俺の話聞いて!」という主張が全身から溢れ出ている人は苦手だ。

今まさに、私のデスクの右隣の人がそうで、とても困っている…。


噂話か、自分の病気の話か、家族の話か、趣味の話を仕掛けてこようとする。


私は就業時間内にタスクは終わらせたいし、残業したくない。給与分働きたい。真面目にやりたい。


しかたないので、デスクワークの時は、AirPodsを耳栓代わりにしている…。


「これ分からないので、教えて!」

なら、全然いい。ほんと、なんでも教える。

でも、彼はまじで業務に関係ない話をしたい人のようだと悟った。

4月からデスクが隣になったが、もう見極めた。


そして、定時を過ぎても、いつまででもダラダラと職場にいる人だ。


私の前職場の同僚、誰からも愛されるmonbebe64歳とえらい違いだ…。

monbebeは、無駄なおしゃべりなんて一切しなかったし、きちんと定時で仕事を終える力があった。

ベテランならではの判断力と深い洞察力があり、発言もウィットに富んでいた。


現在、右隣66歳は、基本的に噂話しかしない…。


ちなみに、AirPodsつけてるのに、私は、電話を取るのが誰より早い…。

コール音の前の、かすかな機械音を感じるからだ…。


もう周りも、だんだん、「あのAirPods、音流れてないんじゃ…。」って察し始めてると思う…。


ちょっとこの、右隣の人は、対策を強化する必要があるのだが…。(AirPodsしてても話しかけてきたり、大声でしゃべったりしている。)


AirPods以外にどうしたらいいか、分からない…。

悩んでる…。





③ショックを受けやすい

たまに、「ショックでした。」となろうで感想を書き込むことがある。

そんな時は、画面の向こうで本当に丸まっていると思ってほしい。


今どうなっているかというと、夫のパジャマを着て、夫の掛け布団をありったけ体に巻いて、部屋の壁に背中を押しつけて丸くなっている。


「なんで夫のパジャマを…!? 」

と思うだろうが、理由はちゃんとある。

夫のにおいがして、夫が隣にいてくれる気持ちになれて、安心できるからだ。

夫の冬用毛布も巻いている。あったかい。


じゃあ何がショックだったのか?

おま、もうすぐお誕生日会だ〜ゆうてたやん!

…と思った人もいるだろう。


理由は、私がめちゃくちゃ仕事を被ったのに…。

メインが、全然、まじで、『その次の仕事』をしてくれないのだ…。


暗雲立ち込めている…が、なんならもう超大型台風直撃しそう…。

もしくは、水爆落ちそう。


私とサブが仕事を丸かぶりしたから、「私、何にもやらなくていいやー!」と思っちゃったのかもしれない…。


4月の初めから最近まで、ものすごい仕事量をこなした。

早朝出勤、残業、持ち帰り仕事、タクシー通勤、タクシーの中で仕事。

そして、過労になった。


就業時間以外も働いていたから、先週金曜は早めに帰ることにした。


「今日は早く帰りますね。」

とメインに伝えたら、

「えー。どうしよー。鰯田さんいなくなっちゃうんだ〜。」

と言われて…

ショックで、膝から崩れ落ちそうになった…。


この記憶は、昨日の夜までは努力で封印していた。

今は無理で、まざまざと思い出している。



修羅場が過ぎても、私の体調は回復しなかったので、タクシー通勤で頑張っていた。

つまり、私は怠けていなかった。

自腹でタクシー代払ってまで仕事に行くって、もう何のために働いてるのか分からなくなってきていた。


でも、「えー。どうしよー。」の声音で、なんとなくメインの考えていることが、分かってしまった…。


「このメイン、『次の仕事』も、しない気だ…。」

「手つけてないし、私がまた被ることになりそうだ…。」

「この人は、感覚が『普通』じゃない。」

「なんで私が早く帰るか、それが誰のせいなのか、理解してないぞ…。」

って…。


すごい速さで、パパパ〜ッて、全部理解してしまって。


それが、めちゃくちゃショックだった…。

だから、今は、丸まっていた。



どうも私の勘だと、『次の仕事を丸被りさせられる回』が明日来そうで…


だから、丸まっていた。

丸まるしか方法が無かった。


つい今しがた、仕事から帰宅した夫にパジャマを剥ぎ取られた…。

理由を聞かれて、

「恐怖から自分を守るために、防御をしていた。」

と説明した。

夫は、

「…じゃあ仕方ないね。」

と言ってくれた…。


こんなに優しい夫がいてくれて、私は幸運だ。


しかし、明日が怖い…。







でも、HSPじゃなくても、誰でも、明日が怖い時はあると思う。

日常の思わぬところに困り感を抱えている人も、たくさんいると思う。


私は、自分の取扱説明書がまだちゃんと分からない。

自分の生まれ持った気質と、上手く付き合えるといいなって、とっても願ってる。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 私もHSPですから全部痛いほどわかります。 私もギリギリ生きているのでアドバイスは出来ないのですが、比較的安心していられる環境を何とかして構築していくしかないです。 対面の仕事から離れる、…
[良い点] ハイリー センシティブ パーソン…でしたっけ? 私もそれに近いと思っています〜 でも、他の人と考え方がちょっと違うみたいで…たぶんそれで救われているのかもしれません。 基本的に「なるように…
[一言] もう、メイン泣かそうぜ?(いきなり物騒 明日、ふっ被ってきたら、怒ってイイですよ! 己の無能さを省みず、ただただ、丸投げする奴の涙になーんの価値もないですよ?(そして辛辣 泣かれてパワハラと…
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