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第一話

 祈祷師とは、襲い掛かる【災害】から人類を守る存在。普通の人とは違い、自然を具現化した特殊物質が見える。

 祈祷師たちは、その特殊物質をソウルと呼んでいる。


「ったく、それで今日は【嵐】って訳?」


 クリクリと大きな目に長い髪。それをツインテールに結わえた彼女、オオチ ミドリは、急な呼び出しにご機嫌ななめの様子だ。

 彼女がいるのは世界最大級の非営利団体ジャップ・ファム大幣支部、建物内の会議室。

 書かれたホワイトボードには、彼女の名前の横にヒラヤマと書かれている。


 今回の嵐の対応は、二人一組で行われる。そしてオオチのペアは、冴えない男ヒラヤマ ヒトシだった。


「よろしくね」と、笑顔を向けるヒラヤマに、オオチはふんとそっぽを向く。

 別にオオチはヒラヤマの事を嫌っている訳では無い。それどころか、面倒見のいい彼のことを尊敬している節もある。


 しかし、なぜそのような態度をとるのかというと、彼が左手の薬指に付ける銀色の指輪が気に食わないからだ。

 まさかこんなパッとしない男が、大好きなホノカ先輩と結婚だなんて……ありえない。


 ぐぬぬと唸るオオチに、ヒラヤマは苦笑している。

 そうこうしているうちに、すぐに外から雨音が聞こえてきた。窓の外にはすでに何体か、巨人の姿が伺える。


 あれは水のソウルだ。ソウルは直接的に人間に干渉することは出来ないが、自然災害として危害を加えてくる。

 今回も既に、激しい雨や雷などで停電が起こっていた。


 グダグダしてはいられない、彼女はすぐに腕につけるミサンガのようなものに触れた。

 その瞬間、学生服を着ていた彼女の服は、黒のワンピースへと変化する。


 そのミサンガ状のものはエクソシストと言い、ソウルに直接的に干渉する為に使用する。

 また、身体能力の向上や、武具の発動などの効果もある。

 彼女は変身の後、大きな斧を取り出した。


 ヒラヤマもまた、エクソシストによる変身を果たし、刀身が七十センチ程の剣と、軽めの盾を持つ。


「それじゃあ、行くよ」


 ヒラヤマの言葉で、二人は行動を開始した。

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