16.黒い形態
奏汰「はぁはぁ…何だこの状況ーー!!」
奏汰は悪魔たちに追いかけまわされていた。
奏汰「くそっ、行き止まりかよ!でも突っ込むしかねぇ!!」
奏汰は壁に穴を開け、飛び出した。
真下へと落ちていく。
奏汰「ああああああああ!」
ドゴォン!
凄い音と共に奏汰は受身を取った。
奏汰「ここは…」
???「ふんっ!貴様が辿り着いたか!」
奏汰「てめぇは…パズズ!」
パズズ「貴様らのせいでかなり酷い目にあった。借りは返させてもらう。もうすぐでサタン様も死ぬ。貴様は無力だった。」
奏汰「だから、助けるんだ。」
パズズ「貴様には無理だ。諦めろっ!」
奏汰「俺を諦めさせたかったら、殺ってみろ!!」
パズズ「空気魔法・剣!」
奏汰「炎剣!」
ガキィィィィン
重低音が響き渡る。
奏汰「はぁぁぁぁぁ!」
奏汰の連撃を軽々と受け流すパズズ。
パズズ「それで修行したのか??」
奏汰「何…?」
パズズ「見ていたよ、私だけはね。」
パズズの剣が奏汰の右腕を切りつける。
奏汰「くっ…。」
パズズ「フハハハハ。情けないなァ!その程度で助けるというのか!」
奏汰「ああ、そうだよ。今は助けらんねぇかもしれねぇな!」
パズズ【ん?何かがおかしい!】
奏汰「パズズ!てめぇが俺の進化への道を開いてくれた!感謝するぜ!」
パズズ「なんだと…」
奏汰は唸り声と共に力を溜める。黒い力が奏汰の身体を包む。
パズズ「まさか…黒い形態を解放したのか!」
奏汰「これが、俺の今の力だ!!」